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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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あん

([と]1-2)あん (ポプラ文庫)([と]1-2)あん (ポプラ文庫)
ドリアン助川

ポプラ社 2015-04-03
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5月に映画化される原作らしく、永瀬正敏と樹木希林の特装版カバー仕様。
いかにもベタな人情モノっぽい印象をうけつつ
2ページほど読んでみて、ちょっと気になったので購入。

特に評判でもなんでもないどら焼き屋。
業務用のアンコの缶詰で作る、特別美味しいという訳でもないどら焼き。
ただルーチンワークでそれを焼く店主の前に現れた老婆が
求人の張り紙を指さして、こう言った。
「私、だめかしらね?」

老婆のアルバイト。
年齢不問にしても、店主の予定の範疇を超えていた。
やんわり断るも、老婆はぐいぐい押してくる。
履歴書替わり(?)にお手製アンコまで押し付けられる。
が、確かに老婆のアンコは店主を黙らせた。

そこまでなら、フツーに大団円の人情小説を予想する。
だが二人に、ある過去があった。
店主はその昔、「塀の中」に居たことがあった。
それは年中無休でどら焼きを焼きながらも、甘味に興味が無いという
ちぐはぐさとなって彼に影を落としている。

そして老婆も、「塀の中」に居たことがあったのだ。
だががそれは罪を犯した故ではない。
遠い昔からつい最近まで、そして今も
大きな偏見を伴った病のために、「隔離」されていたのだった──

ホントはネタバレしたくないが、既に予告映画に出ているからいいだろう。
「ハンセン病」だ。
治療薬が使われるまでは、ひたすら隔離されるだけの病だった。
元居た場所は消毒され、家族とも隔絶される。
その影響を考慮して、患者は名前まで変えさせられる。

非常に重い内容なのだが、そこをタイトル通り
「あん」と言うささやかな日常食で語られている。
社会への批判のような強いものではなく、
老婆個人の人生だけに焦点があてられている。
コトコトと手間をかけて煮た小豆のように
辛さも絶望も煮含めて、今があるのだと静かな甘さを湛えている。

その所為か、老婆の小豆を煮るシーンは
何とも印象的で、やさしい。
ハッキリしない店主が何を考えているのか曖昧な部分もあるが、
それを含めて、話全体の塩梅(あんばい)がいい。
「あん」の味が尖らないよう、ストーリーも慎重に
弱い火でコトコトと煮含められていく。

──とても、とても重い話だ。
けれど読み終わった後に、餡が食べたくなる。
あたたかく澄んだ甘味をゆっくり味わいたくなる。
生きた小豆の香りをおなかいっぱいに吸い込みながら。

この話は、フィクションだ。
けれどその背景にある歴史は、フィクションではない。
生きていくことを許されなかった人々が
読者に「生きていいのよ」と微笑んでくれている。
その「生きていく理由」に、はっとする。

御馳走様でした。

個人評価:★★★★★


自分が初めてこの病気を知ったのは高校の頃で
故・栗本薫さんのグイン・サーガを読んだときだ。
「恐ろしさ」を強調する余り、病気への不適切な表現があり
栗本さんが謝罪し、文庫化にあたって内容を書き換えている。

歴史上の人物では、大谷吉継(刑部)が罹患していたとも言われる。
また「もののけ姫」のタタラ場に身を寄せていた包帯の病人たちは
ハンセン病患者がモデルというのが通説だ。

既に治療薬もあり、完治する病気となったが、
それは昔のこととして終わったという意味ではない。
隔離を中心とした予防法が法律で根絶されたのは
平成8年のこと。つい最近だ。

国家レベルで差別が推奨されていたというのが、一番の問題点だろう。


そんな真面目な話の後に、安定のどーでもえー話。





もう型が古いのか、ぐぐっても見当たらなかった。
まあロケットみたいなのに水道栓を繋いで
洗濯機みたいに洗っちゃうモンだと思いねえ。





想像してみてください。
水流で天井に噴出するコメを。
天井から床に叩きつけられるコメを。

うん、多分フタのロックを忘れたんだと思う。



※コメはこの後スタッフが美味しくいただけるハズもなく
※オッチャンが掃除してくれ、店は無事に開きました

いやあ、コメって意外に飛ぶよね。

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