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横道世之介

横道世之介 (文春文庫)横道世之介
吉田 修一/文藝春秋





by G-Tools


タイトル買いである。(笑)

タイトルが人名そのままというのは
偉人伝かギャグ漫画くらいしか心当たりがない。
だが横道世之介と言う名に聞き覚えはないし
語感的にはマルデダメオとかヤルキナシオの方が近い気がする。

だが世之介の名は、父が偉人にあやかって付けたのだ。
「理想の生き方を貫いた男の名だ」と言って。
はたしてそれは、「好色一代男」の世之介のことである。
うん、まぁ、理想っちゃ理想かもしれないが。(笑)

時はバブル時代。
大学進学の為、九州の片田舎から東京に上京した世之介。
特に目を引くイケメンでもなければ
天才的頭脳をもつ若者でもない。
夢に向かって進む熱い志がある訳でもなく
講義をサボり、バイトに勤しみ、追試も受ける。
要するに、何処にでもいるフツーの大学生なのである。

なので話も、すごくフツーだ。
二回生になるまでの世之介の1年間の生活を、ただ淡々と読む事になる。
魅力的な女性達も、同性愛者の男性も出てくるものの
一向に世之介がモテる気配もなく
三角関係どころか直線の一端にもなれないでいる。
何だコリャと思いつつ、ページを読む手が止まらないのだ。

芸能人に、好感度ランキングというものがある。
人気と言うのは皮肉なもので
熱狂的なファンがあれば、当然アンチも発生する。
例外もなくはないが、何時もあれを見ると
「好かれている」と言うより
「嫌われない」ことの方がポイントが高い気がする。

そういう意味で、世之介はポイントが高い。
まるっきりの善人でもないが素直で
孝行息子ではないが親に悪態をつく子供ではなく
友達思いな訳でもないが、自然体だ。
空気のような、と言えば聞こえはいいが、屁のような人物だ。

そんな世之介が、一度だけ殴り合いの喧嘩をするシーンがある。
本人も相当に慣れないことをしたのだろう、
読んでる側は腹筋が崩壊寸前で大変だった。
そうして何となく、世之介の周囲の人間達の気持ちが分かる気がした。

この本には、あとがきが無い。
ぷつりと終わってしまうその読後感に
世之介の可も無く不可も無い生活を
このまま4年分読んでもよかった気持ちになるのだ。

そうして誰か世之介を知っている人がいれば
「アイツ、ああだったよな」という話を肴に
一晩語りたいような気持ちになる。

女たらしの井原版世之介とは違うが、なかなかに人たらしな男。
それが、世之介である。

個人評価:★★★


これも映画になるんだねえ。
ちらっと予告見てみたけど、結構イメージ通り。

しかしどこがクライマックスになるんだろう。(笑)
でもちょっと温かい終わり方にはなりそう。
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