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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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ツナグ

ツナグ (新潮文庫)ツナグ
辻村 深月/新潮社





by G-Tools


ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナを読んで
もう1冊読みたいと思っていたので、辻村さんの本を購入。

「使者」と書いてツナグと読む。
ネットや人の噂から伝えられ、存在するのかも分からない
「たった一度だけ、死者に合わせる」存在の事だ。

恐山のイタコのような降霊術ではなく
本当に、会いたかったその人に会えるのだ。
ただし、この世界から死者に会えるのは生涯一度だけ。
死者が既にツナグで生者と会ったことがあれば、会う事は不可。
また死者からリクエストすることは出来ない。

正直な話、死人が蘇る設定は苦手だ。
だがツナグの細かな規則と「生涯たった一度だけ」という条件が
この話を半リアリティのあるものにしている。
上手い設定だと思う。

5つの章に分かれた話はそれぞれ
「他人」「親」「友人」「恋人」と会うことをツナグに依頼する。
そして最後に「ツナグ自身の正体」で話が結ばれ、展開も分かり易い。

3章はツナグの光と闇を示唆しているものの
全体的に似た展開なのが、唯一惜しい。
だが完全なハッピーエンドではなくしたのは好感。
死んで花実が咲くものか、という諺は本当にそうだと思うので
無闇に死を大団円に繋げるよう話は、余り好きではない。

個人的には二話目の「長男の心得」が心に残った。
疑り深く、いけ好かない依頼人なのだが(笑)
「たった一度だけ、本当に会いたい人」という条件で
親を選ぶ人は、ありそうで実は少ないのではないかと思う。

冷酷と言う意味ではなく
それこそ生まれた時から傍に在る人間だからであって
「親の心子知らず」ではないが
死んで尚、そのありがたみには気が付きにくいものだと思う。
無論、だからこそ親なのであり
自分達は一生涯、親の前では子供でいられるのだが。

ツナグに連絡がつくのは、何万分の一の僥倖だ
多分自分はクジ運がよくないので(笑)
その抽選に当たることは不可能だろう。

だからこそ、今大切な人たちとの縁を大事にしようと思う。

個人評価:★★★★


半リアリティがあると書いたのは、きっとこれを読んだら
自分ならその「たった一度の機会」に
誰に会いたいだろうと考えると思うからだ。
クジ運とは関係なく。(笑)

自分はまだ両親も健在で
近しい知人に亡くなった人もないので
取りあえずツナグに聞いてみたい。
「人間じゃなくて、昔飼ってた猫でも可っすかね?」

離れて暮らしていたため、猫の死に目には会えなかったが
虫の知らせか、その3日前に数時間だけ里帰りして
まだ辛うじて元気な時を目にできた。
十分に可愛がった気持ちもあるが、それでも足りないと思う。

所詮そんなもので、きっとどんなに大切にしても
後悔という愛情が付きまとうのは当たり前であり、また大事だと思う。
だから「死んだ後に勝手に報われる」という
オチをつける話が好きではないのだ。
だが身勝手なもので、「たった一度」という制約や
自分の死後なら、そういう事があってもいいように思う。(笑)

彼(※猫)はきっと会ってもどうということはなく
好きに寝たり食べたりするだけだろうが
ひょっとしたら気まぐれに、
遊んでくれとか、膝に乗せてくれと言うかも知れない。
それで彼が数時間でも満足したら、良いと思う。

何年も経ってからおかんに
「アンタの友達は猫だけだったんだねえ」と真顔で言われた。
いや、なんかもっと美しい話だったのに
なんで自分がぼっちみたいな脳内補完で終了してんだソレ。
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