プロフィール

はるほん

Author:はるほん
とりあえず毎日本を読んでいるので、そろそろ脳内と本棚を整理してみようというココロミ。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


twitter
検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

Trackback URL

430

熊を殺すと雨が降る

熊を殺すと雨が降る―失われゆく山の民俗 (ちくま文庫)熊を殺すと雨が降る―失われゆく山の民俗 (ちくま文庫)
遠藤 ケイ

筑摩書房 2006-11
売り上げランキング : 30958

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


クマーや山の民小説を読む参考書として読んでみた。

今まで読んだ山の民関係小説はこんなカンジ。
羆嵐           ドッチかっつーと民よりクマーの怖さが先立つが。
嶽神伝 無坂  山の民を絡めた歴史小説
嶽神伝     上の本の前作
邂逅の森       マタギ小説
赤朽葉家の伝説   1章だけだけどね!(笑)

山の民と一口に言っても、その種は多様であり
その生計も多岐に渡る。
本書では樵(きこり)や狩猟、魚釣りや木の実・山菜採取などを中心に
その伝統と知恵を十数点のイラストと共に解説している。

またこのイラストが、すごく(・∀・)イイ!!。
遠藤氏自身も人里離れた一軒家で
自給自足に近い暮らしをしていると聞くが
その視点からか、道具に対する細かい観察眼が
それを使う人の動きや表情にも表れている気がする。

つぶさに語られる山の生活や道具も楽しいのだが
山の民に根付いた心根というか、山への崇拝に個人的に惹かれた。
故に、山の民にはいろいろな禁忌がある。
例えば山仕事があるときは、ケガレに関わるものを一切断つ。
万一女性が仕事道具をまたいだりしたら、それだけで山には入らない。

夢の話やサルの話は忌まれる。
汁かけご飯は口にしない。ただし汁にご飯をいれるのはOKだ。
何故それらが忌まれるかというと
夢は神のお告げにつながる可能性があり、猿は山の神の眷族とされる。
飯が汁で崩れる様は、山崩れを思わせないでもない。

つまりは非常に遠まわしにでもケチがつく事を恐れているのだ。
同様の理由で櫛や下駄の歯が欠けることは
「身を欠く」と非常に縁起の悪い事とされる。
山で口笛を吹いたり、歌を歌う事も禁忌とする。
小さい頃に「夜中に口笛を吹くと蛇が出る」などと言われたことがあるが
恐らく考え方は似たようなものではないかと思う。

些細なことを恐れることで、山の民は日常から
「気の抜けない」生活をすることを自分に課しているのだ。
山は人に豊穣な恵みをもたらす反面、
動物や人間の命を容易く奪うだけの力がある。
常に油断なく、有事にも己にも備える気概が必要なのだ。

それを理解しているからこそ、山の民は己に足りる恵みだけを頂き、
後は山に返すという習慣を自然に身に着けている。
だからこそ獲れた獣は骨や内臓まで全てを食らい、利用する。
そういう山の民の「倫理」がよく理解でき、読んでいて楽しかった。
また熊の追い方などは、武士の戦場での陣形とも共通点があるといい
神を崇める姿勢や狩猟の作法などにも恐らく
山伏や修験者らの影響があるという、現実的な示唆も面白い。

熊一頭あたりが、どれくらいの金換算になるかも知りたかったのだが
残念ながらはっきりとは書かれていなかった。
ただ熊に関しては、半分が「熊の胆」の勘定らしい。
猪や兎などの毛皮等も金にはなるが、薬として珍重されていたようで
「山の民」と「里」の需要供給がなんとなく見えた気がした。

だが他の小説を読んでいても「山の民」は
里と何処か境界線のようなものがある様に感じられる。
山を崇めるが故に、無駄口をきかない民の資質が
コミュニケーションとして隔てを作っていたのだろうか、と
勝手にそんなことを妄想したり。

自分は評を書くときは、特に付箋やマーカーは使わない。
印象に残った事をつらつらと書いているのだが
本書は心に残ることがわんさかあり過ぎて、書ききれない。(苦笑)
そうそう、山の弁当の食べ方なども嶽神伝を思い出して面白かった。
書ききれないので後は自分で読んでくれい。

あ、最後に一つ。
「熊を殺すと雨が降る」という神話も
熊の習性によるネタバレがしてあった。

ええーそんなあと思いつつ、面白かったから、ま、いっか!!

個人評価:★★★★★


獣肉といえば。

20140323-1.gif

20140323-1.gif

20140323-1.gif

もう時効だから白状するが、当時後輩は未成年だった。
店の人に頭を下げ、お家の方に頭を下げ、
翌日に後輩が病院に行ったと聞いて、更に電話で謝罪。

お家の方は笑って許してくださったが、
以来、自分の責任の持てない事は絶対してはならんと思った。
まあフツーに法律で規制されている事ではあるが
改めて、酒は責任の取れる年齢の人間が飲み、飲ませるものだ。

20140323-1.gif

20140323-1.gif

いやうん、反省してるよ?してるしてる。(どうだか)
そーいや信州行ったときに熊肉のほうとう食べたなあ。
次はそれ描こうかな。
関連記事
スポンサーサイト
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。