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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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オリガ・モリソヴナの反語法

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)
米原 万里

集英社 2005-10-20
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実に続いて、米原さんの著作。
米原さんのチェコスロバキアにあったソビエト学校時代の
実話を織り交ぜた半フィクション小説。

ソ連崩壊後、主人公はロシアの地を踏んだ。
──あの頃の夢は、ダンサーになることだった。
その夢は破れたけれど、きっかけはかのダンス教師だった。
先生の名は、オリガ・モリソヴナ。

先生はとんでもなく古臭く、かつとんでもなく派手なファッションで
そしてとんでもなく素晴らしいダンスを踊った。
何より、とんでもなく口汚い反語法を使う。
「そこの麗しき堕天使!まだ地球の重力にお慣れでないね!」
「蝶の舞なんだこれは!まさかカバの日向ぼっこのつもりかい!」
「そういうのを去勢豚が××に×××に××(ぴー)」

「反語法」──、平たく言うと「イヤミ」なのだが、
そのイントネーションと独創性は彼女の個性にもなっていた。
その強烈さ故に、審査の厳しいソビエト学校教師を通った事も「謎」だった。
またいつも古風なフランス語を話す老女教師が傍らにあり、
老女教師の不可解な行動もまた「謎」の1つだった。

主人公は1つずつ、謎の欠片を掻き集めていく。
それは女教師たちの意外な過去を浮かび上がらせ、
ソ連という社会主義国の闇に繋がっていく──

全体としてはミステリーだが、
そこにありきたりのトリックや、ライトなエンターテイメントは無い。
フィクションでありながら、それはノンフィクションの
国家の犠牲となった人々の歴史が織り込まれている。
Society(社会)と、History(歴史)と、Mystery(謎)。

本書は「ラーゲリ小説」とも言われる。
※参考:収容所(ラーゲリ)から来た遺書
収容所というと日本人のシベリア抑留が浮かぶが、
ソ連国内の人間が収容所に入れられることもあった。
政治犯などだ。

世界史でも収容所を組織的に建設・運営したのがソ連だという。
ソ連初代指導者であるレーニンが発明、
スターリンが大いに利用し、ゴルバチョフがこれを廃止するまで、
死刑と同義とも言うべき過酷な強制収容所で
多くが刑期を待たずに命を失ったという。

政治犯だけではない。
その妻であるという「罪」で、収容所に送られる。
社会主義の国についてまわるダークなイメージは
この余りに徹底した統制社会のためだろう。
国家の是非はさておき、この社会主義国の土台とその崩壊が
「謎」にこれとない最高の舞台となっている。

もともと500ページと言う決して薄くないボリュームだが、
それにも増して中身が満ち満ちている。
内容は決して軽くない。
けれど重みこそが、この物語の存在そのものだ。
その重みに引き摺られるように、ページを繰る手が止まらなくなる。

「ああ神様!これぞ神様が与えてくださった天分でなくてなんだろう。
 長生きはしてみるもんだ。 こんな才能はじめてお目にかかるよ!
 あたしゃ嬉しくて嬉しくて嬉しくて狂い死にしそうだね!」



オリガ・モリソヴナお得意の反語法だが、
敢えて心からそう言ってやるよ!
ああ、こんな本を残してくれたなんて
嬉しくて嬉しくて狂い死にしそうだね!!!

個人評価:★★★★★


ホネにハマる前から、よくよく考えるとホネオモチャ結構持ってた。
以前の記事のサルベージ→「恐竜組み立てたった」


「いやあぶねーって」
「大丈夫大丈夫」






「もうオレここでいいわ」
「どうせだからてっぺんまで登ろうぜ!」



「とうたーーーつ!!」
「おいおい」



「きゃーー!ティラノサウルスーー!!」
「ホレ言わんこっちゃない!」



「…タベルトコ、ナイ」(ぺっ)
「あっ」

オマエモナーって話だがな。
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