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パルプ

パルプ (ちくま文庫)パルプ (ちくま文庫)
チャールズ ブコウスキー Charles Bukowski

筑摩書房 2016-06-08
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「最高にサイテーな傑作!」という帯文句で購入。
初ブコウスキーで作風を知らない上、
確かに「サイテー」な内容ではあるのだが(笑)
ちょっと独特の味わいがあった。

主人公は自称凄腕の探偵。
「死んだと思われている作家を捜す」と言う依頼から、話は始まる。
凄腕探偵の手でサスペンスが動き出すのかと思いきや、何も動かない。(笑)
探偵は酒を呑むか競馬でスるだけの簡単なお仕事をし、
ちょろっと捜査を始めたかと思うと、ま、明日ガンバローみたいに引き上げる。

ダーティーハリーのような、やり方に問題はあるが敏腕とかそんなんじゃない。
「オレはまだ本気出してないだけ」が服を着て
下品で口汚い発言を繰り返す、絵に描いたようなサイテー男。
分かりやすい魅力はなにひとつない。

他の登場人物も大概だ。
ひたすらスタイルと顔の良い美女キャラや、
わかりやすいマフィアと子分みたいな敵役に、
横柄なバーテンとイカレたモブキャラ達。
それはまさに「パルプ・マガジン」の世界だ。

パルプ・マガジン。
アメリカなどにあった低質で安っぽい紙で作られた大衆雑誌。
「パルプ・フィクション」という映画が昔あったが
「くだらない話」というような意味合いらしい。
そう。確かにこの本も「あるある」なカンジで、それっぽくて安っぽいのだ。
(この「安っぽさ」に微塵の不自然さもない翻訳も素晴らしい)

依頼は増え、途中からワケが分からなる。
宇宙人が出てきた時は、くだらなさすぎて吹き出しそうになった。
主人公も他キャラもストーリーもグダグダ。
サイアクである。
──なのに、何か目が離せない。

多分それはストーリーの魅力というより、作家本人の魅力なのだ。
男の破天荒さは作家のそれであり、そこから目が離せないのだ。
坂口安吾にちょっと似ているかもしれない。
自分のダメさを売りにしていた安吾と路線が近い。
「無頼派」というやつだ。

ストーリーは確かに「パルプ」なのだが、
主人公がそこかしこに吐く暴言は、紙のように軽くない。
下品でくだらなくも、彼は世界のすみっこで戦っているのだという
不思議な「可愛げ」のようなものがある。
負け犬の遠吠えのような、切なさがある。

探偵小説というのでもない。
上手い小説というのともちょっと違う。
感動に全米が泣いたということも、多分ない。
下品なのは間違いない。
けれどそれがいい。

ブコウスキーはこの著作を完結させた後、直ぐに亡くなっている。
1本筋の通った「くだらなさ」は、今もファンが愛してやまないのだろう。
「最高にサイテーな傑作!」。なるほどである。

個人評価:★★★

他のブコウスキー作品を読んだ最後にコレを読んでたら
きっともっと感慨深かったんだろうなあ。




まあ思い出しても思い出しても、ネタしかないんだけど。




※注1 千羽鶴を折ったおかん話。
帰るたびにふきだしそうになるので、ソレはソレでよかった。




※注2 棺桶にコロッケを入れるおかん話。
ホントにあった(その考えが分からなくて)怖い話。







ウチの押し入れや本棚にばーちゃんの遺品があるワケなかろう…。
ったく、油断すると笑いをぶっこんでくる家だよココは。
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