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虞美人草

虞美人草虞美人草
夏目 漱石

2012-09-27
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「明治文豪にツッコめ」祭、作品としては5つ目。(他、派生読書3冊)

それまで「大学の先生様」だった漱石は朝日新聞に入社、
職業を「作家」として初の作品となる。
新聞の連載として始まった「虞美人草」は、読者の目にどう映ったろう?
多分だが、イマイチだったんじゃないかと思うのだ。

以前に読んだおじさんはなぜ時代小説が好きかにあったのだが
「文学作品」というのは基本、仲間内で見せ合うものであったという。
漱石のインテリ風文章は、文学通には恐らくウケが良かったはずだ。
また「内輪ネタ」が有効な世界であり、コレまでの作品に
実際の漱石の弟子や友人がモデルであったりしたことも
一層仲間内で盛り上がるネタになったんじゃないかと思う。

しかし新聞連載は、大衆が読者となる。
この時代、新聞がどのくらいの家庭層に普及していたかは分からないが、
既に「大衆小説」のはしりが生まれていることを思えば
一般読者から見た「虞美人草」は、やや難解ではないだろうか。
漱石先生が張り切っているだけに。(笑)

ざっくりいうと、恋愛小説である。
が、「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳すという逸話を持つ先生だ。
糖度が低いこと健康食品のような恋愛小説と言える。
また「恋愛」というより「恋愛に生まれるエゴ」を描きたかったっぽいトコが
漱石先生らしくて、個人的にはスゴく面白かったが。

2人の男が、京都旅行をする場面から始まる。
1人は鬱持ちの哲学者で、妹があるらしい。
かたや一度試験に落ちた外交官志望者で、こちらも妹がある。
互いに妹をやってもいいつもりでいるようだが、
無論そんな簡単な話を、漱石先生が書くハズはない。

哲学者の妹は美人で教養もあり、またプライドもあった。
飄々として自分の思うようにならない外交官志望の男より、
将来有望な文学者の男を婿にしたいと考えていた。
第三の男の出現である。

が、この第三の男がまた煮え切らない。
彼には恩師があり、恩師は自分の娘を貰わせるつもりでいた。
哲学者の妹に呼ばれればホイホイとついていきながら、
恩師のお声がかかればホイホイと出かけていく。
まあこの男がしっかりしていたら、この作品は3行で終わってしまうが。(笑)

更に恩師は、京都に来ていた二人の宿近くに住んでいたのだ。
そこで哲学者は少しばかり、恩師の娘に興味を惹かれていた。
──そう、これは6人の男女が織りなす六画関係なのだ。
月9のドラマになりそうなネタながら、いわゆる「キュン死に」することもなく
ただイライラする展開が続く。(大笑)

ちょうど草枕の「非人情」の世界と、その後の二百十日・野分
「格差社会」「エゴ」というペーソスをブレンドして、
「恋愛」というポピュラー題材を一滴垂らしたような。
職業作家・漱石先生としては最高の方程式だったのかもしれないが、
一般読者にはちょっとほろ苦すぎたのではないかと思う。

後年、漱石はこの作品をあまり気にいらないと発言したと聞く。
勝手な妄想だが、大衆に向けて初めて発した作品に
自分の計算違いを痛感した部分もあるんじゃないかと思ったり。
「そうか、もっとキュンキュンさせなくてはならんのか…!」とか
当然漱石先生は思ったりしない。

「虞美人草」では女性側が誰を想っているかはハッキリ分かるのだが、
男性側は曖昧な理想と理屈ばかり捏ねていて、キモチが見えない。
後にココにツッコんだのが、「こころ」になったと思われる。
きっと漱石先生は「そうか!エゴをもっとちゃんと説明すべきだったんだ…!」
とか反省したんだと思う。
さすが先生、転んでも尋常じゃない起き上がり方。

それは「ときめかないメモリアル」。
トキメキではなく理屈でストーリーが進んでいくため、
いやちょっとマジそんなんでエエの?と言う説得を経て、問題は解決する。
だが明らかに第三の文学者男の不始末話なので
アンチヒロインである哲学者の妹のオチは、不憫ですらある。

ストーリーはイマイチかもしれないが、
やはり漱石先生の漢学文章は、読んでいて心地いい。
リズムの中に音があり、色があり、一枚の風景画がある。
今回いろいろツッコんではいるモノの、やはり
先生の文章は真似が出来るものではないと嘆息する。

だがこうだからこそ、大文豪なのだろう。
彼が目指すのは「大衆」ではなく、あくまで自身の芸術なのだ。

個人評価:★★★


ホネツイまとめ。作ってみたシリーズ。

■読んでみた。
20160718-1.jpg

「一句。”先日に ヲタクショップで 買いました"」
「日記じゃねーか」

買ったのは手前の庭園セット。
なんかもう最近、こーゆーの見ると気がつくと買ってて困る。


■誘ってみた。
20160718-2.jpg

「磯野、虫取り行こうぜ」
「誰が磯野だ」
「じゃあ海賊王になろうぜ」
「ついでになるモンじゃねーだろ」

麦わら帽子と虫取り網を作ってみた。
小さい頃はよくこのスタイルで出かけたものだが。(笑)


■聞いてみた。
20160718-3.jpg

「なに作ってんのー」
「…邪魔すんな」


■手を出してみた。
20160718-4.jpg

「オレもやるううう」
「あっ、馬鹿やめろ」


■絡まってみた。
20160718-5.jpg

「…オレたち絡まりやすいから気を付けろって、前も言ったろ」


さてナニを作ってるでしょーか。
続きはウェブでー。
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