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調律師

調律師 (文春文庫)調律師 (文春文庫)
熊谷 達也

文藝春秋 2015-12-04
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熊谷氏と言えば=山小説と言うイメージがあったが
これはイイ意味で裏切られた。

主人公は少々ワケアリのピアノ調律師。
「手に職をつける」などという表現があるが、
この調律は手以外に「耳の」仕事と言っていいだろう。
細かな仕事手順が描かれるのだが、
初めて聞く部品や工具・過程の専門用語より、
音に対する感覚こそが作業の要であると分かる。

が、主人公は更に「特殊」だ。
聴覚ではなく、「嗅覚」で調律をするのだから。

そう、主人公は「共感覚」の持ち主なのだ。 参考:ぼくには数字が風景に見える
音に色などを感じるという特殊な感覚のことだが、
それが主人公は「匂い」となって現れる。
例えば「据えた様な匂い」の音を出すピアノが
調律をするうちに「桃の香り」を放つようになったり──

個人的に「共感覚」に興味を惹かれる所為もあるが、
調律という仕事の特殊性を上手く反映していて、面白い。
「音感」というものがそもそも、主人公の共感覚に近いんじゃないだろうか。
自分なんかは音楽の門外漢だから余計に、
「聞いて感じるズレ」を匂いとして描かれているのが、とても理解しやすかった。

が、彼にもともと嗅覚の共感覚があった訳ではなかった。
彼が「ピアニスト」だったころは、音に色が見えていた。
それが「匂い」に変わったのは、妻を失ったことがきっかけだった。
理由は語られぬまま、主人公は1話ごとに調律を通して、
ピアノとその持ち主の「臭い」を嗅ぎ分け、
それぞれの音が持つ「匂い」を探り出していく──

音は聞こえないのに、文中から
軽やかになっていく音と匂いが立ちのぼる。
その音源を捜して、聞きたくなる。
けれど違うピアノで奏でられた音は、また違う「匂い」がするのだろうなと
音の千差万別さに目を閉じたくなる。

同時に熊谷氏作品の深味を感じる。
山深い緑に包まれていた作品の印象が、
共感覚もないのに花という色をつけたように、目に映る。
が、後書きにもある通り、この作品は途中から「転調」する。

この執筆中に、東日本大震災が起こった。
(余談だが、ここ書いてる時にホントに地震きてびびった・笑)
あの震災は、本当に色んな意味で大きな出来事だった。
熊谷氏は宮城県仙台市生まれで、今も在住されている。
支援物資を持って、被災地にも入られたという。
小説が書けなくなるほどの衝撃だったという。

いわば小説は「虚構」の世界だ。
目の前に突き付けられた余りに重い「現実」に、
熊谷氏が虚構の世界を描けなくなったのも道理だろう。
その後、震災をきっかけに被災小説も執筆されたとのことで、
そちらはそちらで読んでみたいのだが
この「転調」を遂げた小説は、少しばかり惜しい。

話に不自然がある訳ではないのだが、
明らかに途中で「色」を変えたことがわかるだけに
違う作品になってしまった心残りが拭えない。
が、「調律師」という話であったからこそ
その変化自体が「匂い」の雰囲気を伝えていると言えなくもない。

なにより一個の熊谷氏という苦悩が、小説を通して感じられる。
ある意味「番外編」ではあるのだが、
そういう意味で★4つけさせてもらう価値があると思った。

個人評価:★★★★


ホネでお題続き。

 11:同僚(クラスメイト)と雑談
20160205-1.jpg

「今日、雨降るってよ」
「天気予報は晴れだぜ」
「が、今日のお題が傘らしいんだよな」
「えー、傘なんかもってねーのに困ったなー」


 12:買い物
20160205-2.jpg

「こーゆーときのAmaz●nだよな」
「いや、雨のたびに使われてちゃ、配達の人大変だろ」

でも最短1時間で届くなんてサービスやってたら
こーゆーの注文する輩とかでそうだよね
てかAmazonではホネサイズの傘が無いのだ。


■という訳で、作ってみた。
20160205-3.jpg

「ちょっとでけーけど、ま、大は小を兼ねるって言うしな!」
「マジ作ったのか…」


■せっかく作ったので傘でその2。
20160205-4a.gif

「入っていくかい?(キラリ)」
「遠慮しときます」


■せっかく作ったので傘でその3。
20160205-5a.gif

「入っていくかい?(キラリ)」
「遠慮しときます」


■せっかく作ったので傘でその4。
20160205-6a.gif

「…せっかく骨って名前まで入れたのに」
(だから入りたくないんじゃ)


 13:傘をさす
20160205-7a.gif

「…相合傘は断るが、まあ差してやるくらいならいい」
「おそろいだね!」
(…おそろいも何もオマエら最初からじゃねーか)


■オマケ
20160205-8.jpg

「傘と来たらコレだろ!」
「いつもより余計に回しておりま~~す!」


傘にページ使いすぎたので(笑)、次のお題分繰り越し。
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