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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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胡蝶の夢 4

胡蝶の夢〈4〉 (新潮文庫)胡蝶の夢〈4〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎

新潮社 2005-03
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胡蝶の夢 1
胡蝶の夢 2
胡蝶の夢 3

「胡蝶の夢」とは、荘子の説話だ。
蝶となってひらひらと舞う夢から覚めた荘子が、
蝶であったことが現実か、それとも目覚めた己が現実かと疑問に思う。
もし己がただ1匹の蝶だとしたら、儚いことだ。
だが自由に舞うことも叶わぬ己も、儚いことでは同じではないか──



新選組の小説なりなんなりを読んだ方なら、御存知だろう。
鳥羽伏見の戦いに敗れて江戸へ戻り、
幕命で甲州へ赴いた際、新隊員をかき集めるくだりがある。
数百人程度とはいえ、短期間でよく集まったもんだと思っていたのだが
これが部落の民だったのだ。

江戸の部落を取り仕切っていた13代目・弾左衛門は
幕府の制度に甘んじることで、大名並みの居を構えていたという。
ただ、身分だけが無かった。
巨額の富を持ちながら、「人」ではなかったのだ。

万にもなる人員を動かせ、資金がたっぷりの御仁とくれば
薩摩や長州が目を付けない訳がない。
その前に良順がこれを止め、弾左衛門は交換条件として「人」の身分を欲する。
部落民たちはこうして、崖っぷちの幕府の片棒を担ぐこととなった。

既にこの頃、慶喜は大政奉還を独断し、幕府は実質無くなっている。
弾左衛門をはじめ数十人はこの後、「人」の身分を与えられる。
明治には「部落解放令」が出される。
実質には公的に蔑称がなくなっただけで差別は残ったとは言え、
200年も絶対不動であったものが共に形を変えたというのは、興味深い。

良順は後世、軍医総監となった。
寛斎は出世の道を蹴り、徳島の地で町医者に戻った。
が、70才で北海道の開拓人生を始める。
そして伊之助は──



──長々と評を書いたが、正直なところどう締めくくっていいのか分からない。
彼らは何かを成した人間ではあるが、成し遂げた訳ではないのだ。
医学や語学、そして差別という因習は
解決されない問題を抱えながら、今現在も刻一刻と変化している。

武と政が激しく火花を散らした明治維新。
その陰で文の世界では、さまざまなものが古い文化に刃を放っていた。
そこに血は流れない。
だが因習という敵は、武器では断ち切れない。
「新しいもの」を受け入れることは、人類の最大の挑戦かもしれない。

自分達は多くの新しいものを受け入れてきた。
だがまだ多くの古いものにも囚われている。
本書の時代が遠いものとは思えず、
江戸時代と平成の狭間を、読後感がひらひらと彷徨う心地がする。

同じ場所から飛び立ち、真逆の場所へ辿り着いた良順と寛斎。
しかし能力にも時代にも囚われなかった伊之助は
ひょっとして、はるか高い場所を自由に飛んでいたのかもしれない。

個人評価:★★★★★

関寛斎の生涯を求めて読んだが、
結果的にそうではなかったものの、非常に満足した。

もともと自分は歴史物が好きだが
既読の本が何処かに繋がるのが、多分好きなのだ。
今回特にいろんな本が繋がって、ものすごくワクワクした。

ONE PIECEが好きなのも、多分この辺の感覚による。


妹さんの3分クッキング続き。





多分配色センスとかレイアウトテクニック的な意味で言えば
妹さんのソレは別に悪くないと思うんだが。





後年、昼に食べるまでそれを「アーモンドスライス」だと
思っていたことが判明したが。



やはり人は因習から逃れらぬのか(苦悩)
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