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獄医立花登手控えシリーズ

新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
藤沢 周平/講談社





by G-Tools


帰省よりこちらに戻ったので
早速その間に読んでいたシリーズまとめ。

この話を読んだとき、設定が面白いと思った。
江戸捕り物を扱う作品は珍しくないが
囚われた後の悲喜こもごもを描くと言うのは
他に例が無いような気がする。

杉田玄白らの解体新書が出た頃の江戸。
医学を志す登は、江戸で町医者を営む叔父の家へ居候する。
が、叔母は始末屋で人使いが荒く
娘・おちえもはすっぱで生意気この上ない。
女性上位の家で、叔父もすっかり立場がない。

貧乏人相手の古臭い医術だけでは生計を立てられず
叔父は伝馬町で獄医も務めていた。
獄医とは牢屋専属の宿直医師のことだが
酒好きで体にもガタが来ている叔父の代わりに
登はその代役をこなす羽目になる。

さて当時の牢屋だが、簡略図が最初のページに記されている。

Photo0289.jpg

ぱっと見に家一軒分くらいの間取りに見えるのだが
実際はかなり大きく、総勢300~400人にもなる囚人が押し込められ
それを100人程度の役人で監視・総括していた。

だが当時の牢は「服役囚」のみに限らず
「重要参考人」をも押し込める場でもあった。
身分によって入牢場所も決まっている訳だから
理論上は「わざと入って」から「出る」ことも可能となる。
これがこの小説のポイントの1つでもある。

更に刑役や刑罰の管理は役人の仕事だが
牢の中は牢名主と言われる囚人が直接仕切っており
囚人が増え過ぎると、勝手に制裁を加えて「人減らし」もしたと言う。
なので牢に入るものは、牢名主に「袖の下」を渡す。
(※罪人は家族があれば、金や食べ物を差し入れてもらえる)
それらの金は見回り役などへの「袖の下」になる。
「金は天下の回り物」とはよく言ったものだ。

牢獄なのだから当然だが、環境は劣悪だ。
実際には、獄医もまともに仕事をしたとは言えないと聞く。
だが囚人を診る登の実直さに
彼らはふと、その心情を吐露するのである。
「……先生、ここだけの話なんだがよ」と。

江戸捕り物は勧善懲悪、
後味スッキリの爽快感こそがウリである。
登の大立ち回りやおちえとの関係など
江戸物の基本はちゃんと押さえてはあるものの
罪業が定められた者達には
無念や諦観、僅かばかりの祈りと願いがあるだけだ。

それに誠心誠意応えてやろうとする登だが
後味は、決して良いとは言えない。
だがその不幸の中に仄かな光明が
確かに照らしたかのような一瞬を垣間見る。

医師として大成するというありそうな時代物ではなく
敢えてささやか過ぎる幸福と人間模様を描いた寂寥感は
さすが藤沢先生と感じ入る。

シリーズは「春秋の檻」「風雪の檻」
「愛憎の檻」「人間の檻」の全四巻。

個人評価:★★★★


いつも新幹線は京都駅から乗るのだが
毎回土産屋を見るたびに
八つ橋の柔軟さが半端ねぇ。

バナナやラムネや芋を包むのにはもう慣れたが
ラスクやらキャラメルやらチョコやら
毎年飽くなき進化を続けているんである。
てなワケで職場には、キットカット・八つ橋味を買ってみた。

あと自分用に「焼きあづき」という
小豆入りクッキーを買ってみたのだが、これがなかなか旨い。
もしゃもしゃ食いながらパッケージを見てみたら
中身は北海道の小豆のみを使用しているらしい。

京都って不思議。
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