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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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胡蝶の夢 1

胡蝶の夢〈第1巻〉 (新潮文庫)胡蝶の夢〈第1巻〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎

新潮社 1983-11
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あいを読んで、読みたくなってしまった関寛斎の物語。
が案外文庫になってるモノがなく、司馬先生の4巻セットとなった。
んダメよ~~ダメダメ~~んん。(※自分の中のエレキテル)
司馬先生の本はつい一気に読んじゃうからさ~~。
来週中にやんなきゃいけない仕事があるのにいいぃぃぃと思いつつ、
やっぱり一気に読んでしまった。

結論からいうと、関寛斎物語ではない。(どないやねん)
本書に語られているのは、「武ではない明治維新」と言うべきだろう。
この時代と言えば竜馬に晋作、慶喜に新選組、勝海舟、西郷隆盛、
木戸孝允・大隈重信・榎本武揚と、幕末ヒーローなら枚挙に暇がない。
が、武力や政ではない時代の激震がこの時、来ていたのだ。

ストーリーの中心人物は、3人。
松本良順、関寛斎、そして司馬凌海だ。

良順は、新選組ファンの人ならご存知だろう。
彼らが京都西本願寺を駐屯地とした際に病人を診るなどし、
その後も会津で戦線の軍医として働いた人物だ。
寛斎については「あい」の評で述べたが、凌海とは何者なのか?

舞台は佐渡の島から始まる。
伊之助(=凌海)の世界はこの小さな島と、祖父しかない。
金山として幕府直轄領であった佐渡は、
その辺の田舎よりは学問文芸が盛んな地である。
伊之助も幼いころから漢学の素養を身につけた。

が、この伊之助の学習法は尋常ではない。
書を一度読み、それをそのまますっかり覚えてしまうのだ。
ならば神童かというと、微妙である。
極端なマイペースで、相手への返事や態度がどうにもズレている。
身分や体裁を重んじるこの時代特有の空気が、読めていないのだ。

司馬先生は恐らく伊之助を、サヴァンかアスペルガーとして描いている。
参考:ぼくには数字が風景に見える(サヴァンによる自伝)
それが通説なのか司馬史観なのかは
微妙な問題だからか、ぐぐってもちょっと確証は取れなかった。

ともあれ伊之助は蘭学をやりたいと言い出し、
祖父のつてで江戸へ出て、良順と出会う事になる。
類稀なる記憶力と人並み外れたKYを併せ持つ少年は
離島からガチガチの身分社会へと運命を投じる。

一方良順は、医師・佐藤泰然の次男であるが
松本家に養子に入り、蘭方医の道を進む。
この頃の日本の医学といえば、漢方医のことだ。
天皇や将軍、大名に至るまでお抱え医は漢方医であり、
既に「解体新書」が出ていたものの、地位は微妙なところに在った。
参考:冬の鷹(解体新書を訳した杉田玄白らの話)

しかしこの時代の日本の医学は、超イイ加減なものであった。
例えば腹痛を起こした場合、その痛みを取り除けばOKであり
その原因や症状の違い、ましてや予防などは蚊帳の外だった。
仮に良薬があったとしても、それは医家の秘伝として口外せず
医療は共有されるべきものと見なされていなかった。
当然だが医師免許のようなものはなく、世襲制だ。

内科はともかく、外科の技術はほぼ無かったに等しい。
そこで現れたのがニューフェイスの蘭学だが、こちらも酷い。
蘭書しか手本がないから、ただそれを読んで真似をする。
医学理論というものが体系となっておらず、
ブツ切りの知識を実践しているという状態だったのだ。

むしろ後年、日本に来た海外の技術者たちが
本を読んだだけでモノ作りができる日本人の妙な器用さに驚いたらしい。

ともあれ、城勤めを巡る漢方vs蘭方の諍いや
机上論だけの蘭方に、良順は鬱屈していた。
その折、幕府は幕府で黒船来航などでオロオロしていた。
とにかく海軍作らんといかんわってんで
オランダから技術者を招き、海軍学校のようなものを立ち上げる。

良順は、ここに目を付けた。

技術者の中には、医師もいる。
本場の蘭学をこの身体で学びたいと強く願う。
これが日本医学の救世主・ポンぺだ。
その前にはシーボルトがいるが ※参考:先生のお庭番
シーボルトは医学を体系だてて教えるいうことはしなかった。
ポンぺは日本で初めて大学のような形で、医学の基礎学科を教えたのだ。
後にここへ関寛斎も来る。

世間は攘夷で沸いている。
異国の物は全てけしからんという認識の中で
彼らだけが異国を学ぶことに必死になっている。
しかし、そこには越えがたい壁があった。
そう、「語学」の壁だ。

なんせ学生たちには、アラビア数字すら初めて見る者もいる。
蘭語を勉強した者もいるが、あくまで紙の上の語であり、
ポンぺのネイティブのオランダ語をヒアリングするなど、至難の極みだ。
しかしここで、とんでもない者が現れる。
聞いた音をそっくり真似て、理解してしまう伊之助である。

1巻は登場人物紹介ということで、おわりにしとうございます。

個人評価:★★★★★


先日のランチのアッコちゃんで描こうとしてずれた弁当ネタ。



参考:妹vsおかんべんとう







いやうん、今思ってもなかなか可愛いグッズだった。
コレさえあればかわいい弁当のてっぺんとれる的な。



意味もなく続く。
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