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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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文藝春秋 「スクラップ・アンド・ビルド」

文藝春秋 2015年 09 月号 [雑誌]文藝春秋 2015年 09 月号 [雑誌]

文藝春秋 2015-08-07
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芥川賞作品もう1つ。
「スクラップ・アンド・ビルド」/羽田圭介
著者の作品は、これまた初読。

火花と対比させる必要はないのだが、
直後に読んだため、似て非なる対称形のようなモノを感じた。
どちらの主人公も、相手を想う。
大切な他人を。煩わしい肉親を。
相手の衰えに熱い無関心を、冷めた無関心を向けて。

「想う」ことの光と影とでも言おうか。
この2つが受賞作として並んだと言うのは、なかなか面白い。

30を前にして会社を辞め、ニートになってしまった男が主人公。
母が働きに出てしまえば、家に残るのは要介護の祖父。
身体の不調と死ばかりを訴える祖父に
ならばそうしてやろうと思い立つ。
祖父に、速やかで穏やかな死を与えてやろうと。

が、殺人と言う物騒な話ではないのだ。
主人公のすることと言えば、祖父の毎日の仕事を奪い、
何の刺激も与えない生活をするだけだ。
傍目にはむしろ「普通の介護」にもみえる。
が、確かに一定の高齢者にとってそれは、「殺人」なのだ。

主人公は肉体を鍛え始める。
スクラップ同様の祖父の身体と、まだまだビルドされていく自分の身体。
その差に、安堵する。
緩やかに祖父は衰えているのだと思っていた主人公は、
ある日、祖父が隠れてピザを食べたらしい残骸を見つける。

中年としては、二人の構図に苦笑してしまう。
恐らく祖父は、死とはまだ暫く縁遠い生命力を蓄えている。
しかし、弱者である己の立場も理解している。
ひょっとして、主人公の思惑すら理解しているのかもしれない。
祖父の最大の強みは、「生きても死んでもどっちでもいい」という
領域に達していることではあるまいか。

比べて、主人公はもがいている。
仕事も見つけねばならない。
多少性格の悪い彼女でも失うよりは、繋ぎ止めておいた方がいい。
何より、衰えたくない。
若さを謳歌しながらも雁字搦めになっていることを
主人公は全く気が付いていない。

その「殺人計画」も微妙だ。
主人公の思いついた計画でありながら、祖父の思うままではないかとも思える。
5年生きるところが3年になろうが、
祖父にとっては然程問題ではないのではないか。
彼とっては「人に迷惑をかけても自身が楽な余生」なのだから。

「スクラップアンドビルド」とは非効率な設備や機構を
効率的に変えていくことを言う。
祖父と主人公の関係と思わせて、それは
「効率のいい」生き方にチェンジした祖父のこととも思える。
社会のしがらみも死への恐怖もない「生」へと。

介護殺人というテーマでありながら
ちょっと狸の化かし合いのようなユーモアもある。
介護問題に切り込んだ──とも言えるが、
その切っ先は深く刺さっているのか、1センチに満たないのか分からない。
が、その「軽さ」がちょうどこの問題の重みを語っているようでもある。

いや、自分のはうがった見方なのかもしれないが、
これも幾通りにも取れそうな「芥川賞作品」の面白味ではないだろうか。

個人評価:★★★★


今日から友人たちとカンボジア旅行にいくので
これが今年最後の投稿になりまする。



ちなみに前回の旅行記はコレ→トルコ旅行雑記 その1
※興味のある人は当記事下の「Newer」を辿って読んでくだされ。全部で5記事。

Aがかぶってるのは洗面器(笑)。
準備や下調べが万全なお役立ち戦闘員。
Bのことは今後いろいろ書く。(笑笑)
取り敢えずいつも体力がレッドゾーンの非戦闘員。
Dはしょっちゅう海外出張にいくので、旅行経験値一番高い。
自由を愛するあまり、よくいなくなる。(笑笑笑)




航空券とホテルだけ相談してとる。
前回は乗り継ぎのドバイにて現地集合。今回はバンコク。




Bは前回、強行軍で体力ゲージが0になってしまい
ほぼ2日ホテルで寝込んでいた。




カンボジアにもリゾート地はあるのだが、やっぱり却下。
今回も当初は「カンボジア=ベトナム旅行」の予定だったのだが
5日では難しいのでカンボジアのみになる。
敢行されていたら、恐らくBはまた寝込んでいたであろう。

そんなヒドイ旅行なのに、ついてくるのが面白い。(笑)




当然、一人で飛行機に乗って現地入りするのをいやがるので
(多分寂しいと死んでしまうのだろう)
国内線で誰かと合流する。前回はAが介護役だった。




そんなヒドイ旅行なのに、ついてくるのが面白い。(笑笑)
既に旅行前からBのネタが満載の今回の旅。
はてさてどうなることやら。記事の続きは新年で。


今年も拙ブログにおいでくださった方々には、御礼申し上げます。
どうぞ来年もよろしくです。

よいおとしをー。(´∀`*)ノシ 
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