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死神の浮力

死神の浮力 (文春文庫)死神の浮力 (文春文庫)
伊坂 幸太郎

文藝春秋 2016-07-08
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「死神の精度」の続編。
前作を読んでいなくても本作だけでも読めるが、
個人的に伊坂作品で1番好きなので、ぜひ合わせて読んでほしい。

「死神」──大きな鎌を手にした黒ずくめのガイコツが
生者の魂を奪う──というステロタイプが浮かぶが、
ここでの死神は調査員、もしくはサラリーマンに近い。

「監査部」が決めた人間を1週間調査し、
その人間が「可」か「見送り」かを報告する。
──つまりは「死」か、「生き延びる」かだ。
死神が直接手を下す訳ではない。
「可」が出た場合は、8日目にその人間は必ず死ぬ。
だが逆に、調査中はその人間は死なないことに決まっている。

ほとんどがテキトーに「可」を出す中で
千葉はなかなかにマジメに仕事をする死神である。
だからといってこの手のファンタジーにありがちな
気がやさしくて情に流されるような死神とかではない。
1週間キッチリ調べて、結局ほとんど「可」を出すのだ。(笑)

だが、それも道理なのだ。
死神は人間の想像を超える時間を生き、死をみてきた。
そんな感傷には浸っていられない。
そんなドライでクールな死神の物語ながら、
その気真面目さとジェネレーションギャップにふふっとなる。

前作は短編集だったが、今回は長編だ。
可愛い一人娘を殺され、マスコミが群がる夫婦の家に千葉がやってくる。
無論、千葉は「仕事」であり、子を失った両親への同情なんぞはない。
が、そのどこか時代ズレした受け答えに、夫婦はつい千葉を家にあげてしまう。

娘を殺した犯人は分かっているのだ、という。
だが証拠不十分で無罪となり、もはや起訴されることは無い。
犯人は「サイコパス」なのだという。
良心の欠片もない犯人が形だけ罪を贖うくらいなら、無罪でいい。
──代わりに私たちが復讐してやるのだから、と。

サイコパスものは数冊読んだ。
黒い家浴槽の花嫁インタビュー・イン・セル悪魔の経典など。
本書では「25人に1人が良心の無い脳を持つ」と書かれている。
(コレには諸説あり、伊坂氏がストーリーに一番近い説を選んだものだが)
法や感情に縛られない彼らは「最強」であり、「最凶」なのだ。

しかしそれは「人間相手」でのこと。
人間そのもののルールに当てまらない死神相手だ。
が、千葉は別に人助けをしようなどと考えている訳ではない。
仕事を遂行する上で、夫婦の側にいるだけだ。
頓珍漢な受け答えをしながら。

そんな千葉にも、1つだけ心を動かすモノがある。
音楽だ。
地上の人間が全て死滅しても何とも思わないが
ミュージックが消えることだけは惜しいと思う。
それを作っているのが人間だという事は、この際関係がない。
千葉の心を動かすのは「音楽」そのものだけなのだ。

善人ではない。
けれどそれが溜まらなく魅力的だ。
自分のときも千葉が来てくれたらいいのにと思う。(笑)
イヤ別に今のトコロ死神のお世話になる予定はないが、
参勤交代や戦国時代も見てきたという千葉である。
聞きたいことが山ほどある。(真顔)

動物の中で、人間だけが死の意味を知り、恐れるといわれる。
そんな本能が感じる恐怖すらも、ネタにしてしまう不謹慎な伊坂作品。
だからこそ半端なファンタジーでないところが、好きだ。
頓珍漢ながらマジメに仕事をする千葉のように
トンデモな話なのに、作品はちゃんと死を見つめている。

個人評価:★★★★★


ホネツイまとめ、七夕シリーズ終わり。

20160712-1.jpg

「七夕ってロマンチックだなー」
「そうか?」


20160712-2.jpg

「オレは居酒屋にいるみたいだけどな」


以下余談。七夕制作秘話。

20160712-3.jpg

「よし、全部切れたぞ。あとは貼り合わせて…」
「ふぇ」


20160712-4.jpg


20160712-5.jpg

「…オマエが悪いんじゃないと分かってるが、抑えきれん」


実際に自分に起こった事。
ホネサイズで輪っかを作ろうと思い立ったのは良いが
コレが予想以上に小さくて面倒くさい。

20160713-1.png


とりあえず折り紙を切りまくって、ついやり遂げた吐息を吐いてしまった。

20160713-2.png


なんでそんな簡単なオチが読めなかったのか…。

20160713-3.png


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