プロフィール

はるほん

Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

05月 | 2017年06月 | 07月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -


twitter
検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

Trackback URL

850

嶽神列伝 逆渡り

嶽神列伝 逆渡り (講談社文庫)嶽神列伝 逆渡り (講談社文庫)
長谷川 卓

講談社 2016-03-15
売り上げランキング : 15096

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


【参考】シリーズ既刊本
嶽神 (上)嶽神(下)
嶽神伝(上)(下)
嶽神伝 孤猿(上)(下)

長谷川氏の時代物も拝読したが、やっぱりこのシリーズが一番好きだ。
時代の順番で言うと嶽神伝→逆渡り→孤猿→嶽神なのだが
「逆渡り」は1冊完結でスピンオフのような存在ながら
山の者小説の醍醐味もよく出ているので、
どんなものかお試ししたい人は、本書から読むのがいいかもしれない。

まずはざっと、シリーズの紹介。

──頃は戦国、乱世。
定まらない天下とは別に、山に暮らす民たちが居る。
山を駆け、日々の糧を自給し、数年おきに山を渡りながら暮らす。
伝説では数十年に一度、「嶽神」と呼ばれる傑出した存在が出るとされる。
シリーズでは誰が嶽神だと断定はされないのだが、
山というその強さと清らかさに、思わず読者は心打たれる。

山の民は基本自給自足の生活をするが、
山に手に入らぬものは里へ働きに出て、得ることもある。
物々交換、戦働きもその1つだ。
混沌とした戦乱にも、山の民が己の義と信念を貫き、
「人間らしさ」を見失わないところに、この物語の妙がある。

そのシリーズにも登場した月草という男が、今回の主人公。
60に手が届こうかと言う齢は、そろそろ次の「渡り」で
集団に置いていかれる頃合いだった。
つまりは「姥捨て」だ。
が、月草は「逆渡り」に出ることを考えていた。

生きるために山を移動する「渡り」とは逆に
死ぬために集団を離れ、一人で山を行くことを言う。
それは先立った妻の願いだった。
『──あの山桜の根元に、私の骨を埋めてくださいね』と。
妻の遺骨を携え、月草はかつての山桜を目指す。

途中、幾度も危機と死に対面する月草。
しかしその物語よりなにより、このシリーズの魅力は、
山で生きるというつましさと豊かさなのだ。
何もないのに、全てがある。

例えば、今の登山グッズは携帯食糧だけでもバラエティ豊富だ。
山頂でちらし寿司や牛丼ばかりか、アンコ餅まで食べられる。
が、この物語では米と味噌と塩しか出てこない。
だが山の民たちはそれを大事に、何より美味そうに食べる。
時に山菜や茸、川魚を放り込み、腹と心を満たす。

残りが少なくなれば薬草や獣を取り、里で交換する。
必要な物資だけを手に入れ、また山に戻っていく。
何がある訳ではない。
だが何も過不足はない。
何かを得ることに目が眩んでいる里に比べて、
山はただ静かで、大きい。

その血生臭さも清らかさも含めて
鬱蒼とした、空気の濃い山を歩くような読感。
その頂点に辿り着いたラストは、光を浴びたように清々しい。

個人評価:★★★★


ホネ写真まとめ。フンドシ続き。

■下から相手を見上げる技。
20160411-1.jpg


■全力で哀れっぽく懇願する技。
20160411-2.jpg


■親しげなボディタッチにより仲良くなる技。
20160411-3.jpg



オムツみたいなフンドシがどうにも気になったので
部品を貼り付ける方法で作り直してみた。(ヒマか)


■「なんでオレが花嫁のヴェール持ちみたくなってんだよ…」
20160411-4.jpg


■長い赤フンと言えば
 20160411-5.gif

「長いフンドシだとサメに襲われないらしいよ」
「お前もう食われるトコねーよ」

サメは赤い色と自分より長いモノを厭がるって聞いたけど
ジョーズとか見てたら、そんな繊細な神経もってなさそうだよね。

関連記事
スポンサーサイト
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。