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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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オイアウエ漂流記

オイアウエ漂流記 (新潮文庫)オイアウエ漂流記
荻原 浩/新潮社





by G-Tools


聞き覚えのある名前だと思っていたら
押し入れのちよを書いた人だと、読み始めてから気が付いた。
こういう偶然は、勝手に縁を感じて何となく嬉しい。

トンガからラウラ島に発ったプロペラ機が
悪天候で水上に不時着というアクシデントが起きる。
近くの島になんとか上陸するも
そこはどうやら、コースを大きく外れた孤島であるらしかった。
乗客は以下の通り。

接待とプロジェクトの下見を兼ねていた日本企業の社員。
├ 部長・河原。どんな時もおべんちゃらと部下のこきおろしを忘れない。
├ 課長・安田。元ラガーマンだが、河原の下で働くため少々萎縮気味。
├ 主任・菅原。日焼けを恐れる妙齢の女性。河原にはへつらわない。
├ 平・憲司。当然、自動的に使いっぱの立ち位置になる。
└ 野村副社長・接待慣れしすぎている天然。ひらたく言うと馬鹿。

そして新婚旅行中の、入籍前の夫婦。
├ 夫・薮内。マニュアル人間。人が良く、頼りなさそうに見えるのだが…?
└ 妻・早織。早くも夫に愛想を尽かしかけている。
     脱出劇の際、自分のポーチだけは持ち出している。

更に家族旅行に来ていた老人と孫。
├ 老人。ガダルカナル戦線を生き抜いた経歴あり。
│   痴呆症が進行しているらしく、時々戦時中に戻る。
└ 孫・仁太。小学4年生。夏休みの宿題の絵日記を書きながら
     割と孤島生活を楽しんでいたり。

後は、唯一日本人以外の乗客であった外人・サイモンと
+故人となった機長が持ち込んでいたセントバーナード犬。

以上、10人と1匹が登場人物だ。
これほど多くの登場人物を扱いながら
するりと読めてしまうのは、キャラの立て方が上手いのだろう。
一人称視点と三人称視点が混ざっているが、それほど混乱はない。
むしろこの書き方でなければ、キャラの面白味が出せないと思われる。

逼迫した状況に相反する、悲壮感の無さが面白い。
飛行機の中ではアレほど嫌な人物であった部長と副社長が
この危機的状況で、不思議と癒しキャラに思えてくる。
非常時に常と同じに振る舞うというのは、恐らく相当に難しい。
成程、空気を読まない人間は強い。(笑)

かなり娯楽風味に仕上げてあるものの
水と食料がないという切羽詰まった感はつい読み入ってしまう。
煽りに「無人島に持っていくならこの1冊!」とあるだけに
そこにでてくるサバイバルの知恵にも、思わずほうほうと感じ入る。
何時披露する機会があるかは分からないが
人生の小ネタに加えておきたい。(出来ればそんな機会は無い方がいいが)

ただ日常ではお目に掛かれないモノなので
文字だけで説明されると少々分かりづらかったのが残念。
アオリにも「無人島に持っていくならこの本!」とあるくらいなら
仁太の絵日記かあとがきで、図解が欲しかったところ。

娯楽優先なので、感じ入るところは人によって違うだろうが
個人的には鳥や虫を調理したいと思うほどの飢餓というものが
自分にもやってくるのだろうかと思った。
今のところ、そこまでリアルな飢餓感を感じた本にはお目に掛からない。

スプラッタホラーを見ても特になんとも思わないし
魚レベルならさばくのにも抵抗はない。
が、昔に鳥の共食いを見たことがあり
駅や神社の鳩を見ると、歩きながら分解しそうで恐ろしい。
(でもケンタッキーは食べるので、鳥嫌いとしては風下に位置する)
鳥嫌いを克服できそうな程に飢餓感が伝わる本だったら
間違いなく棺桶にでも無人島でも持っていくだろう。

娯楽として楽しいだけでなく
トンガ近くの南の島で遭難する予定がある方には
素晴らしい実用書であるとオススメしておく。(限定か)

個人評価:★★★★


ところで副操縦士というののは、必須のものなのだろうか。
数年前に小さい飛行機に乗ったときは、操縦士1人だった気がするが。

その代わり、スチューワデスさんが1人ちゃんといた。
立ち居振る舞いはバスガイドさんというか
なんかおかんがみんなの面倒みてるみたいだったが。

にしても、小さい飛行機ってのは確かにビビる。
飛ぶと見せかけて絶対走るに違いないと思ったのに
ちゃんと飛んだのですごい感動した。 
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