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美人薄命

美人薄命 (双葉文庫)美人薄命 (双葉文庫)
深水 黎一郎

双葉社 2016-04-14
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表紙からプンプンの老人小説臭を感じて購入。
オハツの作家さんだが、略歴を見ると推理小説が有名らしい。
うん、成程なというカンジ。

冒頭は旧仮名遣いの文章から始まる。
閉鎖的な山村のような場所で
女は姑の小言と、家事と継子育てに耐えている。
夫は女の所に通っているらしく、あまり幸福な結婚生活ではないようだ。
オマケに彼女は、不幸な事故で視力を失う。

だが彼女は、たった1つの思い出を胸に生きていた。
戦争という灰色の時代に、
かすかな甘さが匂う初恋と言う名の面影を──

時代は変わり、主人公は卒論の一環で
一人暮らしの高齢者に弁当配達のボランティアをすることになった。
無論、面白くもなんともない。
バイト代が入る訳でもないし、相手は老人ばかりだ。
愛想が悪かったり話が長かったりで、
卒業がかかっていなければ1日も早くやめたい。

おまけに1軒だけやけに遠い家があり、面倒この上ない。
今にも崩れそうなその木造アパートには
片目の見えない老婆が、一人つくねんと座っていた──

それが冒頭の女であることは、察しが付く。
老人小説の味わいはなんといっても、老人のキャラ設定だ。
何十年分もの前話ストーリーと経験値。
青二才勇者を章ごとに育てる楽しみとは違い、
もう育ち切ってゲージが動かないところに魅力がある。(なんだそら)

いやもう、このバーサン最高。
84歳と言う年齢で20代そこそこの主人公に
「わしがあど2つくらい若かったら、ほっとかね」とのたまう。
2年前である。82歳である。
難易度の高い間違い探しみたいなもんである。

更にこの本のタイトルである故事成語を使い
ワシもそろそろお迎えが来るやもしれんと溜息を吐く。
素晴らしい老人ギャグだ。
このギャグをぶっ放すためにだけ、長生きしたいとすらと思った。(真顔)

だがこのバーサンには、少しばかり不思議なことがあった。
そこで奇妙に生まれた60歳差の関係は
彼女の過去や主人公の現在、そして未来を反映していく。
舞台設定は満点である。
だが惜しむらくは、作者が推理小説作家であることだろうか。

コレだけの老人小説設定でありながら、物語は「謎解き」で幕を迎えてしまう。
それが安楽椅子探偵のような形だったのも残念。
他の著作を拝読していないので恐らくだが
何かのシリーズやキャラと遠くリンクした話なのかもしれない。
それなら推理小説の形をとっているのも、まま納得ではあるのだが。

老人小説と言うジャンルがホントに在る訳ではない。
だがヤング(←敢えて古めかし)が主人公でないからこその
物語の結末と味わいを、自分は老人小説と呼ぶ。
戦争と言う素材を使った分、テーマに重みをつけたのかもしれない。
バランスのとれたストーリーではあるのだが
老人を調味料としてではなく、メイン食材で使って欲しかった。(個人的に)

バーサンが20代の主人公に恋したっていいじゃないか。
いや多分したのだ。
アパートで大福と茶をすする姿なんか、立派なおうちデートである。(笑)
バーサンだから過去のコイバナの成就が幸福とは限らない。
そういう意味でありきたりになってしまったのが、ちょっと勿体ない。

ベストセラーになった推理小説があるらしいので、そちらもいずれ拝読したい。
それはそうとして作者には、
本格的老人小説を1冊書いてもらえないものだろうか。

個人評価:★★★


なんかまあ最近バタバタしているワケだが、
仕事に必要なのでちまちまとアニメーション素材を作ったりして
細かい作業に時間を盗られるといったカンジで。

例えば。

■ワードで扇風機を作ります
20160529-1.gif

■動かします
20160529-2.gif


■どこからともなくねこを用意します
20160529-3.gif


■組み合わせます
20160529-4.gif


■組み合わせは自由です。
 「あー、あっついなー」
 「…いろいろと無駄な身体だな」
20160529-5.gif


まあもちろん、最後のは仕事となんらカンケーないがな!

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