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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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百 (新潮文庫)百 (新潮文庫)
色川 武大

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阿佐田哲也と言った方が通りがよいのだろうか。

「麻雀放浪記」の著者である。
映画は全編ではないが見た覚えがある。
なかなか面白かった記憶があるが、本は初読だ。
小説家で雀士という異色の経歴ではなく、
「家族」を見つめていた視点を語った私小説となる。

★★★ → ★ → ★★★★ → ★★ → ★★★
感想をひとくちで語るとこんなカンジだろうか。
途中で挫折本になるかと思うくらいページが進まなかったり、
かと思うと一気に終盤まで読んでしまったりと、
何とも掴みどころのない作品だ。

4つの章に分けられているが、
子供時代から順を追って語られている訳ではない。
と言うよりは、最終章を語るためにどうしても
話をあちこちしなければならなかったという印象。

母親は生活のために外に出て働いていたようで
作者の視点はもっぱら弟と父親に注がれている。
これが何処まで事実を描いているのか不明だが、
母親のことはあまり眼中になかったようだ。
兄として真っ当に弟を見守っている視点と、
異様なほどに父親を観察している視点が、つらつらと続く。

著者の父親は軍人恩給で生活をしていた「無職」であり、
また絵に描いたような「明治男」であったという。
著者は歳をとってから生まれた子供で、その所為か常に
「この人はもうすぐ死ぬのだから」というフィルター越しに
頑固一徹な父の言動をみる癖がついている。

が、本人自身も不登校や睡眠障害を抱えていたようで
ストーリーを通して、どうにも安定感がない。
ぐっと読者を引き寄せたかと思うと、全く分からない描写が続いたりする。
また大人になってからも達観している部分と
脆い部分が混ぜこぜになっていて、イライラさせられたりする。

しかしそれだけに、思いの丈を綴った文章であることが分かる。
最後の章で「ああ、この事を告白したかったのか」と分かると
何だか小さい子どもが怒られるのを待っている姿を
目の前にしているかのような、そんな心持ちになる。

癖のあるジーサンは、本当に大変なのだ。(笑)
自分の家族も、ジーサンのことで度々呼び出されたことがあるから
著者の母親や弟の言っていることも、よくわかる。
そして距離を置いているからこそ、
著者自身が父に感傷的な気持ちを持つのだということも。

それでいいと思うのだ。
距離が生むやさしさというのは、確かにある。
でもそれは嘘と言う意味ではない。
例えそれが100%でなかったとしても
10%でも20%でも距離が近づくなら、それでいいと思う。

またこの著者の父親の老いてうらぶれた様が
老人小説としてもしみじみとあはれ深い。
決して万人向けの内容ではないが
著者がそのままの言葉で綴る家族を巡る「輪廻」は
どこかしらはっとするものを含んでいる。

個人評価:★★★★


これを読んでちょっと思い出したのが、シズコさんだ。
親との距離を測りかねていた佐野洋子さんのエッセイだが
コチラもオススメである。


はからずもジーサン話が続くことに。



これで体を悪くしなかったのだから、超人的に体が丈夫だった。





ジーサンの家へ行くのは全然構わなかったが、
この役ドコロは子供心になんとなくイヤだった。





持続はしないが、取り敢えずその日は呑むのをやめる。
孫の力とは恐ろしい。

自分が受験生だったときは、
「ははははるほんが合格するまで(←吃音があった)
 じじじじじーちゃんは酒やめるさかいな!」
と、ホントに断酒した。(合格したらまた呑みだした・笑)

孫の力とは恐ろしい…。
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