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南部芸能事務所

南部芸能事務所 (講談社文庫)南部芸能事務所 (講談社文庫)
畑野 智美

講談社 2016-03-15
売り上げランキング : 254578

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文庫化を待っていた、南部芸能事務所シリーズとなる1作目。
個人的に漫画家さんが小説の表紙を描くのは好きでないのだが
(どうしてもその漫画イメージがついてしまうから)
「もやしもん」のあの我が道を行くキャラ達にフィットする気もした。

南部芸能は、小さなお笑い事務所である。
場所はこじんまりとした雑居ビルだが、
その上の階では定期的にお笑いライブをやるスペースもあり、
ファンで満席になるくらいの認知度もある。

親友に誘われてなんとなく足を運んだ大学生の主人公は
そこでお笑いに魅せられ、一夜のうちに芸人を志す。
でもピン芸人じゃない。
漫才がしたい。だから相方が必要だ。
そのライブでスタッフをしていた、同じ大学のクールメガネに目をつけた新城は
いつしか鼻水を垂らして相方になってくれと懇願していた。

一方そのクールメガネは、亡き父が漫談家だった。
芸人になりたい思いはあるものの、
相方を捜すでもなく、ただお笑い知識だけを増やす日々。
鼻水を垂らす主人公を「一時の熱に浮かされてるだけ」と思いつつ
試しに1年やってみろ、と答えていた。

理論派とガッツ派の凸凹コンビ。
取り敢えずは研修生として事務所に入るものの
さてさてどうなりますやら──という物語だ。

が、ストーリーはこの二人には留まらず、
他芸人たち視点を含む連作形式という、変わった構成になっている。
モノマネを得意とする女芸人
ブーム期にそれなりに売れたコンビ芸人
ヲタク受けでそこそこ仕事をしているトリオ芸人
クールメガネの父親とコンビを組んでいたゲイ社長
正統派寄席芸人である大先輩の老女
他の事務所で注目株と言われている新人──

無名に有名、男芸人に女芸人、若手にベテラン、
それぞれの芸人にそれぞれの夢と苦悩がある。
またその友人や恋人、バイト先の仲間や身内をも
否応なく巻き込んでしまう現実がある。
それらが、連作にすることで見えてくる。

二人はまだ、海のものとも山のものともつかない。
だから先輩芸人たちの苦悩を読んでいる読者たちは
まっさらな二人の未来を親のように見守ってしまう。
まさに売れない芸人を応援するように。

「笑いのツボ」は、不定形の服だ。
既製品と違ってサイズも色もバラバラだが、
腹が捩れるくらいフィットすると、もうヤミツキになってしまう。

「笑う」という感情は、ヒトにのみにあるとも言われる。
複雑な思考や感情の中で生まれた、一種の緩衝材なのかもしれない。
笑うだけで、人は確かに幸せになれる。
故にそれはファンというより、ジャンキーに近い。
その芸人さんは、自分の幸福そのものになるのだから。

けれど今の芸人さんの多くは売れると
漫才やコントから遠ざかり、司会業その他の仕事に行ってしまう。
単独の仕事も増えたりする。
不仲説も流れる。
自分だけの服だったそれは、既製品になってしまう。

無論、そこまでの栄華を極める芸人は一握りだし、
ブレイクして欲しいというファン心理も嘘ではない。
けれど売れない芸人応援は、
遠足の前準備にも似た、形の無い喜びがあるのだ。
当日の天気を心配するような、薄い不安と共に。

この物語自体に笑いがある訳ではないが、
連作を読んでいる内に、そんなファン心理が育って行く。
そうしてファンになると、自分がこの芸人を
売ってやらねばというヘンな義務感が生まれる。

南部芸能事務所は、単行本では来月4作目が刊行予定!
なんと先週、2作目も文庫化発売!
文庫を買う方は合わせてお買い上げください!!

番宣でした。(←ヘンな義務感)

個人評価:★★★★

南部芸能事務所 season2 メリーランド (講談社文庫)南部芸能事務所 season2 メリーランド (講談社文庫)
畑野 智美

講談社 2016-04-15
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オシャレとは無縁な靴話の続き。





靴修理に合いカギも作ってくれるというあの人。



カカシのように待ってるのかとおもったら
修理中はサンダルと椅子を使わせてくれます。(そらそうだ)







期待高まるブラックジャック先生登場!続く。
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