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Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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  1. u

    u

    2016-11-07 (Mon) 07:55

    主人公のドキドキ感が伝わりました。
    せつないですね
    ハロウィンの次はクリスマスとか
    日本の文化は欧米化っっ
  2. はるほん

    はるほん

    2016-11-07 (Mon) 22:09

    >uさん
    いえホント、主人公はいろんな意味で切ないですw

    どんなものでも日本風に取り入れるという意味で
    なかなかアッパレな国民とは思いますねぇ。

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それから

それからそれから
夏目 漱石

2012-09-27
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漱石の青春三部作2作目。

男女のすれ違いを描いた三四郎はまぁ青春としても
コチラは不倫の話だから、かなりしょっぱい青春だ。
が、恐らく漱石作品初のちゃんとした「告白」のシーンがあり、
煎餅がザラメ煎餅に変わったくらいの衝撃はある。
でも基本しょっぱいんだけど。

主人公は高等遊民である。
学歴と裕福な家というデッキカードを所持しているため
「何もしない」と言うターンをずっと使える御身分のことである。
wikiでは川端康成の「雪国」の主人公と漱石の「こころ」の先生、
そして本作品の主人公が例に挙げられているので
四天王的レベルな高等遊民である。多分。

さすがの実力者だけあって、読者の心臓をずっとドキドキさせる。

主人公は日がな書を読むか紅茶を飲むか、
はたまた花を手入れする程度の忙事に日々を過ごしてる。
「なぜ働かないのか」と問われれば、
「パンを食うことに追われると、美を愛でる感性が鈍る」という。
現代ニートの「働いたら負けだと思ってる」が、
ジョークじゃなくて明治に実在したのかと思うと衝撃である。

そんな折、昔の友人が訪れる。
いろいろあって会社を辞めてしまったが、病弱な妻もいることから
親兄弟のツテで仕事を紹介してもらえないだろうか、と。
友人に彼女を仲介したのは、ほかならぬ主人公だった。
が、主人公の胸の内には、彼女の存在が今も在った。

どうにかしてやりたいと思うが、主人公は所詮ニートである。
更に親からの結婚話も舞い込み
承諾せねば縁と金を切られるという崖っぷちに立たされる。
芸術云々という詭弁を振りかざすことはできても
己にひとりの女性を救う力すら無いことに、彼は気付く──

要は延々と思索する主人公の内面を綴っているのだが
ホントに主人公視点だけなので、中盤ホントにハラハラする。
彼女への気がかりは友人夫婦の不仲への懸念になり、
友人への不満となり、自らの想いへの点火となる。
その前提が「俺たちはうっすら両想いだった」という話なのだが
ホントに?オマエの中でそうなってるだけじゃなくて?
ずっといたたまれなくてドキドキするのである。

別段、二人は付き合ってたとか言うのではないのである。
芸術家肌の主人公が、アレコレ思索をひねくり回して
彼女と以心伝心であると確信するたび
こじらせてるようにしか見えなくて、そわそわするのだ。
漱石先生の作品で、こんなにドキバクしたのは初めてである。

まあどうやら彼女も、主人公を青春の1ページと想っていたらしく
無事に焼けぼっくいに火がつくのだが
ソレもなんだか、よろしくない夫婦仲と病苦が手伝って
若干ヤケっぱちになっている感もなくはない。
なんかもう、恋愛小説と違うトコでずっとザワザワするのである。

たまにネットでハーレクイン漫画の広告を見ることがあるんだが
決まって相手が富豪だったり社長だったり石油王だったりして
プロローグで爆笑してしまう。(笑うトコではない)
が今思うと、アレは読者に余計な心配をさせない配慮なのかもしれん。
主人公の甲斐性がこんなに気になる小説とかもう。

が、リアルとも言えるのだ。
三四郎のヒロインは、平塚らいてうがモデルになったとも言われる。
漱石門下の森田草平は妻子がありながら、
彼女と駆け落ちして心中未遂を起こしたとされる。
これを書いた森田著「煤煙」が作中にでてくるのだが
主人公は二人の衝動が理解できず、興味を持てない。

皮肉にも主人公は「煤煙」と近い境遇になる訳だが、
恋愛小説としてはしょっぱいこの作品を読むと
漱石は決して不倫や心中という愛の形を奨励はしていない。
運命などと言う言葉で片づけるには、
本人たちは無責任であり、行きつく先は現実的で厳しい。

事実、この作品のオチは真っ黒だ。
いや真っ赤というべきか。
真っ赤に動いている世の中を主人公が歩いていくところで、物語は終わる。
「それから」!?「それから」どーなるんだよ!!?
という、まさにタイトル通りの結末なのだ。

二人が不幸になるとは限らない。
ひょっとして、愛が二人を幸福に導くこともありうる。
だが少なくともページを閉じて、ほうと夢吐息をつけるような話ではない。
起伏の少ない、淡々とした話が多かった漱石作品の中では
起承転結の──正確には「起承転」の効いたストーリーであり、
悶々と二人の「それから」を憂うことで「結」ぶ。

……それにしてもしょっぺぇわ。

個人評価:★★★★


ホネツイまとめ・ハロウィン編

20161104-1.jpg

「ねー、最近ハロウィンってよく聞くけどなんなの?」
「は…、はろうぃん?」
「なんかカボチャがどーとかさー」

20161104-2.jpg

「つ、つまりこの日にカボチャを食べて無病息災を願う日本古来の」
「…外国のお祭って聞いたけど」


最近すっかり定着しましたな、ハロウィン。
ウワサではバレンタインを越す経済効果があるとかなんとか。

でもこのイベントの入っていき方がよくわからない中年のカナシミ。(苦笑)


20161104-3.jpg

「すいませーん、ハロウィンでーす」
「あ!ハロウィン来たみたい!」
「…集金みたいなモンなのか?」

20161104-4.jpg

「Trick or Treat!菓子をくれなきゃイタズラするぜー!!」
「ぎゃー!」
「カ、カボチャの盗賊…」

カボチャ味の菓子とかが出回ってるの見るけど
別に近所のガキどもがもらいにくるでもなし
そもそもカボチャ食べる日ではない筈なので、困惑する・・。



そういう声が多いのかどうかは知らないが
先日「地味ハロウィン」と言うワードを見つけて笑った。

20161104-5.png
【参考】地味な仮装限定ハロウィンに300人が集まった(デイリーポータル記事)

ははは、これならヤれそう。むしろやってみてぇ。
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  1. u

    u

    2016-11-07 (Mon) 07:55

    主人公のドキドキ感が伝わりました。
    せつないですね
    ハロウィンの次はクリスマスとか
    日本の文化は欧米化っっ
  2. はるほん

    はるほん

    2016-11-07 (Mon) 22:09

    >uさん
    いえホント、主人公はいろんな意味で切ないですw

    どんなものでも日本風に取り入れるという意味で
    なかなかアッパレな国民とは思いますねぇ。

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