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風の便り

風の便り風の便り
太宰 治

2012-09-27
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太宰追っかけ第4弾。
新ハムレット以降は新潮文庫「きりぎりす」内作品をセレクトしているのだが、
個人的にこの本は結構好きだ。
太宰の中盛期とでも言おうか、思うがままに執筆を楽しむ一方
未来の己への不安も見え隠れする。

きりぎりす (新潮文庫)きりぎりす (新潮文庫)
太宰 治

新潮社 1974-10-02
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書簡形式の小説。
四十歳を前にようやく世間に認識されるようになった小説家と
既に小説家の地位を築きあげた大家との間で取り交わされる。
一説にはこの大家のモデルが志賀直哉とも井伏鱒二とも言われるが
ともあれこの四十男が酷い。(笑)

最初は突然の手紙を詫びながら大家にひたすら尊敬の念を述べ、
卑屈なほどにへりくだりながらも、自分の作品を送って来る。
が、大家は簡単な礼状をハガキでよこしただけで
それに絶望した四十男はこともあろうに、愚痴を書いて送り付ける。
まこと慇懃卑屈な文章で。

対して大家は、今度は長文を寄越す。
内心の怒りをふつふつと滾らせながらも、
至極冷静に四十男の卑屈と不真面目さに説教を垂れる。
それを受け取った四十男は、畏まって反省文をしたためながら
合間合間に反論を塗りこんで来る厚顔さ。

が、四十男はただのKYなワケでもないのだ。
大家という「確立」した、同時に「変化を生まない」存在に、
精一杯の抵抗を試みる斬新さも感じるのだ。
また案外にフレンドリーで話の分かる大家にも
確かにどこか「ゴリッパな古臭さ」のようなものを感じなくもない。

多分そう感じるのは、自分だけではないだろう。
四十男も大家もどちらも太宰本人なのだ、と。
小説なんかただ楽しきゃいいじゃないかという太宰と
作家となったからには後世に残る作品を著したいと思う太宰。
それは作家と言う年輪を経ると共に、
太宰の中で少なからず葛藤となったのではないか、と勝手に思う。

芥川と似ているな、と感じるのは太宰のこういう部分だ。
既に自分の領分を確立、否、逆に確立しているが故に更なる高みが見えない。
文豪に自ら命を絶つ者が多かったのはほとんどが
「作家の大成」というプレッシャーに負けた人達のように思う。
命と引き換えに名を残すという禁じ手とも見える。

「オレの書いたモノを黙って読め」と開き直れるのは
菊池寛や谷崎のようなモンスター格の大御所くらいなのだろう。
だがやはりその文章は、強い。

社会風刺や毒のような、いかにも作家らしい武器を太宰は持ち得なかった。
ただ彼は、自分の持ちネタをよくわかっている芸人だった。
だがそのゆるふわさから、三島由紀夫とは仲が悪かったと聞く。
自分から見ると三島も結構女子力高い文章書きだと思うが、
その辺はあのマッスル筋肉でバランスをとっていたのかもしれん。
が、哀しいことに太宰は筋肉ネタは持っていなかったのだ。

ただ自虐ネタを剣に戦った芸人太宰。
そうして彼は人生のオチまで、自身を虐げてしまうのだ──


──できれば彼の後期作品を1つあげて、
自分の太宰芸人論は終わりにしとうございます。

個人評価:★★★★


相方の空気クラッシャーで思い出した話。





いや、妹さんにお会いしたことないので失礼なイメージなのだが(笑)
クソミソに言われてもかわいがる友人の話がいつも楽しい。





「あなたたちのレベルに比べたら喋らないかもなあ」の意。
とかく相方は会話を広げるというのが苦手で
場外ホームランを打つことが多い。

そんな相方語録から珍しくヒットした話。





姉をみならって、自分も親戚の子だと思うようにしてる。(ヲイ)
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