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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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729

健康帝国ナチス

文庫 健康帝国ナチス (草思社文庫)文庫 健康帝国ナチス (草思社文庫)
ロバート・N. プロクター Robert N. Proctor

草思社 2015-08-04
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サド侯爵夫人・わが友ヒットラーを読んだ際に、三島のあとがきに
「ヒットラーは好きではないが、政治的天才であった」と書かれていた。
確かに初期のヒットラーの政策は、不況であったドイツ経済や
雇用問題を回復させ、一気に国民の信頼と支持を得たと言われる。
日本に長く続く不況を考えれば、相当な手腕と考えていいだろう。

更に「健康」政策が多く打ち出されたことも、あまり知られていない。
世界初と言っていい禁煙運動をさきがけたのは、ナチス政権なのだ。
ガン予防研究を極め、禁アルコールや自然食推奨をうたい、
公衆衛生というものを国家で推し進めた
健康ヲタク国家だと聞いたら、意外だろうか?

国力を富ませるためには、「健康な国民」が必要不可欠だ。
その為には死亡率の高い難病の根本を解き、
職業病をはじめとする労働問題を解決し、
国家が国民を守らねばならない──などなど。

一見、良識ある思想と言えなくもない。
事実、タバコや合成着色料や保存料、
工業化学薬品等と健康・ガン治療を関連付けて研究したのは
ナチス下にあった医療科学の功績と言える。
が、それらは「全てを救う」医療ではなかったのだ。

ナチスと言えばユダヤ人の大量虐殺が浮かぶが
その根底にあったのが「優生政策」、すなわち、
「優秀な人種を残し、劣生を排除する」という極端思想であった。
「つまりドイツ人が一番ってことさ!」という単純な話ではない。
ドイツ人であろうと遺伝の害となるものは排除──
つまり安楽死させるという「T4作戦」へと繋がる。

医療ではなく、異常な「クリーンエリート国家」を目指した療法だったのだ。
ある意味、ブラック企業よりタチが悪い。
「利益」などではないただ「理想」のために、
障害者をはじめとする「完全でない者」を排除する。
ドイツ国民以外の者は、もとよりその範疇にすらない。
故にナチズム後遺症として、功績は後世には継がれなかったと著者はいう。

著者が何度も「ナチスを奨励するものでは無い」と念を押すのだが
言われずともその異常な頑なさは感じとれる。
自分も、いかに「健康帝国」であったとして
その陰に虐殺や人体実験があったのだと思うと、
著者と同じく、「悪にも善があった」とは感じない。

が、日本原爆開発秘録に「ヒットラーは原爆に興味がなかった」という下りがある。
事実、原爆研究はされていたという調べはあり、
連合軍が研究所を破壊したという事実もあるのだが、少し意外だった。
確かにヒットラーは「強い国家」を作ることに腐心していたが
その為に「強い兵器」を作るという発想ではなかった、ということが。

国民を国家の私物と過信した思考。
「オレのユートピアは全員のユートピア」というジャイアン思考が、
最初はよくとも、永く続くはずはない。
だがその「完璧」というネジを1本掛け違えていたら
もしかしてヒットラーには違う運命もあったのではないだろうか──
歴史にIFが無いのは承知だが、ふとそんな事を考えてしまった。

ナチスは「悪」であった。
それは事実だ。
が、世間の一側面だけを捕えていると
意外な事実を見た時に、必要以上に「善」にみえてしまうことがある。
そういう意味で著者の誘導に従って本書を読むのは、悪くないと思う。

個人評価:★★★★

【参考】
序章
第1章・2章 ガン研究と予防運動
第3賞 遺伝・民族的理論
第4章 職業病
第5章 食品・身体政策
第6章 タバコ撲滅運動
第7章 総括

※全体としてなかなか興味深い内容だったが
やや例示が多くて冗長さも否めないあたり。
文明崩壊のダイヤモンド氏の論文に似ている気がする(笑)。
いやうん、面白かったけど。



帰省 実家編。カギがねぇ!つづき。
一応自分なりに画策はしたのである。





自分が外で万一のことがあったら、
多分1日くらい身元不明になると思う。マジで。



そうこうしてる内に地元についたが、充電が心もとなくなる。
が、帰省していたのが幸いしたか、充電器はカバンにある。





もうホントにアホかとバカかと。

この後、やっと地元の営業所に電話が通じるも
荷物が到着するのが2時間後くらいだと言われる。
折り返し電話をしてもらい、結局タクシーで営業所まで行って受け取る。
部屋の前でぼけーっと待ってたら、間違いなく不審者扱いだしな。

もうとにかく疲れた…。疲れたよぱとらっしゅ…。
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