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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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イワン・デニーソヴィチの一日

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)
ソルジェニーツィン 木村 浩

新潮社 1963-03-20
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先日の棚マルオフ会で頂いた本。

タイトル通り、イワン・デニーソヴィッチと言う人物の
おはようからおやすみまでの暮らしを見つめたストーリーなのだが
その日常とは、ラーゲル(強制収容所)の中。
なら欝々とした悲惨な物語なのかと思いきや
驚くほどの素朴な温かみとユーモアを含んでいる。

それだけに250ページそこそこにおさまらない奥深さを感じる。

──ラーゲルの朝は、夜も明けきらぬ未明から始まる。
イワン・デニーソヴィッチ・ショーホフは常なら起床の鐘と共に起きるのだが
その日はたまたま、具合が悪くて起きあがれなかった。
営倉入りになるところを、労役のみでなんとか免れた。

薄い野菜汁と粥で朝食を済ませ、配給のパンは節約して隠す。
そうして整列して建築現場へ向かい、作業が始まる。
ショーホフは次第、煉瓦積みに時と寒さと忘れる。
良い班長が率いる班に所属できて、よかった。
風除けもない厄介な現場に回されることなく、やっていける。

こうして1日を終え、今日も幸福な日であったと
ショーホフは満ち足りた思いで眠りにつく──
要約するとこんな話である。

過酷な環境だからこそ、食事を大事にする。
労働の尊さが身に感じられる。
なによりここではスターリンを批判しようが、これ以上行きつく先がない。
外にはない「言論の自由」すらあるのだ。
強がりではなく、シューホフは心から「幸福」を感じているように思える。

「幸福」とはハッピーという意味ではない。
ラーゲルと言う、一般にはマイナス100点くらいの状況で
毎日の小さなプラス1点や0.5点を勘定できる魂の在り方を
ショーホフは「幸福」と言っているのだ。

それは恐らく、ロシアの過酷な気候の中で
国民が育んだ純朴さなのだろう。
ロシアの風土が産んだプロレタリア文学──
──と締めくくるべきなのだが、自分はこれを読んでいて
ふと有名なロシア民話「イワンのばか」の空気を感じた。

「イワンのばか」は一見、愚直なほどの純朴さを語った物語だが
実は社会主義礼賛話ではないかと思っている。
軍人と商人の兄は悪魔に欲を唆されるが
農民であるイワンは働くこと以外、心を惑わされない。
──農民諸君、キミ達こそ№1だ!というハナシに思えるのである。

「イワン・デニーソヴィッチ~」は、著者の実体験から書かれた。
スターリン批判による逮捕であったという。
この本はフルシチョフという一瞬の雪解け時期のタイミングに出版され、
国内で教材としても使われたという。
強制収容所というソビエトのタブーを扱った小説は
まさに雪解けの春を感じさせるような「自由」にみえる。

が、それはあくまで本書に「社会主義国の礼賛」があったからこそではないか。
スターリンと言う独裁者を弾じるのにも都合がいい。
否、著者が政治に乗っかって書いたという意味ではない。
ショーホフ、すなわち著者は確かに、
祖国と同朋への純粋な愛情から「幸福」を感じたのだろう。

だが同時に、社会主義と言う国家が出版を許可したからには
そんな思惑が透けて見える気がするのだ。
純粋さと不純さ。
この本の存在そのものが、国家を表した「文学」ですらある心地がする。

どちらの「イワン」もただ純粋だ。
きっとロシアの本質は、本来そこにあるのだろう。
だから彼の「幸福」に心打たれる。
幸福は遠くにあるのではなく、そこにあるのに気づかないだけなのだと。

──今日も良い本を読んだと、私は
「少しも憂うつなところの無い、ほとんど幸せとさえいえる1日」に
満ち足りた気持ちで眠りに落ちた。

個人評価:★★★★★


ホネツイまとめ。庭づくり編。

■当初は池を作るつもりだったのだが
20161020-1.jpg

「水」を作る材料を買うのが面倒だったのと
ドッチを作るか悩んでたのもあり


■畑に変更。
20161020-2.jpg

クワも作った。木を削って着色しただけだが。


■庭付き1戸建て全景
20161020-3.jpg



■俯瞰図。
20161020-4.jpg

でけぇよ。
シルバニアの家がどんどん種類増えてくの、分かる気がするわ。(苦笑)
もうホント作業室欲すぃ…。


■畑作業の1コマ。
20161020-5.jpg

「おじいさん、お茶が入りましたよ」
「誰がおじいさんだ」


ちなみに草部分は百均で売ってた人工芝。(ハサミで切れる)
土部分は粘土に着色したものに
これまた百均に売ってるグリーンの疑似砂みたいなのをくっつけた。

また年末までにいろいろオモチャでるらしいので
出たらまた大工するかもです。ハイ。
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