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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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深海の使者

深海の使者 (文春文庫)深海の使者 (文春文庫)
吉村 昭

文藝春秋 2011-03-10
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フィリピン沖で戦艦「武蔵」が発見されたニュースが賑わっているが、
2年前にも旧日本軍の遺物が発見されている。
伊号第四百──、または伊400型とも言われる。

「ゼロ戦」や「戦艦大和」は
当時の技術として非常に優れていたことから有名だ。
しかし大空と大洋の下、海底で密かに蠢いていた兵器があった。
旧日本海軍の「潜水艦」である。

第二次世界大戦で潜水艦と言えば
映画にもなったことからドイツのUボートなどが思い浮かぶが
ところがぎっちょん、日本にもスゴイのがあったのだ。
なんと日本からドイツを往復したと言う。

この大戦では、日本は日独伊三国で同盟を結んでいた。
同盟つったって、日本はヨーロッパから遥か極東にある。
今みたいにメールやスカイプがある訳でなし、
そもそも連合国軍を敵にしている四面楚歌な状態では
空路や海路でホイホイ出かけていくことも出来ない。

そこで物資輸送や人材派遣、情報交換など
同盟関係を密にするために潜水艦が使われたのだ。
ドキュメンタリーだけに密度が濃い。そして漢字量が凄い。
第一南遣隊司令部は第十海軍特別根拠地隊司令部に命じて
第百一海軍工作部と緊急合同会議を指示し
先任参謀山崎貞直大祭化参謀と機関参謀蓮沼進機関大尉が
第百一海軍工作物事務室に電話連絡…
ってお経か!(#゚Д゚)

いやいや、本当に凄いのだ。
この頃の潜水艦は、「潜水も出来る」戦艦という意味であり、
「深海をずっと進む」仕様になってないのだ。
更に機密を携えてドイツを目指す隠密行動だから、
普段は海洋上を進み、敵機を発見したら潜水する。

これが半年近く続く。
今の自衛隊の潜水艦は水や酸素も電気分解で作れるようになっており
長期間潜水を続けることも可能らしいが、当時は本当に「密室」だった。
100人以上にのぼる乗組員たちが十数時間も密室に籠り
酸素不足に耐える下りは読んでいても肺が苦しい。

また極端に水を制限された生活をするため
飲料水の問題だけえなく、身体のヨゴレも凄まじいのだとか。
なんかもう、読んでいても臭い。(笑)
が、五度の派遣のうち往復できたのは、たった一機だけだった。
まさに死線を潜った作戦だったのだ。

吉村氏のドキュメンタリー作品は、ある意味ではオチが無い。
淡々と並べられた史実と結末が、何処へ辿り着くかは読者次第だ。
自分が味わったのは、「ああ、もう少しだったのに」と
無意識に応援してしまう日本人の性(さが)とでも言うべきものだ。
一瞬考えて、怖いなと思う。

愛国心という程でなくとも、人は多少なり自国を是としてしまう。
サッカー観戦でも、そしておそらく戦争でも。
原爆が落とされるまで日本が足掻いてしまったことも、
きっとこういう「当たり前」のものが根幹にあるのだろう。
そういうことを「怖い」と感じた。

戦艦発見のニュースにしても、色んなものを削ぎ落として、
「世紀の大発見」と呷ることは少々違和感を感じてしまう。
自分も戦艦や戦闘機なんぞ見るとうっかりかっけぇとか思ってしまうが
発見されたそれらは、浪漫である前に「殺人兵器」だったのだから。

今回戦艦関係をぐぐってると、某ゲームの記事がわんさか出てきた。
ヲタク大国として(笑)平和になった日本もそれはそれで結構なのだが、
根底にある歴史や犠牲もきちんと知って欲しいなと思った。
(本当のヲタクはちゃんとその辺も承知していると思うが)

個人評価:★★★★

補足:
冒頭で書いた伊400型潜水艦は、世界唯一の潜水型空母だ。
敗戦色の濃かった日本が作ったとは思えない斬新なもので、
終戦時にはアメリカ本土に攻撃を仕掛けるために既に出航していたという。
その技術に驚愕し、漏洩を懸念したアメリカが艦を没収、
ハワイ沖に沈めたと言うのが通説だ。

どうあれ日本の戦局が変わることはなかったろうが、
ポツダム宣言の受諾があと数日遅かったら、
日本本土が受ける傷跡は、もっと悲惨になっていたかもしれない。


阿呆なファイナルファンタジー続き。





無論、途中にコンビニや自販機なんて気の利いたモノはない。



田舎の1駅は、結構長い。(教訓)





まじ山。ばり山。チョー山。

で、まだ続くのかよっていう。
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