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さまよえる猶太人 その1

さまよえる猶太人さまよえる猶太人
芥川 竜之介

2012-09-27
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自分が持っている本は「奉教人の死」。
宗教にまつわる短編11が入っているが、すべて青空文庫で読める。

今までにも二、三評書いているが、芥川は結構好き。
特に短編は秀逸だと思う。
ストーリーの圧縮加減がよいというか、描きたい箇所が明確だ。
「奉教人の死」はどちらかというと物語風に見せかけて
芥川のエッセイ集とも言えるのだが、なかなか面白い。

「さまよえる猶太人(ユダヤ人)」。
現在起こっているイスラエル-パレスチナ紛争とも、決して無縁ではない。
イスラエルは定説では「ユダヤ人の国」だが、
このユダヤ人が「己の国」を求めたことが起因だからだ。
そしてユダヤ人が「己の国」無く「さまよえる民族」となった歴史に関して
芥川自身が感じた2つの疑問と答えを述べている。

本書とは関係ないがこのイスラエル、
つまり「エルサレム」の事について少し述べたい。
ユダヤ教・イスラム教・キリスト教の3つの聖地であるが
実質、この三宗教が崇める神はおなじものだ。
ただ考え方が違うということで、全く異なるものになってしまっているが。

故にこのエルサレムは、何千年も支配者をずっと変えてきている。
紀元前遥か昔はエジプトの治国であったとされるが
あの「十戒」で有名なモーセが目指した場所が、このエルサレムだ。
その後ダビデ王やソロモン王により、この地に
ユダヤ教の神殿が建てられる。

この辺りから戦争で場所を奪われたり奪い返したりという事態が繰り返される中
救世主として現れたのがイエス・キリストだ。
まぁなんでも言いだしっぺは受け容れられないもので
イエスは処刑され、そして「復活」する。

ここからキリスト教という新派の発生に繋がり、
裏切り者となったユダヤ人は国を追われる。
これがユダヤ人の「嫌われ歴史」の始まりだと言われる。

ちなみにこの後、予言者ムハンマドが天啓を受け
エルサレムで神の言葉を記したのがイスラム教の「コーラン」だ。
エルサレムは同じ唯一神を崇めながらも
ユダヤ教の発生地・神の子の終焉の地・イスラムの予言場所として
3つの意味を持つ聖地となってしまったわけだ。

もうここからは言わずもがな、有名な十字軍遠征などを含め
キリストとイスラムの宗教支配が変遷する時代が続く。
その後、オスマーン帝国があらゆる宗教を受け入れたことから
ユダヤ人が入ってきて、3つの宗教がさらに入り乱れる。
更にはヒトラーのユダヤ人迫害で、ユダヤ人の人口は膨れ上がった。

キリスト教には手に負えない状況になった事から
この地から手を引き、決着を国連に委ねることになる。
国連は「じゃユダヤとイスラムでそれぞれ国作れば?」的に妥協案を出すのだが
対立する宗教をこんなに近くに配置して、何も起こらない筈がない。
そんな訳で聖地を巡る戦争は、今もまだ続いているのだ。

前フリがめっちゃ長くなったが、芥川は第二次世界大戦より前の人物だから
純粋に「さまよえる民」としてのユダヤ人について疑問を呈すのだ。
 ・神にさまよう運命を授けられたユダヤ人は
  ならば日本にも来たことがあるのだろうか
 ・当初キリストを迫害したのはユダヤ人だけではない筈なのに
  何故ユダヤ人だけが罪を負わされたのか

多分芥川は、信心深い方ではないのだろう。
ただただ神の存在や行動に子供のように疑問を感じており、
「奉教人の死」の話はどれも宗教的というより、反宗教的ともいえる。
ある意味日本人らしいと言うか
個人的に宗教に興味があるので、芥川の視点が非常に興味深い。

前フリが長くなったので、続きは明日書く。

個人評価:★★★★


おかんと妹のハワイ航路つづき。









勿論通じなかったので、すいぞっかーんには行けなかったらしい。(笑)
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