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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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刀伊入寇 藤原隆家の闘い

刀伊入寇 藤原隆家の闘い (実業之日本社文庫)刀伊入寇 藤原隆家の闘い (実業之日本社文庫)
葉室 麟

実業之日本社 2014-04-04
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ここ最近、葉室氏作品からは遠ざかっていたのだが
平安時代を扱ったものがあると知り、ちょっと読んでみる。
平安ちょいブーム、継続中。

なにゆえ平安時代なのか。
そもそもは怨霊ブームに端を発する。
三大怨霊と言われるものが全て平安時代の産物であるところに
この時代の「雅」なイメージと反して
ドロドロした欲望が渦巻いた時代だったのだなと感じた。

武士の時代が来るより以前に、もっと生臭い時代があった。
それはまるで化粧を施した美女が
実はすっぴんが××みたいなカンジで、興味を惹かれる。(←?)

さてタイトルの「藤原隆家」は
当時摂関政治の栄華を極めた、あの藤原氏である。
藤原不比等から南家・北家・式家・京家の四家が生まれたが、
そのてっぺんにあったのが北家である。
が、北家が一枚岩だったという訳ではない。

平安文学が面倒くさいのは、この藤原氏の所為もあると思う。
「百年の孤独」でアウリャレノがどっさり出てくるように
読めど進めど藤原氏。
それが同門で互いに争ったりするのだから
金太郎飴のように続く藤原氏に、イヤになるのも無理はない。

が、金太郎飴のような藤原氏の中でも有名なのが「藤原道長」であり、
有名な望月の詩を詠んだオッサンだ。
道長は四兄弟(一説には五兄弟)の末っ子で目立たぬ存在だったが、
兄弟の病死などで、一気に表舞台に立つ。
確かにツキをもったオッサンだったのか。

その一番上の兄がタイトルの隆家の父親であり、
つまりは道長は「叔父」にあたる。
隆家には兄があり(面倒なので隆家兄とする)、
本来なら父の役職を継ぐところを、叔父にしてやられてしまう。
無論、白手袋を叩きつけて決闘したりはしない。
平安時代らしく、呪詛や政略、または娘を嫁に出したりして
ねちっこく戦うのである。(ほらもうドロドロ)

前置きが長くなったが、隆家はそんなねちっこい攻撃を、
軽くいなして叩くクールイケメソであった。
が、それらを「戦うべき相手」とも思えない。
だが彼の中にはずっと、「戦いたい」という炎がくすぶっていた──

この時代は一条天皇の御世であり、「清少納言」がでてくる。
枕草子の「中納言参りたまひて」は、この隆家との会話である。
更に「紫式部」も出てくる。
※実際には宮廷で清少納言と紫式部の接点はないと言われるが
さらにはなんと「安倍晴明」もお目見えする。
平安時代のスターが目白押しだ。

そうして遂に隆家は、「闘い」の場を見つける──
「刀伊入寇」
元寇が一番有名だが、日本が大陸から攻められたことは数度ある。
が、「外敵」との闘いではない。
それは隆家が己に見いだした「闘う理由」だったのだ──

なんかもーホントにねちっこい。
戦い方まで野蛮と言うか下司というか残虐で
同じバトルでも戦国モノとは、確かに違う。
平安ブームの自分には、この差がとても面白かった。
ストーリーとしては感動巨編という訳ではないが
ある意味、隆家を「武士道の一歩」として書かれているのかもしれない。

この時最高潮だった藤原氏の栄華は
やがて院政や平清盛のような人物の出現に、緩やかに下降していく。
あまり派手さのない平安歴史だが
日本人の気質変化を考えるのに,面白い時代と思う。

400ページほどで史実がよくまとまっており、オススメ。

余談。
最後にどーでもいーが、気になったので。
帯に「戦う光源氏」と書かれているが
光源氏のモデル候補として名が挙がっているのは、隆家兄である。
イケメソがアオリ文句になると思うなよ、とちょっと一言。

個人評価:★★★★


ホネ犬のいる風景。

■渋谷ハチ公。
20151125-1.jpg

いや実際、博士とハチ公の逢瀬って年代的にホネに(やめなさい)



■上野西郷隆盛像。
20151125-2.jpg

上野の西郷像は奥さんに「誰?」と言われたほど似てないとか。
でもホネにすれば(やめろ)



■そうだ、京都行こう。
20151125-3.jpg

CM画像にはめ込んでみたら、意外に溶け込んでてワロタ。
でも京都ってよりは「そうだ、冥土行こう」って(強制終了)
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