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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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さまよえる猶太人 その2

さまよえる猶太人さまよえる猶太人
芥川 竜之介

2012-09-27
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さまよえる猶太人 その1の続き。
作品の中で芥川が投げかけている疑問。
 ①神にさまよう運命を授けられたユダヤ人は、
  ならば日本にも来たことがあるのだろうか
 ②当初キリストを迫害したのはユダヤ人だけではない筈なのに
  何故ユダヤ人だけが罪を負わされたのか

①はてっきり「ユダヤ民族」が日本に来たという意味だと思っていたのだが
どうやらこれは「その時代、キリストに非礼をしたユダヤ人本人」が
死ぬことも出来ずにこの世界を放浪していると言う意味らしい。
それもあのフランシスコ=サビエルが、その人物に会った記録があるらしいというのだから
一気に「世に奇妙」的話になってしまう。(笑)

が、このツッコミはなかなか鋭い。
キリストと神は「信じる者」は救うが
「信じない者」は地獄行きという極端な教えでもある。
先祖信仰の厚い日本人は、信仰する自分達がハライソ(天国)に行けても
ご先祖様が地獄行きとはムゴいんでねーかと言うのである。
当時の宣教師たちは、日本人のこのツッコミに少々弱ったらしい。

また無関係ではあるが、日本の神道はユダヤ教と類似点が見られると言うのも
歴史ミステリーの1つとしてよく言われる。
芥川の世に奇妙史料がホントかどうかはさておき
さまよえるユダヤ人の宗教が流れながれて
部分的に日本に辿り着いた可能性はあるのかもしれない。

②はちょっと哲学的かもしれない。
キリストに懐疑的であった人々や処刑した役人などではなく
「裏切り」を行ったユダヤ人だけがさまよえる呪いを受けたのは
「罪を犯した」ことを己で知っていたからだ、とある。

無論、これは芥川個人の考えであって真理ではない。
が、ちょっと考えさせられる。
確かに処刑人や批判者は自らの意志でキリストを弑した訳ではないが
「罪悪感」と「認識していない罪」に
それほどに差があるだろうか?と芥川はツッコんでいるのではないだろうか。

ユダヤ人はその後も、迫害の歴史を受け続けている。
その最たるものがヒトラーのユダヤ人虐殺だろう。
キリスト教と関わりの薄い日本にいる自分では
本当に2000年以上前の罪が原因なのかと思ってしまうが、
差別は現代でも残っているという。

だが実際、国を持たず差別の中を生き抜く術として
彼らは知と財と言う実質的なモノに存在価値を置くようになったと言われる。
故に金融業などにユダヤ人が多く
余計に嫌われることになったという悪循環も聞く。
日本に落ちた原爆開発にも、ユダヤ人が多く関わっていたという。

そう書いて、恐ろしいことに気付いてしまった。
ユダヤ人虐殺と聞けば、確かに同情してしまう。
それは恐らく、地理的にも宗教的にもあまり接点がないからなのだ。
だが原爆開発者と考えれば、成程、そういう仕事も引き受けちゃうから
嫌われ者になっちゃったんだなあと少し理解もできるのだ。

意識していない部分での、差別の受け入れ。
自分の中にもそんな感情があるのだ。
これぞ「認識していない罪」ではあるまいかと、ちょっとうすら寒い思いがした。

無駄話ついでに現在のガザ紛争だが
これも「イスラエル」=「ユダヤ人」と言う訳ではない。
戦争を起こしているのは、ユダヤ人の中でも「特殊」な段階の人達で
ユダヤ系外国人には、今回の戦争に眉を顰める人も多いと言う記事も読んだ。

やっぱり日本人の自分には「聖地」と言う価値が分からないのだが
日本ですら領土問題を抱えているのだから
こーゆー問題はもういたちごっこみたいなもんで
少なくとも正しい結論なんか出ないだろう。
それを力で解決しようとした時点で、もう正義は失われている。

ちょっと本の評からは話が大きくそれたが
これらの話を通じて、芥川は人の創る因果が
神の存在を理由や盾にしていると言っているんではないかと思う。
まあ、日本じゃなきゃ撃ち殺されかねん話だね!(笑)

個人的にもう少し芥川読書を続けたいと思う。
題してアクティ祭。(題するな)

個人評価:★★★★


憧れないハワイ航路続き。



もうホントに多い。東京に来るだけで
デケぇ海外1週間滞在用スーツケース転がしてくる。



もうホントに多い。スーツケースで来てるのに
スーツケースの中はもうギッシリで入らねぇので土産は全部手持ち。
何時もほぼケンカごしに宅急便を使わせる。(←何故か使いたがらない)







続く。
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