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和菓子のアン

和菓子のアン (光文社文庫)和菓子のアン
坂木 司/光文社





by G-Tools


赤毛のアンが、痩せっぽちで勉強が大好きな女の子なら
和菓子のアンは、ぽっちゃりで食べることが大好きな女の子と言うべきか。

アンは無論、外人ではない。
高校を卒業したばかりの、梅本杏子(きょうこ)という日本人である。
進学するでもなく、就活するでもなく
なんとなくデパ地下の和菓子屋さんにバイトを決める。

いわば「和菓子ミステリー小説」という、何とも風変わりな作品である。
と言っても血が流れる事件は皆無で
餅と求肥と寒天の中には、餡子と砂糖だけではなく
和菓子に込められた意味合いと季節と
人の繋がりが隠されているというコンセプトで
むしろヨダレが垂れそうな事件ばかりだ。

この「日常心理ミステリー」的な手法は
「切れない糸」と言う著書でも発揮されており
実際、どうやら主人公同士が同じ商店街にいるようだ。
ひょっとして商店街シリーズとして展開するのだろうか。
だとしたらちょっと期待したい。

斬新なミステリー(?)故、正直なところ話の流れはやや無理がある。
だが坂木さんの手腕は
事件の山あり谷ありの伏線ではなく、日常というなだらかな伏線にあり
謎を解くのではなく、人を繋げるところにある
そういう意味で、至上のミステリーに仕上がっている。

坂木さんの話には、「丸」を感じる。
正円というより、卵や大福のような手に馴染む「丸」だ。
スッキリというよりは、もったりとお腹に残る
甘味のような幸福な読後感が、今回の題材にぴったり合う。

今の季節なら熱い茶でも用意して
炬燵でまったりとお楽しみいただきたい。
自分は通勤電車で読んでしまったが。(笑)

個人評価:★★★


で、話とは別の感想なのだが
実は百貨店に勤務していたことがあるので
内部の様子が非常によく書かれていると思った。

手洗いを「遠方」と書いてあったので
多分●●百貨店で取材されたんだろう。
(※隠語なので名前は割愛・百貨店によって呼び名が違う)
更に本書はデパ地下が舞台なので
自分がいた勤務先とは雰囲気が違う部分もあるが
開店・閉店時に全店員が挨拶に立つ「ちょっとした特別感」や
福袋の混雑の様子などは、非常に懐かしく読んだ。

百貨店はただ買い物をするだけでなく
少しばかりエグゼクティブな空気が存在する場所でもある。
だから顧客側だけでなく、店員側にも
その客層だからこそ味わえるサービス提供の快さがあると思う。

だがあの場所に居た武勲としては
今現在、新聞雑誌をしっかり紐掛けできる事くらいである。
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