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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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ガソリン生活

ガソリン生活 (朝日文庫)ガソリン生活 (朝日文庫)
伊坂幸太郎

朝日新聞出版  2016-03-07
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主人公はマツダのデミオ。
松田さんちの出実男クンとかではない。
タイヤとハンドルのついた、ガソリンで走るあの車である。

いやいや、どこぞの機関車みたいに
ボンネットにリアルコワい顔がついている訳ではない。
いたってフツーの車である。ちなみに色は緑。
でも彼は喋るし、考えるのである。
残念ながら、その声は私たちには聞こえないのだが。

家族構成は母1人、子3人──
大学生の長男と高校生の長女と小学生の弟、そして車一台。
慣れた母の運転には安堵しつつ、
免許取り立ての長男の運転にはやや緊張しつつ、
あまり喋らなくなった長女のことを気にかけつつ、
そして家族の誰よりも大人びている末っ子を見守りながら
今日もデミオは走る。

無論彼らは、乗車時にしか家族の会話は聞こえない。
が、驚くなかれ。
走行中に駐車中に渋滞中に、彼らは会話をしているのだ。
隣の家の車から、近所をくまなく回る運送トラック、
対向車線を走る車、他府県から来てファミレスに停まっている車──

その情報は道路ある所を津々浦々と巡り、
渋滞の原因から交通事故の詳細、
車の持ち主の話題から芸能人のウワサにまで至るのだ。

そんな中、ひょんなことで長男が車に乗せた女優が
その夜のうちにトンネル事故で亡くなる。
イギリスのダイアナ妃の最期を思わせる顛末に、
「人の知る状況」と「車の知る状況」から、謎が浮かび上がる──

ミステリと言えばミステリなのだが
このストーリーの面白さは、ファンタジーでないファンタジーな点だろう。
車が人間と喋るようなシーンはない。
だが車を半擬人化するだけで、こんなにも彼らが
家族のように自分達の生活に関わっていたことを気付かせてくれる。

そう言えば、実家では5回くらい車を代替わりしている。
記憶のギリギリにある白い車は、父が車を洗っているときに
自分がうっかりアクセルをイタズラして、車を動かしてしまった。
すったもんだで父が自分を車内から出したらしいが、
思えばあの車も相当に肝を冷やしたことだろう。

自分が免許を取った時は、こすったりぶつけたりしてもいいように
中古のセダンを買うことにした。
バイトに行くのにも使っていたから、ほぼ毎日乗っていた。
「もう車検に出すより買った方がいいですよ」と言われるまで乗った。
別に気に入って買ったわけではなかったが、
廃車にするときはなんだか不思議な感慨があったものだ。

言われてみれば、車は家族のいろんなことを知っているのだ。
スーパーに付き合えば今日のオカズだって分かるだろうし、
靴から本からDVDまで、その好みだって知っている。
運転手が咳をすれば、身体の調子だって察する。
赤ちゃんを連れて来た日から霊柩車の後を走った日も、覚えている。

けれどそれは永遠じゃない。
彼らの時間は、車検と年数で限られている。
デミオも毎日せっせと母や子たちを乗せながら
いつか来る「その日」をぼんやり覚悟している。
いつかは分からないけれど、確実に来るその日を。

運転席でなくとも、助手席や後部座席にも
乗った事がないという人は恐らく少ないだろう。
そんな思い出のある人なら、きっと誰もがこの物語のラストに
不思議な感慨を持って読んでしまうことだろう。
まったく、ウォッシャー液が止まらんわ。
ワイパーを擦っても擦っても、フロントガラスが曇りやがるぜ…。ぐすっ。

デミオ達が直接、人間に話すシーンはない。
けれどあの時乗った車や、今ガレージに居る車たちが
読者に間接的に話しかけてくる。
今日は特に安全運転を心がけようかな、とか
ついでに洗車なんかしちゃうか、とか思ったりするかもしれない。

なら車たちにも話題かもしれない。
『最近、ウチの主人がミョーに話しかけてくんだよな』
『ああ、どうやらある本が出てるらしいぜ』
『kwsk』
『イサカナントカってヤツのガソリン生活っていうさぁ…』

車にも(恐らく)話題沸騰のこの本、読んでみてはいかが?

個人評価:★★★★★

オシャレとは無縁な靴話。

20160415-1.png 
最近痛々しい服は整理しました。(笑)


20160415-2.png 
妙な浮遊感。


20160415-3.png 
それはもうポッキリと。


20160415-4.png 
その頃はまだ構内のうにくろとかなかったし、
外に出るにも時間がないし。


20160415-5.png 
友人に「ヒール折れたからちょっと遅れる」と電話したら
「さすがやで!」と爆笑された。
まぁそれほどでも。(褒めてねぇ)

続く。

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