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シズコさん

シズコさん (新潮文庫)シズコさん (新潮文庫)
佐野 洋子

新潮社 2010-09-29
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佐野洋子さんと言えば、有名なのが「百万回生きたねこ」だろう。

自分もこの本を持っていた。
当時は「大人の絵本」などと言われていた記憶がある。
佐野さんは7人兄弟のうち3人を幼少時に亡くしており、
あの絵本のまるだしの死生観は
これらのことが基盤になっているのだろうか、とも思わせる。

本書はエッセイで、佐野さん自身と母の繋がりを書いたものだ。
と言ってもほのぼのした親子愛ではなく、
むしろ佐野さんは何度も「母が嫌いだ」という言葉を吐く。
同居してから痴呆が始まった母を施設に入れたことを
「私は金で母を捨てたのだ」と語る。

包み隠すことのないむき出しの言葉。
だがそこには同時に、佐野さんの子供のような葛藤も読み取れる。
本人が「長い反抗期」と嘯(うそぶ)く通り、
分かっているのにそこから抜け出せない事が
大人だからこそ辛いのだろう。

家庭内、特に母親と「一度も喧嘩をしたことが無い」人は少ないだろう。
おおむね良好な関係を築いていた人にしろ、そうでない人にしろ恐らく
この本に「ああ」と思わせられる部分があるのではないだろうか。
「酷い事をした、酷い事をした」とわんわん泣く佐野さんを
正面から責められる人はそういない、と個人的に思うのだ。

子供を愛することと母親らしくあることは、似ているけど少し違う気がする。
無論両方を備えている人が殆どだろうけど、ウチのおかんはどちらかというと、
とても子供を愛しているけれど母親らしさに少し欠けた人だ。
多分シズコさんはとても母親らしい──というか
親の責任は果たしたけれど、少し愛情の欠けた人だったのだ。

それでも佐野さんのいう事は、少し分かる。
とにかく話を聞きゃしないのだ。この類の人たちは。(笑)
聞かないと言うよりは通じないと言う方が正しい。
他人なら諦めることも出来るのに
血の繋がりがあるというだけで、人は短気になってしまう。

それでも自分は、愛情を受けた事はちゃんと理解できる。
だから何処かでふと気が付けたのだ。
これからは自分が母を守ってやらなくてはならないのだなと。
だがきっとその過程が抜けてしまった佐野さんは
シズコさんより大人になることが難しかったのだ。

日に日に子供に帰っていくシズコさんを見て
佐野さんはついていけない気持ちを抱えて、辛かったろうなと思う。
優しい言葉をかけることも出来ず
身体に触れることも出来なかった佐野さんは
ある日、やっとシズコさんと自身を許せるようになる。

佐野さんは泣くのだ。
お母さんが呆けてよかったと。
お母さんが子供になって、きっと佐野さんよりも子供になって
やっと佐野さんは、お母さんに甘えることが出来たのだ。
そう思うと図らずも、涙が滲んだ。

お母さんが呆けてよかったなんて、なかなか聞ける台詞じゃない。
自分もいつか、そう言えるだろうか?
今でもツッコミきれないほど大ボケをかますおかんだが、
そうなっても笑ってツッコんでやりたいものだ。
あくまで希望で、出来るかどうか分からんが。

シズコさんが呆けてからの二人の会話は、なんだか楽しい。
佐野さん 「私、もう60になっちゃったよ」
シズコさん「まあ、誰がそんなにしてしまったのかしらねえ」
考えようによっては、世界が60と決めようが
母親には娘の年齢など、関係ないのかもしれない。

佐野さんは4年前に逝去されている。
けれどあの絵本の猫のように、最後にちゃんと
大事なものを見つけてから逝かれたのだなと、そんな事を思った。

個人評価:★★★★


ふと思い出したこと。





何かのテレビでやってたが、最初に売り出した関西の商品名に
「コーヒーフレッシュ○○」みたいな書き方がされていて
以降この呼び名が定着したとかなんとか。





いうなれば西の「豚まん」東の「肉まん」みたいなもので
肉とは牛肉の事なので、あれを肉と呼ぶのはやや抵抗がある。
その割に魚肉をあげたやつ(ゴボ天とか魚河岸揚げみたいなの)を
十把一絡げで「天ぷら」などと呼ぶので、関西も正確な訳じゃないがな。



最近は全国区の店が増えて格差が少なくなった気がするが
「アイスコーヒー」を「コールコーヒー」と呼ぶのも関西独特だ。
もう少し古い世代だと「レーコ(=冷コ)」という言い方もある。

関東で言う「冷やし中華」。
これを自分は小さい頃から「レーメン」と呼んでいた。(=冷麺)
こーゆーのって無意識に頭にインプットされてるので
大きくなってから方言だって知ると、実害ないのになんかショック。(笑)

そういえば鰆(さわら)でも一度苦労したわ。
それは次に。
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