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東京プリズン

東京プリズン (河出文庫)東京プリズン (河出文庫)
赤坂 真理

河出書房新社 2014-07-08
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天皇と原爆となんとなく一緒に買った作品。
前回の評に「天皇に戦争責任がある云々は巷でよく言われる」と書いたが
後から考えて、思い直したことがあるので補足しとく。

自分の小学5・6年の時の担任が、非常に膨大な戦争資料を私有している人だった。
その資料で校内で戦争展を開いたくらいだから、結構なものだと思われる。
(現在話題の「はだしのゲン」も先生が自費で全巻教室に揃えた)
授業カリキュラムを割いてまで、生徒に戦争関係の話をしたものだった。
10歳やそこらで被爆地や被爆者の写真パネルを見て、
「天皇の有責任」を知ったのだからそれはもう結構な衝撃だった。

家に帰ってすぐ、思わずおかんにそのことを語ったくらい。
が、おかんがあまり良い顔をしなかったのを覚えている。
今思えば確かに、先生はちょっと偏った人ではある。
少なくともおかんには、教師の立場で自分の思想を正として
子ども達に教える姿勢はよろしく思えなかったのだろう。

この事を補足したのは、本書の中でも
「そんな近代史は授業では習わなかった・暗黙のタブーだった」
と言う記述が何回か出てきたので、改めて
他はそうだったのかもしれないと思いなおしたからだ。

ただ弁明しとくと、その年頃の子供に戦争の実態を教えるのは
悪くない頃合いだと自分は思う。
「戦争はこわいもの」という素直な印象が、ストレートに入る。
無論、教える人の思想もそのまま入るという懸念はあるが
自分は別段天皇制反対者ではないし、君が代も国歌として受け入れられる。
なんにしろ、「考える」という機会を与えるのは大事なことだ。

本書の主人公「マリ」もそんな境遇に置かれるのだ。

マリはアメリカ北部の片田舎に転校してきた日本人だ。
16歳。日本で言えば高校生になったばかり。
日常会話はようようこなせるが、聞きなれない単語や本を読むのは難しい。
そんなことで最初は1級下の学年に組まれたのだが、
春の進級に向けて、正規の学年に入るための課題が与えられる。

課題は「天皇の戦争責任」。
これをディベート(討論)として肯定側に参加し、
証明してみせよ──という難題が課せられる。

日本の学校では見られないが、このディベートという授業は面白い。
以前アメリカの友達に、MANGAイベントに連れて行ってもらったことがあるのだが
そこでも漫画を題材にディベートが行われていた。
自分が英語堪能だったら参加したかったわー。(笑)
要は肯定側と否定側に分かれ、相手を負かすために既定に従って討論をするのだが
その為には資料と弁論術が必要で、自主的な勉強術とも言える。

マリは当然戦後の生まれであり、そんな事について考えたことはない。
学校でそんなことを教えて貰ったこともない。
しかしアメリカは今でもベトナム戦争をはじめ、
過去の事柄にはっきり信念や観念をもつ者たちばかりで
マリは天皇と言う存在や日本人という自意識にも戸惑う事になる──。

ざっくり言うとこんな話なのだが、最初はなかなかまどろっこしい。
1980年代のアメリカに留学したばかりの16歳のマリ
2000年代の現在40歳になろうかと言うマリ
そして彼女の体験する「不思議な世界」が混同するからだ。
この不思議な世界というのが、ちょっと村上春樹の1Q84を彷彿とさせる。
幻想的と言えば聞こえはいいが、焦点を曖昧にするツールでもある。

この曖昧さが無ければ、「天皇の戦争責任をディベートする」という話筋は
戦争小説として非常に鋭いものになったろうと思うと、少々残念だ。
ただ確かに、この辺の近代史というのは非常に曖昧で
やんわり「暗黙のルール」となっている感も否めない。
全てを明らかにする文献というのは、未来永劫出ないのかもしれない。

それ故の曖昧なのだろうか?
戦争を知らない世代がこの曖昧さを読んで
「きちんと知りたい」と思うきっかけになるとしたら、この小説の価値はある。

負けるのならそれは仕方ない
でもどう負けるかは自分達で定義したい



本書はただの小説だ。
自分達にはマリのような「不思議な能力」はない。
その上で私達は日本の敗戦と天皇の在り方を、
外国人に正しくディベートできるだろうか、今一度考えてみたい。

個人評価:★★★


百貨店時代といえばこんなこともあったな。



ざっくりいうと、万引きしないかどうか見張ってろってこと。
まあ滅多にそんなことなかったけど。





やべぇ、ヤられたかと思ったのだが。





意味も分からないまま迷宮入りとなった難事件。
いまだに何だったのだろうと思うことしばし。
ある意味、奴はワシらのハートを盗んでいったトンでもないルパン。
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