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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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蓼喰う虫

蓼喰う虫 (新潮文庫)蓼喰う虫 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎

新潮社 1951-11-02
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歴史時代物に宗教モノ、他にも老人・クマー・家茂など
本を選ぶ際に幾つか好きなジャンルがあるのだが、
そろそろ谷崎というジャンルも立ち上げてもいいかもしれない。

一昨年に猫と庄造と二人のをんなを読んでから、何度かリピした谷崎作品。
なんという事の無い題材を、ついするするとページを捲らせてしまう引力がある。
巧みに人の「野次馬根性」を誘導するような引力も含めて
谷崎の心象や風景描写は、空気のようだ。
重さや軽さを感じさせず、ただするっと話の中に入ってしまう。

離婚を考えている夫婦の、夫が主人公。
子供もあり、生活もそれなりに裕福で、
傍目には無難に夫と妻という役どころを演じているのだが
既に夫は妻を女として見ることがなく、
妻もそれを理解して、夫の承諾済みで不倫をしている──

平成の御世なら「ま、そんな夫婦もいるでしょ」となるかもしれないが
これが書かれたのは昭和3年頃である。
ちょっとした当時のトレンディードラマ的な設定であり。
更に谷崎の実体験を語ったものでもある。

谷崎の結婚歴を語るとややこしいのだが、
そもそも入れ込んでいた芸者の「妹」と結婚したことに始まる。
が、姉と違って家庭的な「妹」に次第に興味が薄れ、
その「末妹」を自分好みに育てようとする。(変態ですなあ…)
この「妹」に佐藤春夫が甚く同情し、二人の距離が近づく。

この「末妹」が後に「痴人の愛」のモデルとなるのだが、さておき
次第に佐藤とイイ感じになった「妹」が、
谷崎の目に魅力的に見えてくる。(変態ですなあ…)
すったもんだあったらしいが、結局谷崎は「妹」を佐藤に譲る。
これが世に言われる「細君譲渡事件」だ。

この一件を下地にしたのが、本書である。
ちなみにその後、谷崎はもう一度結婚に失敗したが、
最終的には理想の嫁さんをもらう。
どこぞの旦那のカミさんに、一目惚れしたのだとか。(アンタモスキネェ)

長々と谷崎のゴシップを書き連ねたのは、
多分コレを知らないと、本書は「?」となるかもしれないからだ。
離婚を前提としながらも審判の日を伸ばし延ばしにする日常から
物凄く曖昧なラストで終わってしまう。
恐らく結末は「谷崎自身の結末」に繋がっているのだろう、と思われる。

まあオチは実際に読んでいただくとして、補足。
谷崎は古典芸能にも造詣が深い。
主人公が義父の影響で文楽に興味を持つので、注釈が非常に多い。
注釈に邪魔されるのがヤな人は、
文楽を予習しておくとスッキリ読めるかもしれない。

文楽は浄瑠璃という弾き語りに、人形劇をつけたものだ。
人形浄瑠璃というものが関西で発生し、今の文楽に繋がる。
最近はどちらの名も文楽を差すようだが、厳密には違いがあるらしい。
主人公はその源流ともいうべき淡路の人形浄瑠璃を見に行くのだが
その違いをつぶさに見ているくだりなどがある。

概要だけ語れば、不倫中の妻に非があるようだが
離婚問題そっちのけで人形浄瑠璃にハマり、
義父にしれっと付き合っている様子からすると、夫も大概なのである。
そもそも夫も外に、必要な時のみの女もあるのだ。
ただタイミングだけが計れないと言う、奇妙な夫婦。

主人公は妻を厭うている訳ではない。
むしろ自分好みの衣服をぴたりと用意する慣れ合いなどは重宝している。
それが無くなる日を寂しいとすら思いながら
女として妻を見られない事を悲しく、そして申し訳なく感じているのだ。

タダの男側の言い訳じゃないの!と言われれば、その通りだ。
が、そんな「男の言い訳」を本にしてしまうところが、谷崎だ。(笑)
いわば谷崎は「古女房」「女」に対する私見を
日なた臭さのあるご当地芸能の味わいと
一段高い場所として見上げる古典芸能の格式になぞらえて
何となくそれらしい余韻までつけて、まとめてあるのだと感じた。

なんかもうアンタすごいな!!!
当時の風景や男女の心理、
また古典芸能の知識などがふんだんにちりばめられ
古き良き含蓄を兼ね備えながらその実態は
「女房と畳は美(新)しいほうがよい」文学というギャップ。(←?)

タイトルの「蓼食う虫」はことわざ通りに行けば
「まあ味も女の好みもイロイロだしネー」ということだ。
が、先述の佐藤春夫は谷崎ともめたときに
「秋刀魚の歌」というものを作っている。(※まだ青空文庫では読めない)
恋しい想いを秋刀魚にブツけた力作だ。

「蓼(たで)」は不味くて食べられない意味の比喩だが、
アユの塩焼きにタデ酢をつけると、サッパリ辛くて美味い。
勝手な妄想だが、谷崎は
「サンマ」に対抗してこのタイトルつけたんじゃないだろうか。

妻の味を、よくそんなモン食うねと揶揄しているのか、
それとも
妻が魅力を増すのをみて、その価値を見いだした佐藤に
遠まわしに感謝or嫉妬しているのか。
無関係だが、谷崎と妻の間にできた子供は鮎子ちゃんと言うらしい。(笑)

、うん、やっぱりアレだよな谷崎。

個人評価:★★★★


突然だが。





こちらとしては本人が好きで(?)デブるなら構わないが
成人病になって食事制限とか入院とか、面倒臭いことは御免である。
ダイエットは周囲からやらせることは難しい。
本人がその気にならないと、させられない。(←またマイペースだからこれが)



半年くらいかけて徐々に体重が減少したので、
結果的には良いダイエットになったわけだ。
後は体重をキープしながら、健康麺から言えば少し運動すれば尚◎。





その所為なのか、朝にふとみると
カップ麺の残骸や菓子の空き袋が放置されている。
いやオマエ、まだそんなレベルで痩せてねーし。

ていうか隠れて食うならちゃんと最後まで隠せ。
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