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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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私にふさわしいホテル

私にふさわしいホテル私にふさわしいホテル
柚木 麻子/扶桑社





by G-Tools


柚木さんの著作は、知人から教えてもらった。
手持ちの本はまだ文庫化待ちのものがほとんどなのだが
自分の中で注目株の作家さんだ。
今回はちょっとした御縁で珍しく
まだ文庫化していない著書を読む機会に恵まれた。

ここでも紹介したモンスター殺人鬼フジコなど
女性の恐るべき一面にぞっとさせられる話はよくある。
四谷怪談やミザリーなども、その類だろう。
確かに男性よりも女性の方がハマリ役な印象があり
話も面白く読んだので不満はないのだが
常からこの「女性は怖い」というイメージの由来が疑問だった。

単純な犯罪件数の比率としては、男性の方が高い。
だが凶悪犯罪がその手で行われたとして
女性の方が陰惨に印象づけられるのではなかろうか。
まあそれは心理学や生物学的からの検証や
歴史的な背景などが多々あるだろうし
自分もちゃんとした解答を求めている訳ではないのだが。

要するに女性がしたたかで計算高く、何処か愚かであるという偏見を
スカッと読める作品はないのかと思っていたのだが
この本で、思わず膝を打った次第である。

加代子は新人賞をとったばかりの作家のたまごだ。
が、その賞は出来レースのタレントと同時受賞で
加代子にはまったく日が当たらず
次作を書くも、出版社に見向きもされない。

加代子の努力は涙ぐましい。
が、その方向はやや常軌を逸している。
大御所作家に近づいて原稿を阻害し、代原枠を空けようとしたり
正体を隠すためにダイエットをしたり
同じ苗字の美少女新人作家を嫉んだり
自分の本を盗まない万引き犯に腹を立てたり
その思考はまさにしたたかで計算高く、そして愚かだ。

が、それに見合うだけの執念と行動力は
「つまらない偏見」で片付けるには余りあるものがある。
夢見る乙女が窓辺に俯く白百合の花ではなく
30メートルの根を張わせる雑草のごとくある様は、むしろ痛快だ。

帯の文句は「ユズキ、直木賞諦めたってよ」(笑)。
確かに実在の出版社や作家や賞になぞらえたそれは
一定の範囲内で問題作かもしれない。
「作者と作品を同一化するのは素人の読み方」と書かれているのも
自分を含め、世間の書評ブログをドキリとさせる。

が、なりふり構わない加代子とこの本がどうにもシンクロしてしまい
何時か柚木さんが賞を取った暁には
いろいろと胡散臭い想像をしてしまいそうだ。(笑)
否、むしろ期待とも言うべき思いを込めて拍手喝采。

個人評価:★★★★

本の中で一昨日書いた銀の匙がちょっと出てきたので
勝手に御縁を感じてにまっとした。


これ読んで、そう言えば書評って
小説家さんの目や耳に入る可能性もあるのか、と改めて思ったり。

まぁ、ブログやっといて言うのもなんだけど
書評なんて人の好みで上下左右してしまうものなので
参考にはできても真実ではない。
それだけに、同じ本や作家さんが好きな人に会えたら嬉しいし
同じ感想を持つ人なら、ソウルメイトくらいの奇跡に思える。

書評と言うと上から目線っぽいけど
自分が楽しいからやってるだけなんだよねぇ。
本を読んで、(・∀・)イイ!!とか(´ε`;)ウーン…とか思うのに
何故自分がそう感じたかが分かると、二度楽しい。

なのでただ好き嫌いだけでなく
ブログでは理由を書くように心がけてるつもりなんだが
見た感じ、ただの小五月蠅い人っぽい。(苦笑)
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