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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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ふたりの老女

文庫 ふたりの老女 (草思社文庫)文庫 ふたりの老女 (草思社文庫)
ヴェルマ ウォーリス Velma Wallis

草思社 2014-12-02
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老人スキーがこのタイトルを見逃せる筈があるだろうか。
いやない。(反語)

「老婆」や「おばあさん」ではなく「老女」なところがイカス。
老女とかいてプリキュアと読むんじゃないかと疑ってしまうくらい
飾り気ないストレート剛速球なタイトルである。
裏書きを見ると、アラスカの伝記であるらしい。
何とも素朴な匂いを感じて、迷わず購入。

簡単に言うとアラスカ版「楢山節考」だ。
しかもその後日譚という点で、デンデラに匹敵するサバイバル物語なのだが、
あそこまでトンデモ設定でないあたり(笑)
北極圏という生活の過酷さと素朴さが、しみじみ味わい深い。
コタツの中で読んでいても、ふと
凍り付くような寒気が手指を刺すような心持ちがする。

二人の老女の名前は「チディギヤーク」80才と「サ」75才。
名前の長さでは相当に差がありそうだが、
部族を飢餓から救うためという長の決断に、
雪原の中に置いてけぼりを喰らってしまった同志である。
チディギヤークの娘と孫が置いていった革紐と斧だけが
老女たちの目の前に唯一、残された糧だった。

───このまま座っていれば、寒さで間もなく死ねる。
その考えを打ち払うように、サはチディギヤークに力強く訴える。
「どうせ死ぬなら、とことん闘ってやろうじゃないか
 ただ座って死ぬのを待つんじゃなくて」

彼女たちは杖を放り出し、たった二人で移動を始める。
長年の知恵を生かして移動の橇(そり)やかんじきを作り、、
罠を仕掛けてウサギを捕り、その皮をなめして防寒具を作り、
骨や肉のスープで食いつなぎ、長い長い北極圏の夜を橇で行軍する。

しかし厳しい寒さに老体の描写は、読者に堪える。(笑)
ただでさえ重労働でバキバキの身体に、
更に寒さは二人の骨までバキバキに凍らせる。
何度も「このまま眠ってしまえば…」と思う気持ちを奮い立たせ
プリキュア達、もとい老女たちは生きようとする。

アラスカ・インディアン、アラスカ・エスキモーなどとも呼ばれ、
今も狩猟と採取生活を営む部族がいる。
作者は今もなおその生活を続けながら、執筆活動をしているのだそうだ。
最近では移住より定住する部族が増え、
またクリスチャンが多いことから、姥捨ての習慣はなくなったと聞くが
それを含め、これは原住民たちの誇りと戒めの物語なのだろう。

ひと冬を越すために、老女たちは短い夏をずっと働く。
寒い寒いと言いつつ、コンビニに行けばふかふかの肉まんが食べられる
現代の自分達は本当に贅沢なのだと思う。
生きていくということは、こんなに厳しいことなのかと思う。

けれどその糧を得る作業も、彼女たちには喜びを育むものでもあるのだ。
テント内のわずかな面積を温める火で、お喋りをする老女たち。
無論、部族に捨てられたことへの憎しみや悲しみもある。
だが本当に「生きる」という選択の前に
老女たちは次第それが溶けていくものだと知っている。

タイトルと同じく、ストーリーに大きな技巧を凝らしている訳ではない。
だがその素朴さにほっとし、またその強さにもほうとなる。

余談だが、どーしてもこの老女からプリキュアのイメージが抜けず、
歌詞を検索して納得した。

♪一難去って、また一難 ぶっちゃけありえない
 制服着ててもふたりは むちゃくちゃタフだし
 互いピンチを乗り越えるたび 強く近くなるね

 笑う門に福来たるでしょ ネガティブだって ブッ飛ぶぅ~!
 生命の花 咲かせて 思いっきり  もっとバリバリ!

やべぇ。間違いなく二人は老女(プリキュア)だよ。
二人に敬意を表して、この歌を捧げたい。(捧げるな)

♪プリキュア プリキュア プリティでキュアキュア
 ふたりはプリッキュア!

評は台無しにした感じで終わるが、物語はいい話である。

個人評価:★★★★


夢の話もういっちょ。









オマケにこの「空の限界点」、見えないのに頭が痛いのである。
幻想的なような現実的なような不思議な気分を味わっていたトコロ



なんのことはない。
布団からずり上がって箪笥にしこたま頭を打ち付けていた。

相方がコレ聞いて噴飯した。(アホ過ぎて)
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