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厭な小説

厭な小説 文庫版 (祥伝社文庫)厭な小説
京極 夏彦/祥伝社





by G-Tools


京極氏は、例によって京極堂シリーズでハマり
他にもシリーズ物は結構に購読している。
まぁ、平たく言うとファンである。

が、短編集だけはちょっと警戒している。
アレだけブ厚い本を次々に執筆しているからなのか
時々、京極氏は何やら遠い世界にいらっしゃる事がある。
何を言ってるんだか分からないんである。

例えて言うなら、職場の上司が
面白くない駄洒落を気に入って、毎日毎日言い続けてると言うか
ああ、うん、本人は多分楽しいんだろうなー
イヤでもいい人だし、仕事では頼れる人だしなー…、みたいな。

分かりにくい表現でも申し訳ないが、要は
京極氏の本業的文章は好きなのだが
楽屋的文章は自分的に評価が割れるのだ。
今回は短編集のようだったので、恐る恐る確認したのだが
文章的には大丈夫だったので、購入した。

「厭(いや)な小説」は、タイトル通り
厭な怪異を7編収録した短編集だ。
と見せかけて、実は話が繋がっているのだが
何が厭って、何もかもが厭だ。(笑)

こんな出来事が身の回りに起こったら厭だし
出来事も大した事じゃなかったり大した事だったりするのだが
なんかもうそれが生理的に厭。
夜中に読んでても洗濯と掃除をして、風呂に入りたくなる様な厭さ。

そんな厭な小説なら読まなければいいのに
途中でやめられないのも厭。
最後まで読まないとスッキリしない、まさに厭な感じなのだ。
そうして最後まで読むのだが
結局そのオチにちゃんと理屈がつかないのも厭だ。(大笑)

「だから最初から「厭な小説」と言ってるじゃないか」
そう京極氏に言われているようで、ますます厭。
確かに仰る通りだから厭になる。
まごうかたなき、これは「厭な小説」である。

だがその不可思議で不条理な本を6章まで読み終えて
ふと現実に戻って顔を上げる。
極当たり前の日常を見上げて、ほっと安堵する。
嗚呼、フツーでよかった。

そう、なんだかんだと京極氏の本は、こうして読んでしまうのだ。
厭よ厭よも弥生式土器、というヤツだろうか。
そんな駄洒落を言う自分も厭過ぎるが。

そうして最終章を読んで、ぎゃあと叫ぶ。
だから!そういうオチは厭だって言ってるだろ!!

個人評価:★★★
オチ自体は綺麗にオチている。念の為。


この手の本はその人の想像力に左右されるものだとは思うが
今回は「におい」という言葉の影響力が結構あることに気が付いた。

掃除をしても臭いが取れない事があるという経験値がそうさせるのか
「臭いが取れない」と文章中で言われると
脳が割と高レベルの汚さだと受け入れてしまうのだ。
本来、本には全く無関係の知覚であるだけに
対処ができないと思ってしまうのだろうか。

そういえばずっと昔に「臭いの出るパソコン」って記事を読んだけど
普及しなかったところをみると、必要ないんだろうな。
脳がこうして勝手に想像してくれるし
多分その想像には、どうしたって機械ではかなわないだろうから。

ていうか自分のブログ読んでて
微妙に臭かったりしたらショックじゃん。
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