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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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残り全部バケーション

残り全部バケーション (集英社文庫)残り全部バケーション (集英社文庫)
伊坂 幸太郎

集英社 2015-12-17
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うわああヤラレターーー!!!
迷宮に放り込まれたようなオチなのに
面白かったとか悔しいーーーーー!!!

伊坂氏の小説はバラバラに伏線が語られ、
最後にぴたっとその線が点になるスタイルがお馴染みだが、
今回は少し違うかもしれない。
章ごとに話はぷつりと終わってしまい、
その間を繋ぐ伏線は全部は見えないのだ。

それは「両親の離婚」から始まる。
父親の浮気。既に覚悟を決めた母。
まぁ仕方ないよなと割り切る娘。
そこへ父親のケータイに入った、突然のメール。
「友達になろうよ。ドライブとか食事とか」

普通ならなんだ出会い系メールかと、ぽちっとゴミ箱行きだ。
が、「返信していい?オレ友達欲しいよ」と父。
「やめときなよ。そんな訳ないじゃん」と娘。
「あらいいじゃない。私達も一緒でもいいかしら」と母。
イヤ娘さんの言う通りでっせ、やめなはれおとーさん、と読者。
──が、メールの主は待ち合わせ場所に現れる。

メール主は無職の男。
と言っても、職歴もゆすりたかりに当たり屋と大変イカガワシイ。
が、彼は本当に「メールで友達」を作りたかったのだ。
いや、作らねばならなかったのだ。
そこから彼のイカガワシイ相棒と過去話が、章別に展開されていく──

伏線の張り巡らせ方がストーリーそのものになるので
伊坂氏作品の評を書くときは、作品内容にはあまり触れないようにしている。
なぜ自分は伊坂氏作品が好きなのだろうとよく考えるのだが
この作品を読んで、ちょっと分かった気がした。
非常時にも45度斜に構えているキャラ達の
遊び心と言うか洒落心が好きなのだ。多分。

リコンという人生の危機を前にして
「友達が欲しい」とのたまわくオバカな父。
「今日で解散なんです」という家族に
「音楽性の違いってやつですか」と相槌を打つメール主。
最後にお互いの秘密をぶっちゃけましょ、と提案する母。

いいなあ、と思う。
リアル緊急時に渾身のギャグなど捻り出してるバアイじゃないが、
そんな時に心のどこかで違うことを考えている「余裕」がいいのだ。
ハリウッド映画のクライマックスシーンで出てくる
アメリカンジョークにちょっと近いかもしれない。

それは不真面目や不謹慎の意味でなく、
既にその問題に囚われていないという「前進」でもあると思う。
伊坂氏作品の爽快さは、「後味」の悪さのない
「前進味」が生んでいるのではないかと思ったりする。
そんな「アメリカンジョーク」体質が、読む側の心もライトにする。

それがバシッと最後に1つになるのが伊坂流だったが、
今回は結末を読者の想像に委ねて、スタコラサッサと逃げられてしまう。

結ばれていない伏線の紐を伊坂氏から託されてしまい、
他作品なら「投げっぱなしかよ!」と憤るトコロだが、
伊坂ワールドの「前進味」に浸った後では
「後ろ向き」に考えることが出来ないのだ。
「きっとこうだ!」と安直なハッピーエンドに紡いでしまう仕様なのだ。

伊坂氏のことだから続編が出ないとは言い切れないが、
こんな終わり方もよいと思える。
そういう意味では「スッキリ」終わる訳ではないのだが、
やっぱり面白かったのだから困る。
自分で「前進味」のラストを補完してしまったことも含めて。

描かれていなかった部分は
1章のリコン家族とメール主たちの「その後」であり、
つまりは彼らの「バケーション」部分なのだ。
彼らの「残り全部バケーション」は、
未執筆ながら読者の脳内に入ってしまったというミラクル。

あーもうヤラレタ。
こっ、こんなやり方が通じるのは伊坂氏だけなんだからっ!!!
とツンデレながら、悔しいので★ひとつ減らしてやるんだからッッ!

個人評価:★★★★


お題配布サイト「TOY」さんからいただきました。
本来はお絵かき用のものをホネに転用。

●朝から晩まで20の動作

 01:目を覚ます
20160130-1.jpg
「やあ、爽やかな朝だね」
「…起こす方はビミョーなキモチになるんだけどな」

 02:歯を磨く
20160130-2.jpg
「ま、待って!!」
「ブラシがコレしかねーんだよ」
「歯磨き粉ついてないし!!」
「ソッチかよ」

 03:着替え
20160130-3.jpg
「…ってオレたち服持ってないし、コレが精一杯ってゆーか」
「ソレ着せ替えじゃなくて付け替えな」

 04:髪をとかす
20160130-4.jpg
「ソレだけは…ッ!ソレだけは無理…!orz...」
「イヤ、何一つお題こなしてねーけど?」

 05:行ってきます
20160130-5.jpg
「逝ってきまーす」
「そうじゃねぇ」

次のお題は
 06:出勤風景
 07:おはようの挨拶
 08:仕事(授業)中
 09:仕事(勉強)に行き詰まる
 10:うたたね        …っす!
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