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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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葉隠 (まんがで読破)

葉隠 (まんがで読破)葉隠 (まんがで読破)
山本 常朝 バラエティアートワークス

イースト・プレス 2009-05-30
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「まんがで読破」シリーズの献本。
どれに申し込もうか悩んだ末、本では読み辛そうなこちらをセレクト。
武士道をタブレットで気軽に読めるようになるとは、
いやはや、時代も変わったモノよの。

さて「葉隠」とは、元佐賀藩士だった山本さん(あえて軽く呼ぶ)の思想を
同藩士の田代さんが書きまとめたものである。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」 が有名だが、
有名というよりはこの言葉だけが突出し、
今も大きな誤解を受けている本と言える。

三島由紀夫がこの本の愛読者だったことも、遠因だろう。
三島の「葉隠入門」は、彼の解釈で「葉隠」を深く説明したものなので、
入門書というよりは「応用書」と言える。
本自体は分かり易く書かれたものなのだが、
三島の最期が却って、「ハラキリ本」像を植え付けているのは皮肉である。

実際の「葉隠」は、どちらかというと道徳本である。
武士と言う職業における心得など、特に
主に対する忠誠心などを(かなりクド目に)説いたものだ。
その他にも「…ソレ関係なくね?」的なことも書かれていると聞くが
この漫画では割愛されているようだ。

「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」 とは
「死に身」であることを言う。
死ぬことを覚悟して万事に臨めば、我欲や立身など些末なことであり、
ただ主人に尽くすという本懐だけが見える筈である──

ただしコレを現代の企業に当てはめてはいけない。
とんでもないブラック企業と社畜構図が出来上がってしまう。
現代語に直すと多分こんなカンジだ。
「自分磨きでステップアップ♪」※ただしゴール無
おけいこ雑誌の見出しみたいだが、ゴールが無いのがミソである。

1年365日、24時間フルタイム、月月火水木金金で自分磨き。
もう磨いた過労で死んでしまいそうである。
が、それなのだ。
このスキのない生活こそが「武士」であり、
まさにオンオフで「24時間闘えますか」を課せられた戦士なのだ。
(※若い人への補足。昔のリゲインCMのアオリ文句)

当時、この本は禁書扱いであったという。
正確に言うと、山本さんが「筆記したものは火中に投じよ」と言ったらしく、
最初はなかなか世に出回らなかったが、
次第に武士教育の書として受け入れられるようになったとか。
自分のうがった見方なのだが、これが却って
「秘伝」のごとくセールスポイントになったのではないかと思ったり。

確かに「葉隠」自体は、今はビジネス本にも引用され
こうして漫画で読める程ライトな扱いとなった。
「武士=切腹」というのが誤解であると言うのは、読めばわかる。
確かに「葉隠」の考え方は良くも悪くも、
現代の日本に受け容れやすい形をしていると感じる。

が、すべての武士が山本さんの思想例に倣ってしまっては
論語を暗唱するのと変わらないのではないか。
江戸時代はこのような「己で考える」という思考が
余り育っていなかったんじゃないかと勝手に思う。
山本さんがこれを禁書にしたのは、そんな意味もあるんじゃないかと思うのだ。

ただこの「永遠の自己鍛錬」のような考えが
三島にフィットしたと言うのは、すごく納得できる。
「生か死を選ぶなら、死を選ぶ」とした葉隠入門は
三島独自の解釈だと自分は感じたのだが
合わせて読んでいただくと面白いかもしれない。

となると、いずれはやはり「葉隠」を読んでみなくてはなぁ…。
何となくお説教されるようで手が出ないのだが
コレも鍛錬鍛錬…、か…?

個人評価:★★★


余談。
日本の切腹文化の最初は源為朝らしい。
が、特にこの頃は「切腹かっけぇ」という評価はなかったとか。
斬首刑を拒否して自ら死ぬという抵抗が
英雄まがいの美談に育ってしまった可能性はある。

さらに室町・戦国時代当たりから「殉死」が流行してしまう。
高松城の城攻めで、秀吉が城主の切腹のさまを絶賛したとかで
切腹が武士の誉れになってしまったとも。

「葉隠」以前から切腹マンセーな武士気質はあったので
山本さんの「死ぬ気で」発言は
やっぱり危ないモノだったんじゃないか?──という個人意見。


ホネによる切腹作法。

■まずは身を清めます。
20151126-1.jpg

「介錯人が「痒いところはございませんか」って聞いてくれるんだよね」
「なんでそんな親切なんだよ、介錯人」



■介錯の邪魔にならぬよう、髷を結います。
20151126-2.jpg

「いつもより短めにしてください」
「なにをどうするんだよ」

白装束に着替えもしますが、ホネは白いのでもういいよね。



■末期の水を飲みます
20151126-3.jpg
※しまった、写真の字が変換違い…。

「この一杯のために生きてる」
「死ぬんだっての」



■いざ。(※勿論、本番は高枝切りバサミではありません)
20151126-4.jpg

介錯人はタイミングを計って苦しませぬよう首を落とすのだが、
上手くいかない事も多々あったとか。
事後は副介錯人が検視役に首を差しだす。

…どれもイヤな役だなあ。



■結果。
20151126-5.jpg

「あっ、転がさないで!じゃれないで!!」
「まぁ、こうなるわな」



殺伐とした空気を緩和するため、ホネで説明してみた。(生々しいわ)
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