プロフィール

はるほん

Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

08月 | 2017年09月 | 10月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


twitter
検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

Trackback URL

475

天狗芸術論・猫の妙術

天狗芸術論・猫の妙術 全訳注 (講談社学術文庫)天狗芸術論・猫の妙術 全訳注 (講談社学術文庫)
佚斎 樗山 石井 邦夫

講談社 2014-02-11
売り上げランキング : 17883

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


天狗と猫という異様な取り合わせ。
帯文句は「剣と人生の奥義を天狗と猫が指南する!」
どう考えてもお前は剣技とか人生とか考える前に
オビオビ詐欺に引っ掛かるのやめたほうがいい。
本当にありがとうございま(略

さて本書は、佚斎樗山(いっさいちょざん)の書いた
「談義本」と言われる著作を訳したものだ。
談義とは、元は仏教説法を分かりやすくした意であったらしいのだが
この頃では分かりやすさが優先され、
○○論ハウツー本的なジャンルをまとめてこう呼んでいたようだ。

しからばこれは、武士道ハウツー本とでも言おうか。
現代で言えば「成功するためにやるべき8547個のこと」みたいなものだ。(多いわ)
これを天狗と猫が教えてくれるという筋書きであり、
今まで読んだ本でいうと夢をかなえるゾウ蔦重の教えが近いか。

イヤでもコレ、なんか不思議と面白い。
多分この時代の武士っこなら、論語とか孫子とか読むんだろうけど
言ってみれば経済白書とか経営論読むみたいなモンで
うむわかったでござるとか言いながら、
実はよく分かっていないゆとりっこも居たんじゃないだろうか。

現代ならそんな時は、新書版あたりでちょっと
「サルでもわかる」的な本を読んだ方がわかったりする。
武士の井戸端会議には本から読んだ知識で
「ま、つまり孫子っちってば、コレコレのたまわってるワケよ」なんて引用する。
この本はそんな存在だったんじゃないだろうか。(※妄想です)

なんていうか、書き方が上手い。
テレビで池上さんの講座を見た時のカンジに似てる。
難しそうなことを分かりやすい例えで平たくする技術が巧みで
なんか「オレ、何かを掴んだ…!」って気になれる。(笑)

例えば武の道は心・技・体に通ずる的な事を述べているが、その奥義は書かれていない。
心は形のないものであり、形にしてしまえば隙が生じると言うのだ。
それが「満ちた状態」であれば、語ることなどむしろ無い。
君たちにそれを伝えるために、オレは語らないのさ。敢えてね。(キラッ)
みたいな流れなのだから、うっかり佚斎さんリスペクトしちゃうイキオイだ。

いや、この時代の武士道って大変だと思うの。
だってもう戦国の時代なんか遥か昔で、
そこそこの武士じゃ、毎日の米とか着物の方が遥かに切実な問題なのに、
武士たるものは武士であれ的な世間の現実。
「今さらスマホとケータイの違いなんか聞けない!」的な苦悩だったんじゃね?(軽っ)

そもそも「武士道」と言う言葉は「葉隠」という
江戸中期のベストセラー本から出た言葉。
有名な「武士道と云ふは死ぬことと見つけたり」はこの本から生まれた。
実は本書はこれと同じく江戸中期に出た本なので
なにかこう、「迷える侍」の姿が見えるようで個人的に面白いのだ。

まあそれは全くの個人的な印象なのだが、
「武士は食わねど高楊枝」的な高楊枝部分というか、
形の無いものを魂としてきた教えが、本書で少し見える気がするのだ。
なんかこう読んだだけできりりと心が引き締まると言うか
その辺の効能も、今のビジネス本に似てる気がする。(笑)

茶化してしまったが、実際今の世でも
孫子の教えをビジネスになぞらえた本なんかも売れているらしい。
無論、明日から馬で会社に行ったりしたら怒られるが
「心がけ」という部分を大事にするというのは
やっぱり良くも悪くも日本の文化の1つではないだろうか。

心持ち武士になりたい人にオススメ。(どんな)

個人評価:★★★★


九州旅行の話つづき。











とにかく磨崖仏を一生分見た気がする。
しかし仏とはまとめて見るモンではないな。
何一つ記憶に残っていない。(笑)

もすこし続く。
関連記事
スポンサーサイト
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。