プロフィール

はるほん

Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2017年11月 | 12月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -


twitter
検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

Trackback URL

839

光圀伝 (下)

光圀伝 (下) (角川文庫)光圀伝 (下) (角川文庫)
冲方 丁

KADOKAWA/角川書店 2015-06-20
売り上げランキング : 49688

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


上巻の続き。

光圀は「大義」の人とも言われる。
このイメージもまた勧善懲悪の水戸黄門ドラマが
生まれた理由の一つではないだろうか。
この由縁には、光圀の出生に関わる出来事がある。

兄を差し置いて嫡子なったことを、光圀はずっと気に病んでいたと言われる。
これを兄の子を養子にし、水戸徳川を継がせた。
更に自分の子を兄の養子とした。
長子が家を継ぐという「義」を、光圀は貫いたという訳だ。

この思想は儒教精神に基づくものであり、
また水戸徳川の柱となっていくものでもある。

このややこしい「儒学」もちょろっとまとめておこう。
日本史でもよくお目見えする「儒学」だが
ざっくりいうと孔子の生んだ思想であり、
正しい道徳によって生きるべしみたいな教えのことだ。
ここから「朱子学」「陽明学」という派が生まれる。

自分も詳しく説明できないので、これまたざっくりだが
「朱子学」はそこからさらに「身分」による礼節を強調したもので
封建社会にとってグッドな参考書となる。
なので幕府はコレを推奨する。
「陽明学」はその上で「正しいことを実践する」心を推奨するもので
上手く回ってる社会ではフツーに道徳人になるのだが
そうでない社会だと反論者になるとでも思いねぇ。
中江藤樹や大塩平八郎この派の人間だったとか。

ちなみに二宮金次郎像が読んでいる本は「朱子学」の本らしい。
最近は「歩き読み」がイカンとかで取り壊されるとこも多いらしいが
場合によっては本を変えた金次郎像ができるかもしれんね。
電子書籍入門を読む金次郎像。
そんな金次郎像はイヤだシリーズ。(笑)

閑話休題。
史記に影響を受けた光圀は、「義」を通すことを重んじ、
日本の歴史をまとめるという大事業に乗り出す。
無論光圀一代でできることではなく、完成は明治を待つ。
が、水戸はこの編纂事業を通して、学問と尊王を重視する気風が育つ。
これが「水戸学」と呼ばれるものだ。

が、この辺をそのまま物語にすると
チョット右に偏った御本になってしまうからだろうか、
本書では光圀を「文人として天下を取りたい」という
野望をもった人物として生涯を描いている。

いや、これはこれで上手い。
史実とは異なる方法で、光圀の真っ直ぐさを掬いあげている。
ドラマの水戸黄門に次ぐくらい、面白い加工だと思う。

「義」と偉大な事業を貫いたことから
長寿番組になるほどに人気者になった光圀だが
自分に厳しいだけ、他人にも厳しい人間だったのだろう。
多くの「粛清」を行ったことは、余り有名でない。
中でも隠居後に大老を刺殺したことは、歴史の謎になっている。

本書の中でずっと光圀が「あの男」と呼んでいたのは
この事件に繋がっていたのだ。
(※ネタバレではなく、冒頭に書かれている)
無論、ネタバレはしない。
水戸徳川を上手く使った名推理であったと言っておこう。

個人的には、この水戸学が幕末の尊王思想に繋がることから、
徳川という屋台骨を作る一方、自ら倒幕の布石も敷いていたのだと思うと
ここにこそ歴史の深さがある気がするのだが。
15代将軍慶喜や新選組を作った芹沢鴨などが、200年後に水戸藩から出るのだから。
だが清廉潔白な光圀一代記というのも、これまた面白い。

まあそんな訳で、本書と随分関係ないことも書いてしまったのだが
その方が歴史改編の見事さが分かる気がしたので
敢えてダラダラと書いてみた。(半分はシュミだが)

個人評価:★★★★


余談。
光圀は史書編纂事業に金をつぎ込んだため
水戸の民は結構に重税にあえいだとも言われる。
まあ長い目で見れば確かに正義の味方なのだが、
水戸黄門のドラマは当時であれば庶民たちに
「お前が言うな!」とツッコまれるべき捨て身ギャグとも言える。(笑)



予約投稿。
現在滋賀にてバタバタ駈け回り中、なハズ。

ホネ写真2枚。
20160319-4.jpg

「湿布頼むわ。もー筋肉痛でよー」
「えっ」
「だから筋肉痛」
「えっ」

自分が筋肉痛に苦しんでいたので生まれたネタ。
いいよねホネは筋肉痛なくて。

20160319-5.gif

鎌倉行った時に買ったオモチャが出てきたので
江の電な動くホネ。

週末帰るまで、多分投稿はできないと思われ。
でわでわまた後日。(=゚ω゚)ノ
関連記事
スポンサーサイト
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。