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とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

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蔦重の教え

蔦重の教え蔦重の教え
車浮代

飛鳥新社 2014-02-01
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蔦重。蔦屋重三郎の略である。
キムタク・マツジュン・マツケンのような呼び方が
当時にもあったというのは興味深い。
ガイジンはファーストネーム&ファミリーネームで略したりはしないのかな。
ジョジョみたいにさ。(何もかも日本製ですソレ)

この蔦屋重三郎。
誰よソレと思われた方も、案外お付き合いがあったりする。
貴方の財布にも、ここのポイントカードが入っていたりしないだろうか。
そう、あのTSUTAYAの会社名の由来になっている人物なのだ。
子孫とかではないが、蔦重のビジネス手腕にあやかったものらしい。

故に本書は歴史小説であると同時に、ビジネス啓発本ともなっているのだが
(ついでに春画を扱うのでぽろりもある・笑)
個人的には歴史本として楽しんだので、そちら目線で。
はてさて、そんな蔦重とはいったいどんな人物なのか?

日本史で元禄分化とよくごっちゃになる、化政文化。
前者は上方で華やかさを競ったもの、
後者は江戸の粋と活気を競ったものといえるだろう。
蔦重はこの化政文化を盛り上げた立役者の一人である。

蔦重は江戸時代の「版元」だ。
分かりやすく言うと「本屋」だが、当時は今より守備範囲が広く
作家の原稿から編集・出版・販売、挙句には貸本業務までを担っていたのだ。
蔦重とはこの時代、ベストセラーをどんどん生み出した「出版社」であり、
まさに現代の「TSUTAYA」そのものでもあるのだ。

馬琴の「南総里見八犬伝」、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」をはじめ
数々の黄表紙や滑稽本や洒落本。
浮世絵の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎、etc。
恐らくほとんどの方が学生時代に「なんでこんなに覚えるモンがあんだよ!」
と嘆かれたであろうこの時代の読本や書画の洪水は、
蔦重がプロデュースした文化の飛沫と言える。

が、本書は蔦重を主人公とした物語ではない。
現代で退職を迫られた崖っぷちサラリーマンが
何の因果か江戸吉原遊郭に、文字通り落っこちてしまうのだ。
目の前に現れた蔦重の生き様を見るうちに
主人公は自分のリーマン人生を振り返り、衝撃を受ける。

蔦重は己の力量を過分なく見据えた上で、
化政文化のスター達を後押しできる才覚があると「わきまえて」いたのだ。
己を知り、他を認める。
世に多くのビジネス本はあれど、基本はここに在るのではないか。

まあまあ、小難しいことはさておいても
現代人の主人公から見た江戸文化が、これまた楽しい。
当時はオカズが少なくても満足できるよう、
しょっぱい味付けで白飯をもりもり食べていた。
主人公は沢庵を一口食べ、涙が出る程のしょっぱさに驚く。
だが本来の旨味を持つ米や味噌・惣菜の旨さに気付き、
思わずガツガツと飯を口に運ぶ。

─────当たり前のことが、当たり前に在る時代だったのだ。
けれど現代は随分とややこしい回り道をして
当たり前の飯を食べるにも、高級スーパーに行かねばならなかったりする。
本当に大事なこととは、一体なんだろう?
歴史を振り返り、己を振り返り、周囲を振り返る。

TSUTAYAにでも立ち寄れば、そこには200年の時を超え
蔦重がにっと笑って、その答えを教えてくれる。

「おめぇに教えてやるよ。人生の勘どころってやつを」



個人評価:★★★★


これのショート書評が、明日30日の読売新聞
「読者のレコブク」という企画に載りまするー。

番宣すませ。(∀`*ゞ)エヘヘ


余談。
これ読んで一番興味を持ったのが、錦絵の印刷方法だ。
何せこの時代には、印刷機なんてものがない。
なんと木版で字や絵を彫り、ソレで増刷していたのだから恐れ入る。
この木版を所有するから「版元」なのである。
(※今も本の販売権を持つ大元をこう呼ぶが、これが元ネタなのだろう)

錦絵を印刷するには、絵師と彫師と刷師が必要だ。
絵師が描いたものを、彫師が掘り写し(!)、刷師が和紙に映し出すのだ。
小学校やなんかで版画をやったが、アレは一色刷りだった。
多色な錦絵なんぞどーやって作るのだろう…?
と思っていたら、こんな動画があった。



うおおおお、大変な工程だけど生で見たら面白かろうなああ。(,,゚Д゚)✨
こんな風に作られてたらソリャ
本なんか大事に大事に読まなきゃイカンって思うよなぁぁ!

いやー、本好きにも面白いネタだったよ。うん。


チョーシこいて猫話を続ける。

20140329-1.gif

20140329-1.gif

ぷりちーな靴下足が見えるよう行儀よくお座りし、
きりっとしたお顔で小首をナナメ45度に傾げる。
つまりはかわいいの押し売り。

20140329-1.gif

おにーさんは椅子に乗ってエアコンをみながら、
おかんに「猫!猫抑えといてください!!}と絶叫していたそうな。

20140329-1.gif

猫にはとりま「かわええ」って言っとくのが吉。
でも犬は犬で好き。
特に駄犬っぽい幸せそうな犬とか見ると癒される。
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