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おしゃれ童子

おしゃれ童子おしゃれ童子
太宰 治

2012-09-27
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太宰追っかけ第2弾。
やっぱり自分の太宰像は「自虐ネタがウリの芸人」なのだが
自虐は=(イコール)ネクラと言う意味ではない。
むしろ本当にネガティブだったら、芸人にはなれない。(←太宰芸人じゃねーし)

モテないとかブサイクとかナルシストだとか
そう言う要素が持つネガティブさを
剣に変える戦い方を知る勇者が芸人なのだと思う。
無論、その中でも戦い方がイマイチな三等兵もいるが、
太宰はかなりの「ネガティブの使い手」だと思う。

本作品はいわゆる「センスがない」という
現代にも残る難病に羅漢した男の闘病記である。
この病は食べ物・異性・映画や本の広範囲に生息するが
「マニアック」という応急処置により、なんとか生き延びられるのである。
──が、「ふぁっしょん」はそうはいかない。

コレが難病たる所以は、センスたる物の定義が難しいからである。
学校では教えてくれない。
親から受け継がれるものではないが、全く無関係とは言えず、
また受け継いだとてそれが良質なるセンスかどうかは分からない。
特に「ふぁっしょん」は刻一刻と変化するものであり
時流の中で瞬時にカビが生える危険性もある。

しかし何より恐ろしいのは「本人の思い込み」である。
本書の男はどうやら、コレを患っていたらしい。

白いフランネルのシャツに身を包んだ己が
いかに「天使らしく」みえるかに腐心する。
ボタンの数と角度を研究し、果ては襟まで改造して人に笑われるのである。
が、これはまだ初期症状なのだ。
男は「お前たちにこのセンスは分からない」という中期症状へ突き進む。

男はマントに凝りはじめる。
三着も仕立てて己の「ふぁっしょん」道を究めるのだ。
人にツッコまれている内は、まだいい。

友人たちも笑わず、ただ、へんに真面目なよそよそしい顔になって、
そうしてすぐ顔をそむけました。


読者はこのくだりで、男への憐憫の情にむせぶことだろう。
嗚呼、男はもはや末期症状なのだと。

恐ろしい病である。
「ふぁっしょん」センスに余命はないのである。
医者に「今夜が峠だ」と言われれば、いっそ救われる。
稀に家族や友人・伴侶の献身的なアドバイスにより
奇跡の回復に向かうこともあるが、
思い込みの重篤度によっては、並んで歩くことも出来ぬレベルともなる。

聞くも噴飯、語るも牛乳噴出の男の末路は作品を読んでいただくとして、
こーゆーネタの操り方が、太宰たるゆえんである。
人のツボというものをよく心得ている。
また自分を見せるという意識が非常に強い。
さすが芸人である。(芸人ではないと言うに)

誰もが一度はくぐったであろう「センス」の難関。
輝いている筈の自分が、実はバクハツしていたと言う黒歴史。
「うわああああ!」と叫んで封印してしまいたいそれを
敢えてネタとするその強さと図太さ。
コレが芸人でなくて何であろう。

太宰 ダサいいよ太宰。

個人評価:★★★★★


また割り込みでふぁっしょん話。





自分の通っていた小学校は制服で、妹は私服だった。(引っ越したから)
故にイロイロ違いがあり、なかなか興味深かった。





あきらかに歩きにくいし、絵面も面白すぎる。
本当にそれでいいのかと問うたところ



今は妹も「何かに取り憑かれていた」と分かるらしい。
ふぁしょんとは恐ろしい。

まあ確かに自分も中学校の時
体育のジャージは必ずスソ部分を巻くとか
制服に近い信仰があったから、わからんでもないが。

なんだろうねアレ。
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