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725

第七官界彷徨

第七官界彷徨 (河出文庫)第七官界彷徨 (河出文庫)
尾崎 翠

河出書房新社 2009-07-03
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以前にまんぷく長屋という短編集で
著者の「アップルパイの午後」という作品を読み
他の著作を読みたいと思っていたのだが、本棚にあったことが判明。(笑)
カオスすぎて自分ですら何があるのか宝探し状態。

尾崎翠は若い頃、10年ほどの作家活動で注目された。
が、その後心身を崩し、のちに再度筆を執るも再び療養生活に入り、
そのまま逝去してしまった不遇の女流作家である。
まだ2作品しか拝読していない自分が言うのもなんだが、
感覚的な斬新さがあり、非常に魅力のある文章だ。

よほど遠い過去のこと、秋から冬にかけての短い期間を、
私は、変な家庭の一員としてすごした。
そしてそのあひだに私はひとつの恋をしたやうである。


主人公は、日常的でいてどこか珍妙な共同生活を送っている。
精神分裂病院で医師をしている長兄と、
蘚(かび)の研究をしている次兄と、
音大志望である従兄弟と。

わたしはひとつ、第七官にひびくやうな詩をかいてやりましょう


主人公は、こう心の中で静かに決意していたのだった。
その決意とは裏腹に、主人公も「第七官」がどんなのものかわからないし、
当然、読者にもよくわからない。

話筋は正直なところ、決して明瞭ではないのだが
ゆらゆらと漂うようでいて、深い水中に海流が流れているかのように
不思議とブレない芯のようなものがある。
掴みどころのない曖昧さのなかに、プランクトンや夜光虫のような
ひっそりとした生命が浮かんだり消えたりを繰り返している。

主人公が誰に恋に落ちたのすら、よく分からない。
従兄弟のような、兄のような、兄の友人のような。
隣に越してきた女学生ですらあるような。
水を打った波紋のように、さまざまな模様が広がって消える。
が、そもそも恋愛小説なのかも判然としない。

否、「恋愛」と考えるから分からなくなるのかもしれない。
「第七官」という遥か理解の上にある器官は
どんな間柄であろうと、どれだけの数の想いを詰め込もうと
問題にならないんじゃないだろうか?

ある意味では女性という気ままな器官が
リミッターの無い世界で自由に羽ばたいている姿ともみえる。
人生の長い時間を病と病室に拘束されていた尾崎翠だからこそ
呼吸ひとつに至るまでささやかな自由に憧れ、
また堪能し、ふんだんな夢をみていたのではなかろうか。

我ながらまとまらない評だと思う。
だがこれを読んだ人がいたら、何となく分かってもらえるのではないかと思う。
文字を読んでも、文字として吐き出せないのだ。
ただ胃の中に尾崎翠という異物が、無痛のような存在感を残している。
いや、そこが「第七官」なのかもしれない。

恋愛を理性的に文字で手繰ると案外、この小説は近い形をしているのかもしれない。
一途で惚れっぽく、夢見がちで現実的、
繁殖と死滅の繰り返しでもあり、不条理でいて理(ことわり)でもある。
分裂症と蘚(かび)と音楽という頓珍漢な組み合わせも
何故かしら共通項があるような気がしてくる。

ピンクやハートやフリルではない、
曼荼羅図のような幾何学恋愛模様とでもいうべきか。
なんとも、この世のものでない物語を読んだ心地がすることよ。

個人評価:★★★★


帰省 実家編続き。

正月に帰省した時にも書いたが
ウチは電気製品などが壊れてもしばらく放置される。



今回も風呂場の電気もまだ壊れたままだった。(笑)
あれから8か月も闇風呂入ってるのか、うちの家族は…。

それとは別に実家で困ったこと。







いやわかってる。チャンネル変えたらちゃんと使えるんだ。
「別に困ってないから」とそのままらしい。
いや、困るんだけど。



目的地の設定はできるんだが、
最後の案内開始ボタンが押せない。
なんかそこだけ壊れてるらしい。



こーゆー状態で「ちょっとダメだけど使えるから」と
ほったらかしのモノが他にもちまちまあり、
絶妙に微妙なストレス負荷を感じたと言う話。(笑)
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