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光圀伝 (上)

光圀伝 (上) (角川文庫)光圀伝 (上) (角川文庫)
冲方 丁

KADOKAWA/角川書店 2015-06-20
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水戸光圀と言えば、日本人の脳裏に浮かぶのは恐らく
あの鉄板シナリオ時代劇・水戸黄門であろう。
越後のちりめん問屋の隠居だとたばかり、
悪役を泳がせ番組終了5分前にキッチリ事件を解決するも、
自分ではパンチも印籠も出さないという、食わせ者のジジイである。

が、アレが史実でないことは有名な話である。
助さん格さんは実在するが、
入浴シーンで有名な由美かおるはいない。(当たり前だ)
あのドラマの元ネタは「水戸黄門諸国漫遊記」という
幕末にヒットした講談だと言われる。

腐敗した世の中を正して歩く救世主──、
それが徳川でありながら「別格の徳川」という超設定。
揺れる幕末にあって、それは民衆のハートをワシ掴んだに違いない。
自分としてはここにすら、初代家康の古狸っぷりを見る思いなのだ。
また長い前置きで申し訳ないが、語る。

いわゆる「御三家」と呼ばれる尾張・紀州・水戸徳川は
それぞれ九男・十男・十一男が始祖となる。
本家に嫡子がない場合は、尾張か紀州より養子を迎える。
つまり、水戸は将軍になれないのだ。(異説アリ)

一説には、このような立ち位置の家を作ることで
将来幕府に何かあった時に敵側につき、
徳川の名を残すための家康の策だとも。
15代将軍慶喜は、水戸から一橋の養子となる形をとったが
結局は幕府を終わらせた男となったのも、運命の皮肉を感じる。

まあソレは憶測の域を出ないとしても、
立場的に将軍の顔色を窺わなくていい御意見番として
水戸は特別な位置にあった訳だ。
また光圀が貫禄がついた頃に、悪名高い綱吉が将軍だったこともあり、
ブラック企業・徳川幕府と戦うヒーローという役柄がつくのも
まま当然と言えば当然である。

本人のリメイクver.とはいえ、
江戸から遠く平成まで影響するというのは、尋常でない。
そんな光圀の知られざる生涯を知ろうじゃないか!と
愛情たっぷりに描かれたのが、本書である。

冒頭は、晩年の光圀が綴る文章から始まる。
「ある男」を殺したことを悔いるような、もしくは
誰が理解できなくとも是であったのだと断じるような。
その後も光圀の文章は時折出てきて、
過去と「ある男」を回想するように吐露を繰り返す──

実は光圀とその兄は
諸々の事情で「堕胎せよ」と言われた赤子だった。
結局コッソリ出産・養育されるモノの
最終的には兄でなく、弟の光圀が嫡子として届け出られる。

その複雑な出生事情からか、光圀はグレるのである。
江戸時代では盗んだバイクで走り回ったりはできないので、
妙な格好をして市井をうろつき、夜遊びをする。
当世風に言うと「カブいてる系男子」だったのだ。

「昔ワルだったのが更生して立派になる」
この鉄板設定もまた、ヒーロー光圀の元になっているのかもしれない。
歴史では史記を読んで感銘を受け、
いわゆる「大日本史」の編纂に繋がったとされるのだが
この辺は冲方氏によって、もう少しコッテリ味付けがされている。

「天地明察」でも春海と研究者たちの交わりが見どころだったし、
こーゆーアツい路線が冲方氏の得意路線なのだと思うが
個人的にはちょっとアツ苦しかった印象。
や、兄弟愛や親子愛の部分はホントにイイ話だったのだが、
もうちょっと緩急があった方がグッとキたかな。

この辺は「感動を味わいたい」か
「歴史を味わいたい」かの好みの差だろう。
奥方や友人のキャラ付けは確かに秀逸であり、
光圀という人物の意外な一面に
ドキッ★とさせられる仕様になっている。

そして光圀の人生のメインとなる下巻へ続く。

個人評価:★★★★


実はウチには印籠がある。

20160319-1.jpg

その実態は、滋賀県にある東照宮の分社のお守りなんだけどな。


20160319-2.jpg

「ひかえいひかえーい。
 この紋所が目に入らぬかああああ!」
「デカすぎてはいんねーよ」


20160319-3.jpg

「むしろ身体はいっちゃうよなコレ」
「はいんじゃねーよ!」

まあ印籠っつーても要は薬入れなワケで
黄門様が救急箱突き出してドヤ顔してるようなもんだと思うと
ちょっと笑えるよな。

痔の薬だったら本当にこうもんさま(強制終了
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