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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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空白を満たしなさい 上下巻

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)
平野 啓一郎

講談社 2015-11-13
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平野氏の著作は何冊か積読中。
もりもりの漢字熟語とクラシカルなイメージが強かったが
本書は現代ストーリーで、すごく平易な文になってて吃驚した。

ある日突然、生き返った男が主人公。
死んだのは3年前と聞かされるも、その間の記憶は全く無い。
男にしてみれば今朝出勤して帰宅したようであるのに、
妻と幼い息子にはどうしようもない「空白」がある。

その上、男は「自殺」したことになっており、
妻をはじめ周囲の人間には、男に対してやりきれない思いの壁がある。
男は必死に言い募る。
妻と子に恵まれ、仕事も順調でマイホームを手に入れたばかりの
幸福の絶頂に、自殺などする筈がないと。

──オレは殺されたんだ。アイツに。
ミステリーかと思いきや、話は思わぬ方向へ進んでいく──

先に言っとくと、基本的に「蘇る」という設定が好きでない。
が、故人に出てきてもらわないと作れないファンタジーの類も
在るだろうことは一応理解している。
最初はちょっと眉唾なカンジで読んでいたのだが、
なかなか深い話だなあと一気読みしてしまった。

死は喪失感を生む。
それが大事な人であればあるほど、大きい。
けれど長い時間をかけても、人はそこから立ち直るようにできている。
3年という空白を経てその想いは、どうなっているのだろう?
更にそれは「自分達を捨てた」と言うトラウマを残して逝ったのだ。

戸籍から何から失っている「存在」を受け容れる場所は、当然無い。
夢の無い話ではあるのだが、確かに「蘇る」というのは
ファンタジーなんだなあと納得してしまった。
が、本書のテーマは「ファンタジー」ではない。

平野氏には「分人」という思想があるらしく、別に本も出されている。
それは拝読していないのだが、なかなか面白い。
SFなんかはその世界の「設定」を作りこむが、
「思想」から書かれた小説と言えばいいだろうか。
読み始めた時はライトタッチかなと思ったが、やはり平野氏作品だなと思ったり。

「自分探し」なんて言葉があるが、
要は「本当の自分」という考え方に囚われてるよ、という思考だ。
家にいる時の自分、会社に居る時の自分、
ネット上に居る自分、友達といる自分、一人の自分──、
それらが少しずつ違うのが当然であり、全てが自分なのだ。

それらの「分人」に嫌なヤツが出てくる。
つまりは生活のどこかに「ひずみ」が出てしまった場合、
それは他の「分人」にも影響を与えてしまう。
──最悪の場合、己を死に至らしめることがある。
それが「自殺」だ。

「生きることに疲れてしまう瞬間」は、誰にも訪れる。
「幸福」にあったとしても。
それを表装のゴッホの生涯になぞらえて説明しているのだが
「自殺衝動」をかなり近いところまで説明している気がして
自分の経験でなくともハッとさせられた。

先にこの手のファンタジーは好きでないと書いたが、
本書はその題材を上手く使っていると思ったし、
また決して「ファンタジー」で終わらせてはいないと思う。
自分がそれをくどくど書くより、実際に読んでもらった方がいいと思う。
読んでよかった。
これを機会に積読にも手を伸ばしてみよう。

とまあ、そう固く決心するワタクシと
「本棚にあるから何時でも読めるじゃん」と
ユルいワタクシの分人がいるワケだが。

個人評価:★★★★


ホネを追加購入しますた。

■やっぱり犬を拾うのは雨の日。(古っ)
20151119-1.gif

くっそう。傘が欲しいぜ。傘なんて作れるのだろうか。



■「あははやめろよ舐めるなよ…、って噛むなよオイ」
20151119-2.jpg



■ホネを拾う。(←意味が違う)
20151119-3.jpg



■「実はもう首輪買っちゃったもんねー」
20151119-4.jpg



■「これも買った」
20151119-5.jpg

「…お前、ソレを与えることになんか抵抗ねーの?」



そんな訳で、お犬様が仲間入り。
えー、ソレじゃ犬小屋作らなきゃいけないじゃん~。(ヨロコビ)
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