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増補新版 霊柩車の誕生

増補新版 霊柩車の誕生 (朝日文庫)増補新版 霊柩車の誕生
井上章一/朝日新聞出版





by G-Tools


旧年中、何かの番組で霊柩車の特集(?)があり
日本でも限られたメーカーが作る特注品で
地域によってデザインが違うと言うようなことをやっていた。

その絢爛豪華な内装なども紹介されており
外側はともかく、内側は誰が見るんだろうと不思議に思いつつ
結局最後まで見てしまった。(笑)
なかなか奥深い世界なのだなと思っていたところ
本屋でこれを見つけて、即買いしてしまった。

実家が葬祭を重要視する地方にあったので
小さい頃は、霊柩車が家に横付けされる葬式も記憶にある。
が、そう言えば最近はトンと見ていない。
東京に来たからかと思っていたが、そうではないらしい。

本書は霊柩車なぜあのような形をしているかと言う疑問を
葬儀の歴史と共に紐解こうと言うものだ。

最初の章では、霊柩車のデザインに関して述べている。
例の屋根のついたそれを「宮型霊柩車」と呼ぶのだが
神社仏閣などの和風建築が由来しており
「平安宮型」「平等院鳳凰堂型」「陽明門」などがあるらしい。

その細かい違いに関しては説明がなく
検索もかけてみたが、ほとんど情報が得られない。
だが葬儀屋のサイトを巡っている時点で
思いの他テンションが高くなっている自分がいる。

さて、ここからが本題である。
霊柩車の歴史など、今まで考えたことも無かったが
よくよく考えれば車と言う時点で、比較的新しい文化である筈だ。
確かに霊柩車が世に出たのは大正時代なのだが
そこに至るまでの経緯を辿ると、なんと江戸時代が背景になっている。

江戸時代は身分制度と言う抑止があり
葬儀はひっそりしたものでなくてはならなかった。
これが維新への世で、葬儀を一転させることになる。
なんとこれが、廃止された大名行列とも関連があるのだが
自分が思わず膝を打ったとだけお伝えしておく。

そうして時代は大正へと変わり
近代化と世界大戦の中にある日本から、葬儀の様式はまた一新する。
霊柩車が誕生したのは、この時だ。
あの豪奢な車がこの世に出た理由は、派手さ故ではない。
なんと経費削減の為と知り、思わず胸が震えた。
我が生涯で霊柩車で歓喜したのは、実にこれが初めてだ。

正直、霊柩車のあの独特な存在感には
伝統よりはけばけばしさを感じ得ないでいたが
これを読んだ今、奇妙な愛着すら湧いている。
今はその数も減少しつつあると聞くと
何か居ても立っても居られないような狂おしさすらある。
これは恋か。否、変か。

これを読めば貴方も、街中で霊柩車を見かけたら
「ああ、神宮寺宮型四方破風大龍造りだね」などと
爽やかに微笑むことが出来るだろう。
周囲に崇拝されるか、ドン引きされるかは不明だが。

余りに面白かったので、書評が長くなってしまった。(笑)

個人評価:★★★★


宮型霊柩車についていろいろ調べてみたら(人生初検索)
車自体の値段としては、1000~2000万程かかるらしい。
なので手配料金も、それなりにする。

よくある黒塗り金ピカの仏壇のようなものと
白木で作られたシンプルタイプがあり、後者の方が高い。
基本料金+距離計算が一般的のようだが
そもそも遺体を運搬すること自体に法律があり
特殊車両でなければ違反と言う形になるらしい。
葬儀料金はただ無駄に高いだけではないのだな。ふむ。

そうそう!葬式に鳩を飛ばす風習があったと書いていたが
見たよ!確かに小さい頃1回だけ見た!
鳩が衝撃過ぎて、誰の葬式か覚えてないけど見た!
すごい驚いたので、田舎でも珍しかったんだろうな。

本に出てきた長谷川幸延氏の「冠婚葬祭」が読みたいが
アマゾンで検索しても出てこない。
絶版になっているのだろうか?

なんだこの滾る葬儀熱は。(笑)
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