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77

十二国記 その2

風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)風の万里 黎明の空〈上〉十二国記
小野 不由美/講談社




by G-Tools


後半書評のために、設定に関して追記。

この世の頂点である天帝は、まだ誰も見たことがない。
ただ天網(てんこう)という基本法のようなものが存在し
それによって王は、兵をもって他国に出兵することを禁じられている。
一方、王が自治領で出す基本法を地網(ちこう)という。

王が悪政を行うと、麒麟は病に伏す。(=失道)
王が省みて善政を敷けば復活する可能性はあるが、実例は少ない。
麒麟が死ねば、王もやがて死ぬ。
(※本来なら王族は仙籍に入り、不死身となる)
王がその前に位を退けば、麒麟は失道から逃れる。

天網を破った王と麒麟がが謎の死を遂げた前例はある。

麒麟は蓬山という麒麟専門の山で卵果から生まれ
生来備わった資質から、自力で能力を身に着けていく。
そうして王を見つけ、運命を共にする。
唯一、戴国の泰麒だけが他と違い
卵果のまま外の世界へ流され(=胎果)
10歳になって蓬山に帰ってきたので、麒麟の自覚が薄い。
また金髪ばかりの麒麟の中、唯一黒髪を持つ稀有な「黒麒」でもある。

胎果とは逆に、外の世界からこちらへ来たものを「海客」という。
仙籍がなくては言葉は通じず、更に帰る手段もない。
麒麟だけは外の世界を行き来することが可能。

追加設定は以上。


「風の万里 黎明の空」上・下
慶国その後の話。
慶国の王として立った陽子だが
異世界の文化すら分からぬ身では、執政も理解できない。
慶麒とも微妙な距離があり、次第に王宮の中が苦しいものになる。
そこで里へ降り、しばらく民の中で暮らすことを決める。

一方、芳国では悪政が続き、王と峯麟(芳国の女麒麟)が殺される。
娘である祥瓊(しょうけい)は仙籍を剥奪され里に下りるが
周囲にも父の悪政から恨みを買う。
慶国に年の変わらぬ女王が立ったと聞き、恨めしい気持ちになる。

また一方、鈴という少女も海客である。
最初は言葉の通じない世界で悲嘆に暮れていたが
何とか見習いのような形で仙籍を手に入れるが、毎日が辛い。
慶国の王も海客だと聞き、憧れと同情を抱く。

慶国には私腹を肥やす官吏に苦しむ民が多くあり
それぞれ陽子、祥瓊、鈴は自分のあり方を振り返っていく。

「図南の翼」
恭国に供王が立つまでの物語。
麒麟が王を見つけるために、我こそはと思うものは
決められた日に一斉に蓬山に登る。これを「昇山」という。

恭国は王の不在が続いている。
わずか12歳の娘・珠晶(しゅしょう)は、国を憂い昇山を志す。
こまっしゃくれた娘だが、頭がよくて口が立つ。
朱民(=自由民族のようなもの)を雇い、険しい蓬山を目指すが
その中で、王や人の在り方について考える。

偶然知り合った妙に腕の立つ男・利広は
ただ興味深そうに珠晶が昇山するのを手助けしてくれるのだが…?

「黄昏の岸 暁の天」 上・下
戴国に起こった反乱の話。
やっと泰王を得た戴国に、王が行方不明になったという噂が走る。
王が死ぬと白雉がそれを鳴いて告げる為、死んではいない筈だった。

だがやがて泰麒の姿も消える。
どうやら泰麒は、誰かに襲われ
そのショックで向こうの世界に行ってしまったらしい。
さらに白雉が崩御を告げたという報告がされ
李将軍は荒廃する戴国を救ってくれるよう、慶国を頼る。
だがそれは、天網を破る違法行為となる。

泰麒の捜索と戴国の陰謀を巡り、陽子は思う。
はたして天網は、何のために存在しているのだろうと。

「華胥の幽夢」
十二国記の短編集。
・冬栄
自分の力量に悩む泰麒が、漣国の廉麒を訪ねる話。
「黄昏の岸 暁の天」とも少し関連がある。
・乗月
芳国の王を殺した月渓の話。
「風の万里 黎明の空」の祥瓊を里に送った人物でもある。
・書簡
陽子と、陽子が「月の影 影の海」で得た
半獣人の友人・楽俊とやり取りする近況報告の手紙の話。
・華胥
才国の先王が崩御した時の話。
その折の采麟は、今の新しい王に仕えている。
・帰山
「図南の翼」で出てきた利広の話。
実は奏国・宋王の放蕩息子であり
バカ殿である雁国・延王とも親しくしているようだ。

「魔性の子」
泰麒が行方不明になっていた間の話。
なので舞台は現世であり、泰麒は高校生になっている。

既刊本はこれで以上。


恐ろしく込み入った設定にも見えるが
読んでしまうと案外するりと納得できる。
十二も国があるのだから簡単とは言えないが
最初さえ何とか飲み込めば、後は漢字のお蔭でなんとなく分かる。
国と王の漢字が一緒だったら、もっと簡単なんだろうけどね。

次の本が何時出るのかは分からないが
自分も結構に忘れかけていたので、復習代わりに書評に残しておく。
うん、本当に自分のためだけに書いたワケで。(笑)

話の合間に、柳国と巧国の荒廃が近いことと
範国はそこそこに治まっているような記述が出てきた。
舜国に関しては、ほぼ語られていない。
これがそのまま、本当に十二国全部を書くつもりだとしたら
(そしてお預けを食らっている期間を考えると…)
とても終わるような気がしない。

国政の話も含まれていはいるが
メインはそれぞれの王と麒麟の関係なので
設定の細かさの印象よりは、読み物として楽しい。
確かに設定や文字使いまで作りこんでいる印象なので
書く方もかなり体力を消耗しそうだが
出したからには最後まで書いてほしいのが、読者の本音。

がんばれ小野先生…!

個人評価:★★★★


優待アップグレードでWindows7→8にした。
まだ慣れないので微妙に不便。
それにしてもスタートボタンを無くすとか、思い切った改造だわ。
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