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地虫鳴く

地虫鳴く―新選組裏表録 (集英社文庫)地虫鳴く―新選組裏表録 (集英社文庫)
木内 昇

集英社 2010-02-19
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木内さんの新選組小説2冊目。
前作の幕末の青嵐は随分前に読んだのだが、
たまたま本書は本屋で見かけることが無く、読むのが遅くなった。
去年に「櫛挽道守」という作品が3つの賞を受賞されたとかで、
既刊が多く出回るようになったのかもしれない。
文庫になるのが楽しみだ。

その「幕末の青嵐」は40話ほどの小話からなり、
新選組のメイン隊士をかわるがわる軸にして、
時系列にその時間を追ったものだ。
血生臭いそれらの出来事が心情的に描かれており、
彼らに「浪漫」を求めている人は、好きだろうなと思った。

正直なところ、自分は新選組小説は好きだが
彼らを「善」と捉えてはいない。
そういう意味で内容にそこまで感銘を受けなかったのだが、
「日の当たらない場所」を浮き彫りにする視点が面白いと感じた。
以来、木内さんの描く「日陰に沈んだ歴史」のファンになった。

本書も新選組の歴史を時系列で追っているのは同じだが、
その視点はまさに「日陰の身」の3人から語られる。

1人は尾形俊太郎。
伊東甲子太郎や武田観柳斎と同じく新選組のインテリ組であり、
(近藤勇がこの手のタイプに弱く、ガンガン重用したとか)
監察(スパイ)として働いてとも言われ、戦闘などの表立った記録は少ない。
作品内ではのほほんとした人物として書かれ、
同じ監察・山崎烝がコテコテの関西人になっていて面白い。

2人目は篠原泰之進。
モブ隊士の中では比較的有名な人。
新選組から分裂した「御陵衛士」に行った人物であり、
伊東甲子太郎派で、近藤勇の狙撃事件にも絡んでいるとされる。
このため新選組小説としては、伊東との会話が異例に多くえがかれており、
佐幕小説なのに倒幕派の言ってる事のほうがよく分かると言う
非常に興味深いストーリーになっている。

3人目は阿部十郎。
自分も本書を読まなければ注目したことのない隊士だが、
壬生浪士組の頃から名を連ね、一度脱奔しながら舞い戻り、
その後は「御陵衛士」として再び新選組を出て、
維新後も生き延びたという、なかなかに面白い経歴の持ち主だ。
また近藤狙撃の実行にも居合わせている。

本書はこの阿部を佐幕とも倒幕ともつかぬ「どっちつかず」としており、
いわば「佐幕」「倒幕」「その狭間」という3点から
新選組の置かれていた複雑な立場を見ている。
「志(こころざし)」という形無きものが、
日本という国家に生まれた黎明期と言えるかもしれない。

実際、志なんて高きものを掲げている人は、現代でもそう居ない。
必要が無いからだ。
国家があり、義務教育と言うレールが敷かれた世界では
己をかんがみる必要が無く、またその時間もない。
ある意味では、四角四面の安全の中にいる。

しかし幕府と言う基盤が根本から瓦解し、
人は声高に「志」を吠え、そのいずれかに所属しなければならなかった。
己の場所が無いからだ。
が、改革と言う強い意志を持った者は恐らく少数だったろう。
多くは生きるという本能と不安から、
志に追随していた者の方が多かったのではないか、と思ったりする。

だから「頭を叩けば治まる」という考えがあったのだろうし、
新選組のような血生臭い方法が採られたのだろう。
その夜明けを見ることはなかったとはいえ、
龍馬が薩長という大きな同盟を結んでおいたことは、
確かに維新に繋がる有効策だったと言える。

逆に「己の場所」を見いだしてしまった者は、多くが死を遂げた。
幕府を、または自由という怪物を信じたものは
結果的に己の場所と共に潰えてしまう。
そこから逃げた者──、もしくは
「場所」にこだわったのではない者が、多少命を長らえたのではないか。

本書の3人はいずれも、「志」を声高に叫んだ者ではない。
「志と滅ぶもの」の近くにいただけだ。
特に「どっちつかず」の阿部の存在は面白い。
彼は誇れるような志もプライドもないのだが、
「己の場所」という真理に、恐らく一番近い。

土方は近藤と言う存在に寄り添っていたからこそ、生き延びたのかもしれない。
「志」があったわけではないのだ。
だからこそ新選組を改革できた。
蝦夷共和国という「志」に身を投じたからこそ、没したのかもしれない。
ふと、そんな事を思った。

前作を読んでいなくても単品で読めるが
木内さんの視点がぐっと鋭くなっていることを含めて
前作と一緒にオススメしたい。

個人評価:★★★★★


ホネホネ荘完成お披露目。

■見よ。この築30年っぽい新築を。


いや、ドールハウスってオサレなの多くてさ。
しみったれたカンジの四畳半とか少ないのだよ!
それがこの「夢の無い四畳半」制作のキッカケ。


そしてこの完成に伴い、食玩セットを(駄目な)オトナ買い。

20151101-2.jpg

これの何が欲しかったかっつーと。


■これな!
20151101-3.jpg

この仏壇セットが欲しくて欲しくて!!!!
ホネが仏壇を祀るというこのシュール。
嗚呼我が人生に悔いなし…!(ものすごい残念だよ)


■ちなみに板間部分は台所。
20151101-4.jpg

台所セットはこのポーズスケルトンのシリーズ。
システムキッチンとカントリー調じゃなくて
湯沸しもついてない不便なカンジの台所感!
嗚呼もう我が人生に(悔いろ)


■まあそんな訳で。
20151101-5.jpg

引っ越し途中状態のホネホネ荘。
荷物であっという間にスペースが圧迫される四畳半のシュール。
仏壇が邪魔過ぎる!うひょーーーーー!!(ヨロコビ)


あと多少のリフォームと小物を作ったので、次回。
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