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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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卍 (新潮文庫)卍 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎

新潮社 1951-12-12
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もう幾冊目になったか谷崎作品。
変態ばっかり全面に出してるので一応フォローしとくと
谷崎の文章は本当に読みやすいのだ。
古文なら古文、現代文なら現代文のリズムを
ストーリーの中でBGMのように奏でる。

メガネを取ったらカワイコちゃんというか、
変態仮面の下に美しい日本語が溢れている。
まあ変態仮面のインパクトが強過ぎて気が付かない事もあるのだが(笑)
ソレも含めて大御所だなあと感じる。

が、今回初めて谷崎に物申す。

裕福な財+理解ある夫=余りある時間
で習い事に費やしあそばすセレブな奥さまが主人公。
が、そこで出会った蠱惑的な女に翻弄されていく。
女友達が姉よ妹よと呼び合う、いわゆる「百合」のような関係は
次第に純白さを失い、爛れたものになっていく──

女の毒牙は、アルコールのように効いていく。
度重なる嘘や我儘も何時の間にか
自分が望んだことかのように脳内に沁みて、麻痺してゆく。
セレブ奥とその主人、そして光子の婚約者とあらゆるものを巻き込んで
「卍」の字のように雁字搦めになって動けない。

少々下世話な設定で始まるが
ストーリーが女の手管に飲まれていくあたりから
読者まで檻の無い檻に閉じ込められていくような閉塞感に囚われる。
さすが谷崎、ただの変態ではないと〆たいところだが
今回ばかりは別のことが気になって仕方なかった。

全文関西弁という異色の作品だが
そんなトコに「のん」はいれへんのんじゃ!
微妙な言葉遣いに関西人の血がざわざわする。

伺いましたのんですけど…
実に長いのんで…
思たりしましたのんですけど…
お邪魔に出ましたのんですけど…

もう最初のページだけでのんのんのん、余計な「のん」が多過ぎる。
フランス人か!とワケの分からないツッコミをしてしまう。

谷崎は関西弁の美しさを非常に気に入っていたらしい。
ソレは分かる。
作中かなり通な関西弁も使われており、そこは凄いと思うのだが
恐らく谷崎の聴いた関西弁が非常に京都寄りであることと
「のん」という柔らかい響きを谷崎自身が好んだと思われる。

関西弁に伴う変化形は難しい。例えば
来る=「来た」「来はった」「来はる」などがあるが
未然形には「来ぃひん」「来てへん」「来はらへん」「来ゃーへん」など、
命令形には「来てや」「来ぃや」「来(こ)いや」「来んかい」と法則性がない。
個人的には関西弁はリズム重視の言葉であり、
故に似非関西弁に五月蠅いのだと思う。

まあ関西弁講座はおいといて、「のん」も使うことは使う。
京都の「どす」と同じく、言葉をはんなりさせる魔法の1つでもある。
「何をしてるんですか」は「なにしてんねん」で無論OKだが
「なにしてはるのん?」と小首を傾げて言われたら
可愛さが一気に増すじゃろ?つまり、そう言う事だ。(どういうことだ)

多分谷崎もこの魔法にヤられたのであろう。
舞台はどうやら大阪の方らしいのに、
全ての登場人物が京ことば風なのも、どーしても気になる。
赤ペン持って「のん」を消したい衝動に襲われる。

しかしココで気が付いた。
つまり谷崎は京都弁フェチなのだ。
それも「のん」縛りというマイナーマニア。
耽美小説に見せかけて、またお前のフェチ小説やったんかい…!
なんてこったい。

やっぱしあんさん、立派な変態ですのん…。(←間違った関西弁)

個人評価:★★★


【前回のあらすじ】
チェックイン前だが、ホテルに荷物を預けることにしたものの
ハンドバックだけで異常な重さがあるので
ブラックホールカバンの抜き打ち検査を敢行。





しかしこれで納得がいった。
本読みは紙の重みをよく知っているからだ。



実家に断捨離の本が買ってあった気がするが
昼寝の枕にでもしていたのだろうか…。





「アンタの写真やのになんでいらんの!」
と憤慨していたが、取り敢えず今はいらん。

おかんの荷物を持つためにコチラはボディバッグ1つで来ており、
出発前に「そーゆーワケで土産等も持ってこないように」と言い含めていたが
やっぱりカバンから茶団子1箱渡された。

何が駄目なの?
日本語じゃ通じねぇの?
ゆーきゃんすぱーくじゃぱにーず?(あなたは日本語が炸裂ですか?)
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