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王妃の帰還

王妃の帰還 (実業之日本社文庫)王妃の帰還 (実業之日本社文庫)
柚木 麻子

実業之日本社 2015-04-04
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とてつもなく怖いけど、とてつもなく可愛らしい──
柚木さんは本当にこーゆー「女子」を書かせると旨いな。

私立女子高にあるそのクラスは、4の派閥に分け隔てられている。
美しい子たちばかりが集まった、実質の「トップ」グループ。
敬虔なクリスチャンの家庭に育った「優等生」グループ。
ビジュアルバンドの追っかけをしている「ゴス」グループ。
主人公は一番「地味」な4人グループに属しているが
気心の知れた間柄で、何事もなく平和にやってきた。

が、そこに「革命」が起こってしまったのだ。
トップグループでも抜きんでて美しい「王妃」がハブられ、
なんの因果か「地味」グループに入り込んできたのだ。
王妃は自分勝手なKYで、話も合わない。
4人の平和は王妃にしっちゃかめっちゃかにされてしまう。

4人は考えた末、王妃を「帰還」させることにした。
地に落ちた王妃の尊厳を取り戻させて元のグループに返し、
自分達はまた「地味」に楽しく暮らせばいいのだ。
が、一度狂った歯車はなかなか噛み合わず──

社会においては元々会社や部署と言う棲み分けがあるものだが、
確かに学生社会においても、女子には「グループ」という棲み分けが存在する。
まだ入学間もない、互いを知らない時期に形成される筈のソレは
不思議と「似た者」を嗅ぎ分けて構成され、
契約書もないのに、クラス替えまでほぼ固定メンバー同志で過ごす。

仲がいいといえば、仲がいいのだろう。
が、逆に考えれば外側に余地が無いのだ。
「グループ」を外れてしまえば、行くところがないという事になる。

実は本書を読んだとき、自分の中学時代を思い出した。
やっぱりこの棲み分けというものがあり
棲み分けから放り出されてしまった女子も何人かいたから
なんだか懐かしく読んでしまった。
別に全然良い話ではないが、みんなが子供だったのだなあと思ったり。

ちなみ上のハブられてしまった子たちは例外なく
なぜか自分がつるんでいたグループに一時避難してきていた。
長い期間ではなく、しばらくすると元鞘に収まる。
ハブられても戻るというのも不思議だったし、
戻ったらコッチとは縁が切れるというのも不思議であった。(笑)

多分オトナ社会では、こんなに不思議で不条理なことは起こらない。
柚木さんの書く世界は「イジメ」とはまた違う。
とてつもなく子供で、とてつもなく大人びた「女子」だからこその「黒歴史」だ。
裏表紙には「みんながプリンセスだった時代」とあるが
成程、言い得て妙である。

本書には何度か「王妃」をなぞらえてマリー・アントワネットが出てくるのだが
彼女は我儘に何も知らぬ時代を過ごして身を滅ぼし、
革命を目にしてやっと、無知の罪深さに気が付いたのだ。
だからこそ見苦しく足掻くことなく、
王族の誇りをもって断頭台に挑むことができたのだろう。

間違いを犯してしまう事は、人間だから仕方がない。
ただそれに気付いて、自分をレベルアップできるかどうかなのだ。
アントワネットは残念ながらそれが遅すぎたが、
主人公たち「地味」グループは、「王妃」だけでなく
自分達も「何も知らないプリンセス」だったことを思い知ったのだ。

アントワネットは晩年、
「不幸になって初めて人は本当の自分が何者であるかを知るもの」
という言葉を残していると言う。
そうだなあ、と思う。
幸福の中にだけ居ては、気付かないものは多分きっと沢山ある。

黒歴史を含めて、世の中の女子たちに幸あれと思う。
※本物の「女子」限定です。世に言う「○○女子」は除外

個人評価:★★★★


お嬢さんと言う女子。



お育ちのいいお嬢さんはちょっと浮世離れしていると言うか
キヨラカなんだなあと思う事がある。







他にやることが山ほどあるだろうに、
毎日おたまを探しているお嬢さんの姿を思うと癒された。



随分してから「いいおたまがあったの!(´∀`*)」
と笑顔で言われてよかったなあと思うと同時に
他の作業が進んでるのか心配になった。
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