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669

一路 上・下巻

一路(上) (中公文庫)一路(上) (中公文庫)
浅田 次郎

中央公論新社 2015-04-23
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以前に「超高速!参勤交代」の映画を見たのだが
案外参勤交代って面白いネタかもしれんと思っていたトコロ、
浅田氏がこれで小説を書いたというのだから、読まざるを得ない。

いやー、思わず一気読み。
ご都合主義なところも多分にあるのだが
呼んでいてぷっと吹き出したりじんわり来たり、
時代物だからこその面白さと味わいが詰まっている。
娯楽としての時代小説は、こうでなくっちゃな!

時は幕府が二百五十余年も続いた頃──
幕末の混乱期を目前に控え、
主人公・一路(いちろ)は人生のクライマックスを迎えていた。
父が急死し、ソッコーで国元へ帰ってお役目を継がねばならない。
そのお役目とはなんと、参勤道中御供頭。

つまりは参勤交代のプランから実務までを仕切るリーダーだ。
が急事ゆえ、一路は父に参勤交代のノウハウを全く聞いたことが無い。
全くの初心者が、お殿様とお供数十人を連れて
12日にも渡る旅程を安全に、そして完璧にこなさねばならないのだ。
不手際があれば、切腹ものだ。

参勤交代は、江戸におわす将軍への公務だ。
1日たりとも遅れれば、お家改易にも繋がる危険をはらんでいる。
オマケにこの上ややこしいお家事情が絡み
なんと殿様のお命を狙う輩が行列に同行している。
果たして一路は、お役目を果たすことが出来るのか──!

ストーリーに出てくる「西美濃田名部郡」を探してみたが
どうやら浅田氏の創作であるようだ。
まァ大体滋賀と岐阜の境辺りと考えて、現代なら
米原か名古屋まで出て新幹線に乗り、3時間もあれば到着する距離である。
が、当時の行程はこうなる。



いわゆる「中山道」を通る500キロに渡るウォーキングになるワケだが
今と違ってまさに「山あり谷あり」の地形を
大荷物と殿様を抱えて歩くのだから、大変な話だ。
当時の人はおおよそ1日で30キロから40キロを歩いたと言うから
コレを12日で歩くというのは順調に進んだ場合の日数だろう。

なら早めに出てゆっくり行けばいいのだが
100人近い人間を食わせて宿場に寝かせるのだから、
その分出費がかさむことになる。
加賀藩では4000人近いお伴に、総額4億近い費用が掛かったとも言う。
節約面からも、「何事もなく」こなすのがベストなのだ。

余談だが、天候などの不慮の事故で足止めを食い
そのまま資金が尽きてしまったという参勤交代もあったらしい。
本書では「殿様が死んでも江戸入りせねばならない」とあったが
本当にそう言う事例があったのかは分からなかった。
ただ跡目の手続をしていない殿様が死ぬと、お家断絶になってしまうので
死亡日をズラして報告した例はあったようだ。

閑話休題。
一路の前には神の試練かと思えるようなアクシデントや、
同時に神の加護とも思えるラッキーがあったりする。
しかし一路以外の他者にも様々な事情があったり、
オツムの弱そうな殿様も、カゴの中でゴンゴン頭を打ち付けていたりと
人知れぬ苦労が読者を笑わせたり、ほろりとさせたりする。

参勤交代は大名同志を結託させぬため、
または彼らが裕福になり過ぎぬ為の策であり、
経済を潤滑させるためのイベントでもあった。
結果的には幕府を260年間も継続させたワケだが
その頃にはもう色んなものが形骸化し、
訳も分からず武士と言うサラリーマンをやっていた者もあったろう。

この数年後に、幕府は潰える。
そんな頃に、参勤交代素人の一路がとった「秘策」は
笑えるのだが、どこか悲しい響きをも帯びている。
また最後に家茂が出てきたのもよかった!
家茂ちょいブーム継続中の自分としては、嬉しい限り。

正直、オチはちょっと弱いのだが、中身が十分楽しめたので★5つ。
街道のウォーキングなんてのも面白そうだなぁなどと思ったり。
いずれ歳をとってから歴史行脚に出たいので
今からコツコツとウォーキングをして体力をつけているのだが
役に立つといいなあ。

まあ最終的に「車で行くかー」とかなりそうなんだけど。

個人評価:★★★★★


バナナワニ園izooに行ったお蔭で
自分の中で絶賛カエルブーム中。


■先日描いたアメフクラガエル。
20150508-1.png


■アカメアマガエル。
20150508-3.png

コレは全身を描くべきだった。
手足がかわいいアカメアマガエル。


■アマガエルで鳥獣戯画。
20150508-4.png


■ヤドクガエルで鳥獣戯画。
20150508-5.png

かえるかわいいよかえる。けろけろ。
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