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822

エヴェレスト 神々の山嶺 その2

エヴェレスト 神々の山嶺 (角川文庫)エヴェレスト 神々の山嶺 (角川文庫)
夢枕 獏

KADOKAWA/角川書店 2015-10-24
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昨日の続き。

ネパールの地でマロリーのカメラを見つけた主人公は、
因果を経て日本人の男に出会う。
マロリーの謎で一旗あげることを目算していた主人公だったが、
この男こそがマロリーのカメラの発見者で、
有耶無耶のうちにカメラは男の手に渡ってしまう。

が、主人公はもう1つの事実に気が付いた。
男は有名な登山家・羽生(はぶ)だったのだ。
ある事件をきっかけに、日本から姿を消していたのだ。

この羽生のモデルが、実在した登山家・森田勝だ。
負けん気の強い人間だったらしく、多少無茶をしても記録にこだわったようだ。
実在の森田勝は1980年に山で亡くなっており、物語は完全なフィクションである。
が、本書に描かれた彼こそが確かに
「なぜ山に登るのか」というその答えを有していると思わせる。

また登山家・長谷川恒夫も「長谷常雄」という名で登場している。
一方が記録を作ると、もう一方が記録に挑む。
だがそれはスポーツマンらしい爽やかなライバルではなく、
光の中で栄光の道を歩む長谷に比べ、
羽生は影のように暗い炎を己に滾らせているのだ。
が、その長谷も数年前に山で亡くなった。

マロリーの謎を追う主人公の心は、何時しか羽生に囚われていく。
故郷を離れ、愛する女を捨て、全てを捨てて、
既にライバルもいない世界で、何故山に登るのか。
とてつもない記録に挑もうとする羽生を
カメラに撮りたいと想うようになる──

以前、イッテQでエベレスト登山をみたことがあるが
通常はシェルバという地元のガイドを雇い、
計画や荷物運搬などのこまごましたことをお願いする。
テントから食糧から酸素ボンベまであるのだから
無事に登山を遂げようと思ったら、多くのヘルプは欠かせない。

が、登山には「記録」というものがある。
初登頂から始まって、次は「違うコースからの初登頂」、
もしくは「冬季初登頂」、「短期間登頂」など、
登山家たちは前人の記録の上を行こうと、頂を見上げる。
それが更には「単独登頂」「無酸素登頂」という無茶ブリにまでなる。

「極地」の名はダテではない。
読むだけで8000mを超える場所が、いかに過酷なのかが分かる。
ただ「:寒い」「しんどい」というのではない。
そこは生物としての生体機能が働かない場所なのだ。
凍傷や低酸素症から、最悪の場合は脳浮腫や肺水腫まで引き起こす。

「神の領域」と言う表現も頷ける。
神に許されたものだけが、その地を踏み、生還する。
さもなくば、死だ。
余りに過酷な環境に、同行者も遺体を背負って下山することはできない。
遺体はそのまま、「永遠」を彷徨う。
その中には、登山の目印になるものもあるという。
※エベレスト関係で動画や画像をぐぐると
 結構な割合で遺体が出てくる。苦手な人はご注意を。

ヒトではない領域──、
なのに何故、人はそこを目指すのだろう。
羽生の呟いた答えは、理屈ではないのに
何かすとんと胸に落ちる気がした。
そう、理屈ではないのだろう。

マロリーの名言「そこに山があるからだ」は
本来の訳は「そこにエベレストがあるからだ」が正しいらしい。
これもまた、理屈ではない。
人としての禁忌の夢を見てしまった者は
その楽園から離れることは出来ないのだろう。多分。

無論、読み終えて「よし!山に行くぞ!」などと思いはしない。
ただその「神の領域」から見える星の描写に
登山家たちのその禁忌の夢が、少しばかり分かる気がした。
(※一応、元天文部員だったりするんだなコレが)
地上ではない場所から見たそれはきっと
飲み込まれるほどの恐怖と存在感で、眼前に広がるのだろう。

それだけは、少し、見てみたいと思った。

個人評価:★★★★


余談。ツイッターで人に教えてもらったのだが
マロリーの「そこにエベレストがあるからだ」は
記者たちがあんまり同じ質問をするため
キレ気味に言った回答だというハナシがあるらしい。

それが名言になったのだとしたら、マロリーさん黒歴史やわな。(笑)


ばーちゃん葬儀ネタ。

ばーちゃんは最後ずっと入院していたので
おかんが病院で撮った写真しかない。
が、最近の遺影はスマホ写真でOK。
メールに添付して送ってくれと言われたが
おかんが添付の仕方を知らなかった。

散歩中に笑顔で撮れていた写真をセレクトしたらしい。



火葬の前夜に納棺夫さんが来てくれたので
このむきーっとなった歯をなんとかできないか相談してみた。



さらに葬儀屋さんが打ち合わせと、遺影写真を持って来てくれる。



スゴイの飛び出した。







せっかく歯が引っ込んだのに、
もうばーちゃんに向かうたびにヘンな咳が出る。
イヤもうアンタ、ホントとんでもないもの置いてったよ…!


もうちょい続くよ。
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